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世界も変える“この講座”


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:寺野 智和(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
「これをクリックしたら、もう終わってしまうのか……」
 
なんとも感慨深いような、寂しいような気持ちに襲われる。
この感覚は、長編映画の最終作の後半に差し掛かったような気持ちに似ている。
 
何が終わるのか?
 
12月より受講を開始していた「天狼院ライティングゼミ」のことである。
 
計8回の講義により、最後まで読んでいただける文章スキルの基礎を学ぶことはできるが、やはりスキルは使わなければ、身につくことはない。
毎週月曜日が締め切り、約2,000文字の記事を投稿して、運営の方にフィードバックをしてもらう。その機会が計16回ある。今日がその最後の投稿だ。
 
毎週の記事投稿は、筋トレと同じだった。
最後まで読み切ってもらえると判断いただいたなら天狼院書店のホームページに掲載してもらえるし、そうでなければ、どこが不足している部分をストレートに指摘してもらえる。
そのコメント内容が、使っていなかった筋肉が的確に筋肉痛になるのと同様に、「嗚呼、書き方に目配りできてなかった……」と自分の文章力の至らなさに痛みを伴う内容だから不思議だ。そして、偏った筋肉が望ましくないのと同様に、読み手の立場にたったバランス良い内容でないとなかなかOKももらえない。
学んだスキルを意識して盛り込み、即試し反応を見ることができる貴重な場だった。
 
そういえば、この講座は「人生を変える文章講座」と銘打たれていたけれど、実際に何が変わっただろうか?
 
まず、「文章を学ぶことは、自分と向き合うこと」と気づいたことだろう。
最近興味のある西洋哲学をわかりやすく伝えたい、というテーマをもち記事作成に取り組んでいたのだけど、哲学という一見わかりにくそうな内容だけに、その概念だけをいかに精緻に書いたところで誰にも伝わらない。
かといって、このぐらいでいいかと雑に投稿してみても“難しい言葉をそのまま使ってもわかりにくい”などのコメントをいただくのは見えているので、伝えたい概念をしっかりと自分の経験に引き当ててみて、こんな経験や事例で説明できないだろうか?と考えに考えた。自分と向き合い、自分の経験を客観的に扱えないと、うまく言葉にして表現できないので、じっくりと自分を知り、向き合う機会になった。
 
さらには、「文章を学ぶことは、住んでいる世界を変えること」だった。
文章表現において、知識だけでなく、様々な経験や体験を蓄積していくことはとても大事だ。それらをストーリーとしてストックしておくことで、表現する例えや方法も変わっていく。しかし、そうはいっても貴重な体験、二度とない体験などはなかなかできるものでもない。
 
と、そう思っていた。いや、思い込んでいた。
 
ところが、記事を書くためのネタ探しと思って現実世界を暮らしていると、ちょっとした出来事、例えば、ウォーキングの時のすれ違いに誰にでも気持ち良い挨拶をする人、スーパーレジでの完璧な袋詰めをしてくれるパートさんなど、自分の解像度をあげることであれもこれもネタになりえることに気づいた。物理的に住んでいる世界は同じかもしれないが、記事を書くネタを探す心構えで世界と向き合うならば、自分の感覚の住んでいるこの空間は、もっとふくよかで、ストーリーに満ちた世界だと気づくことができる。文章を学ぶことで、私の住む世界は容易に変わってしまったのだった。
 
自分と向き合い、住む世界が変わった。これだけでも人生が変わった、といってもいいのかもしれないが、それだけではない。
「文章を学ぶことは、世界を動かすこと」だった。
 
相手に読んでもらえるように記事を書くということは、それにより人が行動するきっかけになり得る。
例えば、自分の記事を読むことで、本屋に本を買いに走った友人、部下の悩みは自分が原因と気づき、チームに心から謝ることで立て直した同僚など、最後まで読み通してもらえるクオリティの記事は人を動かす力があることがわかった。
ということは、良い記事の書き手が増えて、良い記事を読む機会が増えれば、良い行動が増えて、世界は良い方向に変わっていく。そして、世界が良い方向に変われば、私を含む全ての人の人生も変わるだろう。
なるほど、文章を学ぶことは人生を変えることだったのだ。
 
記事を書くことは、より良い未来への道標。
自然災害だ、戦争だ、食糧危機だ、と世界の混迷と不安はより深まっている。
そんな世界であっても、日常のささやかな奇跡や知恵は必ず存在しそこに光を当て、記事にし、よりより未来の方向へ人を動かしていくことができるならば、未来を平穏と喜びの世界にすることができるかもしれない。
 
天狼院ライティングゼミは、そんな可能性を感じさせてもらえる学びの機会だった。
大河の流れも水一滴から。今日よりも少しでも良い記事を書けるように、この講座での学びを深め、磨いてより良い世界の未来創りに貢献していきたい。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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