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「1人ディズニーは変わり者?」 お一人様も悪くない。


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記事:福田 乃子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「えっ? 1人でディズニーランドに行くんですか?」
 
よく周りの人にそう言われた。すごく驚かれるだけでなく、かわいそうなものを見るような目もされる。
それか物珍しい動物を見るような眼差しだ。
そして決まってこう続く。
 
「1人で行って、何が面白いんですか?」
 
「お一人様ブーム」にあやかった訳ではないが、よく1人でディズニーランドに行っていた。
ショーやパレードのエンターテイメントに感動した。
凝り性の性格からか、気になった物は突き詰めないと気が済まないタイプであるため、それを写真やビデオに残したくなった。
一眼レフのカメラ、レンズ類、ビデオカメラ、予備バッテリーなど、機材だけでも重装備になる。
これを趣味として理解してくれる人は、そう多くない。
何よりディズニーランドは、1人で行く場所ではないのだ。
家族、仲間、恋人など、複数の人間でわいわいと楽しく遊びにいく場所、と認識されている所なのだ。
到底、「1人」で行くこと自体が、理解してもらえない事だった。
 
最初の頃は、周囲の視線が気になった。
「あの人、1人で来てるみたいだよ。」
周りの人が自分を指差しながらクスクスと笑っているのではないかと、不安に思う時もあった。
カップルからは独り身を憐んでいるような、それでいて少し優越感に満ちた眼差しを向けられているような気もしていた。
 
それでも1人で行っていたのには、大きな理由があった。
 
「何にも縛られないこと」
 
一緒に行く人がいないため、自分の好きなように行動ができる。
好きな時に好きなことができる。好きな物が食べられる。
好きなショーやパレードを、好きなだけ観ることができるのだ。
逆に、行動をしないでゆっくり休憩する事もできる。
これはどんなものにも代え難い、「自由」だった。
 
そう、「1人ディズニー」とは、「自由」そのものなのだ。
 
しかし、それは普通の人からしたら、想像もつかないことなのだろう。
なので、私はよくこう話していた。
 
「これはドラゴンクエストと同じようなものだよ。」
 
ロールプレイングゲームと言えば、ドラゴンクエスト。
誰もがよく知っているドラクエに例えて、「1人ディズニー」を話していた。
 
行動のひとつひとつを、ゲームと置き換えてみる。
ドラクエをするためのファミコンを購入する=東京ディズニーランドの年間パスポートを購入すること。
ドラクエのソフトを購入する=カメラなどの撮影機器を購入すること。
旅支度を整える=開園時間を1人で待つ。
それが出来たら、1人で冒険の旅に出る=「1人ディズニー」だ。
 
そう考えると、ディズニーランド内を1人で歩くのが楽しくなる。
ドラクエで1人で大きなフィールド内を冒険しているのと変わらないのだ。
最初は弱いモンスター。どんどん倒していく。
倒す敵の数が増えるほど、自分のレベルが上がっていく。
そうなると、視線も何も気にならなくなるのだ。
開園前に感じていた痛かった視線が、もう何も感じなくなっている。
優越感で満ちた視線も、今は解放感と一緒に消え去った。
疲れたら一休みしてお茶を飲むのも、宿屋で休憩するのとなんら変わりはなかった。
 
しかし、ただ歩き回っているだけではない。
大きな目標(=パレードを観る)があるのだ。
パレードを観るためには、その場所に行かねばならない。
それに向かっていくと、不思議な光景に気づく。
大きな荷物を持ち、ひたすら日傘という盾で、紫外線と視線から自分を守っている冒険者がいるのだ。
そう、私と同じ「1人ディズニー」の冒険者だ。
 
そして訊ねてみた。
 
「お一人ですか?」
 
こうして、冒険者である1人ディズニーを楽しんでいる者同士のコミュニティができてくるのだった。
 
そうなると、同じ志を持った者同士は、どんどんと仲良くなる。
情報交換もする。同じ目的のために、共同戦線を張る。
 
それを繰り返していくと、「1人ディズニー」ではなくなっている事もあるのだ。
まるでドラクエでパーティーを組んで、1人で無くなった時のように。
 
 
同じ趣味・趣向を持った人同士は、打ち解けるのが早い。仲良くなるのも早い。
同じ目的のために動くので、相手の行動に制限をかけない。
同じ物に感動すると、さらに仲を深め合うようになる。
それは、ドラクエでパーティーを組んで、命をかけて戦う仲間を得るのと、まさしく同じではないだろうか?
 
 
今もその仲間達とは縁が続いている。
15年以上の付き合いの仲間もいる。同じ趣味で出会っただけなのに、ここまで縁が深まるとは考えていなかった。
 
あの時冒険の旅に出た自分を、褒めてあげたい。
 
周りの視線を気にして縮こまっていたら、仲間に出会えなかったかもしれない。
自分の気持ちに素直に動いて、「1人ディズニー」をしたおかげで、たくさんの仲間と経験値を手に入れられたのではないかと思う。
 
もしディズニーランドに遊びに行って、「1人ディズニー」を楽しんでいる人がいたら、冒険の途中なんだと思って見守ってあげてほしい。
 
決してかわいそうな人というのではない。お友達がいないのでもない。
新しい世界を知るために、一歩外の世界に歩み出た勇者達。
 
そんな「1人ディズニー」を、あなたもやってみませんか?
お一人様も決して悪いものではないと、実感を持てますよ。
 
 
 
 
***
 
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2021-09-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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