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メディアグランプリ

一冊のビジネス書から学んだ、夫婦のあるべき姿とは


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:長谷川 博紀(ライティング・ライブ名古屋会場)
 
 
東京へ出張した日のこと。新橋駅の改札を出てゆりかもめに乗り換える道すがら。
コンコースを歩いていると、前に一組の老夫婦が手を繋いで歩いていました。
 
年齢は70代だろうか。
お婆さまが足を少し悪くされているようで、お爺さまが手を引くような感じで歩を進めておられました。
その姿を見て、私はシンプルにステキだな、と思いました。
 
夫婦助け合いながら、一緒に生きている。
 
そんな姿を目の当たりにして、36歳の自分の40年後は果たしてそのようにいることができるのだろうか……
ゆりかもめの車内で、少し不安になりました。
 
先日、会社のある方が出版された書籍を読んでおり、その中で「信頼関係(ラポール)」の必要性について語られていました。その本はビジネス書なので、信頼関係を構築する対象は企業担当者。商売をしていくうえで信頼関係の構築が重要であるという文脈だったのですが、著者であるその方とSNS上で話が及んだことは「夫婦間における信頼関係」でした。
 
不安に思った点はまさにそこで、結婚して7年が経過した私。果たして、どの程度妻との信頼関係が築けているのか、胸に手を当てて考えてみて自信満々で大丈夫! とまでは言えないのです。
 
事実、ドラマとかである「私と仕事、どっちが大切なのよ!」的な話が7年経過した今でも発生しているのです。
いやいや。どちらも大切に決まっていて、比べる対象ではないでしょう、と冷静に心で指摘するのですが、そんな野暮なことは決して口には出しません。火に油を注ぐような行為ですから……
 
強いて言うなら、私は仕事を優先してしまうタイプです。それは家長として、家族を守るためにも稼がなければいけないと考えているからです。また、仕事をする上でお客様との繋がりも強く意識しており、お客様のお役に立たてていることや自分を必要としてくださっていることに存在意義を強く感じてもいます。したがって、理想は「24時間365日」ずっと仕事のことを考えたい派です。
 
ところが、現実にそれを行ってしまうと家庭に歪みが起こってしまうことは分かっているので、家庭に対して向き合う時間も作っています。家事もするし2人の子供に対する育児にも率先して行います。それも、嫌々やっているわけではなく、心から大切だと思ってやっています。しかし、妻は不満そうに私を見ることがあるのです……
 
「一体何なんだ、何が不十分なんだ」
 
色々と考えるのですが、イマイチ釈然としません。
 
そこで、先に話題に出た書籍にある「信頼関係(ラポール)」に関する記述を見てみます。
ラポールが構築されているとどのような状態になるか、という点について解説があります。
 
・一緒にいて、緊張せずにリラックスできる状態
・お互いが心を探り合う必要がない状態
・お互いが相手を尊重している状態
 
つまり、一緒にいて落ち着き、相互にリスペクトできている状態を「ラポールが構築されている状態」というようです。お客様との信頼関係が前提で仕事をさせていただいている自分にとっては欠かせない3つの要素です。一方で、人と人がコミュニケーションを取る上では、ビジネスに限らず、私生活においても同じなはずです。そこで、この3つの要素を自分に置き換えて考えてみることにしました。次の通りです。
 
果たして、妻は私と一緒にいて落ち着いているのだろうか?
私は妻をリスペクトしているだろうか?
妻は私をリスペクトしてくれているだろうか?
 
このように考えてみると、あることに気が付きました。「私から妻に向いたベクトルの存在」です。それは、夫婦二人だけ過ごしていた頃には当たり前に存在していた感覚ですが、子供ができ、生活環境の変化により徐々に弱くなっていたものでした。
 
具体的な行動で言えば、夫婦二人だけで話す会話。しかも、子供の話題ではなく趣味の話であったり食事の話であったり、あるいはそれぞれが今日経験した話であったり。そのような時間が取れていただろうか。その時間が取れていれば、相手の存在を承認するには十分だと思います。
 
また、リスペクトという点では、仕事でお世話になっている、とある社長が話されていた言葉が大変参考になりました。それは、
「ありがとうの反対は当たり前」
という言葉です。近頃はどのくらい妻に「ありがとう」と言えているのだろうか。まさに当たり前と思って、疎かにしてしまっていたかもしれません。
 
このような反省から、まずは「ありがとう」から伝えることにしました。
 
「ご飯美味しかった。作ってくれてありがとう」
 
すると、妻はキョトンとした顔でこちらを見ましたが、「どういたしまして」と返してくれました。第一歩は上々のようです。
 
そして、夫婦二人だけで話す会話についても行ってみました。私は饒舌に話すタイプではないので、基本的には聞き役になっています。妻が最近見た映画や趣味である宝塚鑑賞の話題……。色々と話をしてくれます。その甲斐あって、以前と比べてお互いに居心地の良い空気感になっているように感じます。これを続けていくことで、少しずつでも「夫婦間における信頼関係」が強まりますように。そして、冒頭の老夫婦のようになることが出来れば最高ですよね。
 
 
 
 
***
 
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2022-05-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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