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フォアグラを食べるには


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:石原 真由(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
突然だが、あなたはフォアグラを食べたことがあるだろうか? キャビア、トリュフに並ぶ世界三大珍味の一つ、フォアグラ。ちなみに私は、まだ食べたことがない。フォアグラは、ガチョウなどの鳥にたくさんの餌をやって彼らの肝臓を肥大させることでつくられる。そうやって、肥大させた肝臓は脂肪分が多く高級食材へと上り詰める。
 
取り込んだものを蓄え続けたら、高級食材になれるのだ。しかし、蓄えるだけでは高級食材とは呼べない。食されて初めて、世界三大珍味として認められるのだ。そう、自身が高級食材だと、世界三大珍味にふさわしいと知らしめるには、食されねばならない。
 
話は変わるが、私は普段、自分の感じたこと、考えたことなどを、誰に伝えるでもなく、独り言として昇華する。ノートに書いたり、Twitterの鍵付きアカウントでつぶやいたりはするが、それは誰かに見てもらうためのものではなく、自分の中の考えや価値観を整理するためだけに行っている。私の考えや価値観を人に知ってもらいたいという気持ちがそもそも、ほとんどない。世間でいう内向的な人間なのだろう。
 
そんな私が、いつまでも完全に内向的なままではダメだと気づいた。
 
きっかけは就活準備だった。社会人になったら、どのような職に就きたいかを真剣に考えた。これは、まだ完全に結論は出ていないが、いずれ、働くうえで大事にしたいことや、なぜそれを大事にしたいかなど、様々なことを自分だけではなく、面接をしてくださる人事の方にも伝わるように話さなければいけない。独り言ではダメなのだ。
 
他にもきっかけはあった。七月下旬に期末レポートを書いた時だ。自分の考えを述べなければならないレポート課題だった。普段独り言しか言っていない私は、独り言を文字起こししたかのようなレポートを書いてしまった。レポートを書きながら、これは伝わりやすい文章からは程遠いなと感じていた。
 
社会人になったら、今よりももっと人に伝えるために書いたり話したりする機会が増えるだろう。このままではダメだと強く実感した。
 
独り言自分語りを脱却するべく、注目したのが天狼院のライティング・ゼミだった。大学の友達が天狼院でアルバイトをしており、その子が以前ライティング・ゼミを受講していた。
 
その友達の受講前の文章と受講後の文章を読んだことがあったのだが、素人の私が読んでもわかるくらい受講後の文章が洗練されていた。文章量は増えているのに、無駄がなく読みやすい。こんなにも変わるものなのかと驚いた。
 
とりあえず、開講予定の講座を調べたら、ライティング・ゼミ以外にもたくさんの講座が開講されていて、目的のものを見つけられなかった。
 
また機会があった時に受講しよう。そう思い、一度はホームページを閉じた。
 
しかし、機会は驚くほどすぐにやってきた。ライティング・ゼミ夏期集中講座の受講生を募るツイートが流れてきたのだ。なんと、開講二日前のことだった。
 
すぐに食いつき、がっかりした。開講時間とアルバイトの時間がかぶっていた。しかも、課題提出は毎日で、お盆周辺はほぼ毎日アルバイトをしている私は、スケジュール的に無理ではないかと思った。
 
しかも、受講料がまあ高い。家賃より高い。通常のコースなら月々で分割して払えるのだろうが、これは集中講座なので、恐らく一括で払わなければならない。そんな大金いったいどこにあるというのだろうか……。
 
結局私は、天狼院ライティング・ゼミの夏期集中講座の受講生になった。
 
様々な懸念点はあったが、講座は後からでも見返せること、課題はもちろん出せた方がいいが、出せなくてもペナルティなどはないこと、お盆付近のアルバイトで受講料分のお給料が見込めることなどを理由に受講を決めた。
 
最初の課題はせっかくなので、このゼミを受けようと思った理由や経緯を書こうと思った。大学のレポートでもたくさん文字を書くし、すぐに書けるだろうと思っていた。
 
しかし、思いついたことを片っ端から書き連ねていく書き方と違って、まとまった文章になるように、話がそれすぎないように考えながら書くのは非常に難しかった。
 
結局課題は初日の締め切りには間に合わず、次の日からも、アルバイトの合間を縫って、ちょっとずつ文を加えていった。結果、私は約2000字の文章を書くのに4日も費やしてしまった。
 
突如受講し始めたこの講座をどの程度活かすかは自分次第なのだが、少しでも今後の糧になり、伝わりやすい文章が書けるようになればなと思う。
 
これは文章を書きながら気づいたことだが、人に伝わりやすい文章というのは、自分にとってもわかりやすい文章だということだ。自分の内を文字にすることで整理する私には、すごく嬉しい気づきだった。
 
このゼミを通して、独り言ではなく人に伝わる文章として、読者に私の価値観や思考を聞いてもらえるよう、知ってもらえるよう、残り一週間弱頑張りたいと思った。
 
このゼミは私の思考を食べてもらうための、下ごしらえなのだ。
 
 
 
 
***
 
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2021-08-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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