歌が上手になる方法、教えます
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:レティシア(ライティング・ライブ福岡会場)
ぶっちゃけ、歌がうまく歌えなくても、生きていくのに支障はない。大人になれば、音楽の授業もないし、式典などで歌わされる機会があったとしても、口パクで乗り切れる。カラオケに誘われても口実をつけて断ればいい。
ただ、断りづらい時もある。断り続けるのもパワーが要る。
「ネタにもならない、微妙な音痴」であることに悩んでいる人もいるだろう。歌を歌うのは好きだが、どうすれば上手くなれるのかわからないという人も多いかもしれない。
でも、歌はけん玉と同じようなもので、コツさえつかめば上手になれるものなのだ。
筆者は、子どもの頃から歌うことがとにかく好きで、プロを目指したが10年で挫折。紆余曲折の末、今はジャズボーカルを習い、社会人バンドのボーカルとして月に数回のライブをこなしている。
人生は歌とともにあった。でも、プロにはなれなかったので、とびきり上手いわけではない。だけど、だからこそ、痒いところに手が届く。かもしれない。
歌がうまくなりたい人は、スマホとメモを持ってひとりカラオケに行こう。まずはそこからだ。
コロナ禍になり、ひとりカラオケ人口は増えている。筆者は、毎週水曜日を「自主練の日」と決めていて午前中はひとりでカラオケに行くのだが、開店から30分も過ぎると「DAMのお部屋は満室です」と言われる。ちなみに、ほとんどが「おひとりさま」なので、ひとりだからといって、奇異な目で見られることはない。「1人です」とクールに受付を済ませよう。
部屋に入ったら、最初に「採点機能」を予約する。カラオケ番組でよく見る、音程のバーが出てきて、最後に100点満点で評価をしてくれるもの。ただ歌うだけでは上手くならない。上達の秘訣は、自分の弱点を知ることにある。
ちなみに、カラオケが高得点だからといって「歌がうまい」とは限らないが、歌のうまい人はカラオケでも高得点を出せる。足が速いからと言って「スポーツが上手」とは限らないが、スポーツが上手な人は足もそこそこ速いのと同じことだ。
採点機能が予約できたら、録音や録画をしながらお気に入りの曲を歌ってみよう。採点画面はスマホで撮って残しておこう。
何曲か歌ったら、「好きな曲」と「歌って楽しい曲」、「高得点が取れる曲」が違うことに気がつくはずだ。
歌が苦手だと思っている人の多くは、自分のキーを知らない。自分の音域を知ることは上達の第一歩。高音(低音)が出にくい曲は、キーを下げて(上げて)歌ってみよう。1曲を延々と練習できるのもひとりカラオケの醍醐味。原曲からどれだけ下げた(上げた)かをメモしておくと、カラオケの機種が違っても自分のキーで練習できる。
高得点が出た曲は、「音程正確率」が高いはずだ。まずは正確率80%を目標に、正しい音程で歌うことを意識しよう。録音や録画で復習して、ずれた部分、うろ覚えの部分を集中的に練習すると、それだけで歌は格段にうまくなる。なお、音の高低差が大きい曲は難しい。「全国平均」の点数が高い曲は「歌いやすい曲」なので、練習曲としておすすめだ。
音程正確率が85%を超えたら、次はリズムを意識しよう。カラオケの採点画面ではリズムが遅れ気味か走り気味か、自分の特徴がわかるようになっている。曲に合わせた一定のリズムで体を左右に振りながら歌ってみたり、足で拍子をとりながら歌ったり、リズムを意識しやすい方法を探してみよう。
演歌歌手などは「ため気味(遅らせ気味)」に歌うことが多いが、あれは上級テクニックである。まずは正しい音程とリズムで歌えるようになることが大切。それがクリアできていないと、「ただズレているだけ」になってしまう。
正しい音程とリズムがキープできるようになったら、発声だ。
足を肩幅に開いて、まっすぐに立つ。おへそから指3~4本分下の「丹田」を意識する。視線は目の高さかそれより少し上。息を吸うとお腹がふくらみ、吐くとへこむのが「腹式呼吸」で、これが発声の基本である。お腹のふくらみが逆になる人は「胸式呼吸」になっているので、喉を傷めやすい。声を出す時は、お腹から上がってきた空気が喉で声になって、額の中心からビームとして出ているようなイメージだ。
そして、口は大きく開けよう。「ア・エ・イ・オ・ウ」と、わざとらしいくらい大きく開けて口周りの筋肉を鍛えよう。ボソボソと口先で歌う人は、決して上手とは言えない。口と一緒に喉も開けて、歌詞をはっきりと発音しよう。歌の良さは、歌詞をメロディに乗せて表現できるところなのだから。
発声方法を変えると、音程正確率は落ちることが多いが、気にしなくていい。それは腹式発声が身に着くまでの一時的なものだから。あなたの耳は、正しい音程とリズムを覚えているから、大丈夫。
そこまでできたら、最後は抑揚。曲の世界を表現するにはどのような強弱をつければいいか。ビブラートやこぶしはどのように効かせるべきか。あとは各自の探求だが、歌の世界に気持ちが入れば、自然と抑揚はつくものだ。
ワクワクしてきた人は、今度の休みに、ひとりカラオケで思う存分歌ってほしい。
こんなめんどくさいの嫌だ~! と思った人は、できそうなところだけ意識してチャレンジしてみてほしい。それだけでも、あなたの歌は変わるはずだ。
歌は楽しい。うまく歌いこなせるようになれば、もっと楽しくなる。
だからといって、その先に何があるわけでもないけれど、人生を豊かにするのは、いつだって、何の得にもならないものなのだ。
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