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秘伝の餃子レシピ大公開


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記事:石川泰治(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
やっぱり水餃子がよかったな。
 
旧正月前夜、いわゆる大晦日に餃子を食べるのは中国から日本に帰って10年以上たった今でも変わらない。
毎年この日は中国人が経営しているお店で食べるのだが、今年は蔓延防止と重なってか18時だと言うのにどこも予約で一杯らしい。
 
自分で作ることも考えたが、それこそ10年以上自分で作ったことがなく、失敗してもネタにすらしてくれる人がいない事を考えると餃子が食べられればどこでも良かった。
 
「焼き餃子しかない」
 
一般的に中国では焼き餃子よりも水餃子を多く食べる。中国では米や麺と同じく主食として扱われ、旧正月でなくても日常的に食されるのだが日本では焼き餃子の方が一般的だ。
ここ(某餃子チェーン店)は焼き餃子しかなく、仕方なくそれを注文したが普段ではなくこういった季節行事は本場の味を楽しみたいものである。
 
端午の節句にみたらし団子では風情が出ない。餃子も同じである。
水餃子が食べられないのは残念だが、餃子自体は美味しいのが救いだった。
 
二皿目のニンニク激増し餃子を持ち帰りにして帰宅すると、スマホにはWe Chat、Line、メッセンジャーから「新年快楽」や「過年好」など日本でいう「あけましておめでとう」の言葉がたくさん届いていた。
正月は”明日”であるが彼ら彼女らの国では気にしないらしい。こう言った感覚が好きで予定よりも長く中国に滞在したのだが、この新年の挨拶も多様で良い。
 
先ほどの「新年快楽」や「過年好」以外にも「寅年大吉」など干支を使ったものや「恭喜発財」「年々有余」などお金が貯まりますようにはいかにも中国らしい。
 
このように毎年、日本と比べ多様な挨拶を中国、香港、台湾、シンガポールと中華圏の友人知人からいただくのだが、北京の子の写真には餃子と共に黄色い粒々が写っている。
これは何かと聞くと”とうもろこし”だと彼女は言う。
 
北京では割とポピュラーな具らしいが見たことも聞いたこともない。
さすが中国は広いねぇと感心したのだが、もしかしたらもっと知らない餃子があるのではと思い翌日、中華圏の友人たちに「オススメ餃子のレシピ」を聞いてみた。
 
 
さて、ここからはクッキングタイムである。
十数年、手作り餃子を作っていない私でもそれなりに美味しいのができたので読者の皆さんも挑戦してもらいたい。
 
 
エントリーNo1 四川代表「陳さんの にんじんとキノコのハーモニー! 旨辛餃子」
 
四川と言ったら辛いである。辛くなければ四川料理ではないと陳さんは語る。同じ辛いと言っても湖南省の辛いとは違って¢£%#&□△◆■!? 後半何言ってるか聞き取れなかったが四川人のこだわりはわかった。餃子自体は辛くないので安心してほしい。
 
材料A
挽肉400g、にんじん100g、キノコ100g(椎茸)、紹興酒25g、生姜汁50g
塩60g、砂糖30g、味の素5g、醤油50g、 麻油25g、サラダ油少々、卵1個、
 
材料B
生姜25g(細切れ)、ニンニク50g(チューブ)、花椒粉2g、酢60g、ラー油50g、麻油25g
 
作り方
材料Aをまぜまぜ、こねこねして皮に包んでお湯の中へ!
材料Bをまぜまぜする。
 
餃子が浮かんできたら完成。材料Bにつけて召し上がれ。
 
花椒粉を手に入れるのが少々困難だが、エスビー食品で販売してある。
そして、にんじんと椎茸はとにかく細かく切る。挽肉との組み合わせは意外だが椎茸の旨味? があるので正直タレをつけなくても良い気がする。
 
 
エントリーNo2  台湾代表「蔡さんの これも餃子だよ! 棒棒餃子」
 
蔡さんから教えてもらったのは、まさかの水餃子ではない。こっちの方が台湾らしいからと言うがそれは、中国よりも日本文化に近いからなのか、普通の餃子のようにヒダを作って包むのが面倒臭いからなのかは分からない。見た目は春巻きに似ているのでイメージはしやすいと思う。
 
材料
豚挽肉300g、ニラ1束、ニンニク少々(おろし)、生姜少々(おろし)、オイスターソース少々、醤油少々、酒少々、五香粉ほんの少々
 
作り方
材料を全部混ぜる、とにかく混ぜる。調味料が全て少々と教えてくれた人間の性格が丸わかりだ。五香粉とは、ターメリックや八角、シナモンなどの香辛料を合わせたものだがカルディーとかで買えると思う。
あとは春巻きをイメージして縦長の皮に材料も棒状にして包む。そして焼くだけだ。
 
 
エントリーNo3 香港代表「黄さんの 点心と言えば香港でしょ! 肉汁餃子」
 
材料A
豚挽肉300g、生姜少々(おろし)、醤油大匙2、砂糖小さじ2、鶏ガラスープの素小さじ1
胡椒少々、胡麻油少々
 
材料B
ゼラチン10g、鶏ガラスープの素大さじ5、醤油小さじ1、お湯500g
 
作り方
まずは材料Bを混ぜ合わせて冷蔵庫に2〜3時間冷やしておこう。そして他の餃子と同じく材料Aをよく混ぜる。まぜ終わったら材料Bを入れるのだが、ここではあまりまぜまぜしすぎないように気をつけて、あとは蒸す! 蒸す?水餃子じゃなくて? と思ったが水餃子でもいいけど肉汁をより楽しむなら蒸した方がいいらしい。
 
 
エントリーNo4 北京代表「陳さんの えっ知らないの? 北京ではこれが定番! モロコシ餃子」
 
材料
豚挽肉350g、トウモロコシ(缶詰)200g、生姜少々、片栗粉大さじ1、醤油大さじ1、塩胡椒少々、酒大さじ1、麻油大さじ1
 
作り方
もう教えなくてもわかるだろう。そう、材料を混ぜるのだ。あとは皮に包む時、しっかりとヒダを作るように! 水餃子を作るとき実は一番難しいのが包む作業だ。正直この餃子を作る時、お湯の中で餃子が全部分解してしまった。
 
 
さあどうだろう。ああ、そうだ、シンガポール代表のエリック(名字は知らない)は「餃子って外で買うものだろ? 京華小吃の餃子が最高だよ」との事。シンガポールではキッチンがない部屋もあるほど外で食べるのが一般的でもある。この店はシンガポールのチャイナタウンにあるらしいので旅行で行った際はぜひ寄ってみてほしい。
 
で、これら友人達から教わったレシピだが、彼女らに言われたまま書いた。一応全部作ってみたのだが、調味料が結構アバウトすぎて作り手の腕が問われるのでレシピは参考程度にしてもらいたい。
 
そして結局一番美味しかったのは水餃子ではなく、香港の肉汁蒸し餃子。さすが点心と言えばと言うだけの事はあった。そう思うと別に旧正月だからって水餃子である必要もないな、だって本場の人が気にしてないのだから。
ああ、あと最後にこのレシピ通り具材を揃えると間違いなく作りすぎる。ほとんど50個近くになったので材料は各自調整してもらいたい。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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