メディアグランプリ

過去を書き換え、present (今) に生き、present (贈り物) を受け取る生き方


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:Dr Blue(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
事実は1つ。だけど、物の捉え方は様々だ。
 
事実は、コップの中に水が半分。
だけど、捉え方は様々。
 
コップの中に水が半分 “ しか入っていない ”
コップの中に水が半分 “ も入っている ”
コップの中に水が半分 “ だけ入っている ”
コップが水で “ 半分満たされている ”
 
学校で、正解が用意されている問題だけを解いてきた私達は、無意識で一体どれが正解だと思ってしまうかもしれない。だけど、この水をどう捉えるかは私達次第で、どれが正解というものではない。ただ、どう捉えるかによって、事実が持つ意味合いは、大きく変わってしまう。
 
ここで、私の人生を例に説明したいと思う。
 
私は高校2年の時、児童相談所に1ヶ月一時保護された。その結果、最終的に県トップの進学校を3年8月に中退。そこから海外で博士号を取得するまでの13年間、親からは「あんな馬鹿な事をして」と言われ続け、自分でも自分自身をどこかで恥じていた。
 
ここにある事実は、私が高校を中退した事。
そして、私はその事実を「人生の汚点」であったとずっと捉えていた。
 
大学院を修了して更に8年経った今。
 
私の捉え方は、
「高校中退したから、海外で博士課程まで行った。そして、自分自身が苦しんだからこそ、他人の痛みや苦しみがわかる人間になる事が出来た。過去があるから今日の私がいる。」に変化した。
 
22年前に起こった過去の事実は変わらない。そして変える事は出来ない。
だけど、捉え方はいくらでも変える事ができるのだ。
 
勿論、捉え方を変える事はチャレンジングなおかつ時間がかかる。
 
だけど私がここで伝えたいのは、私達は進化、退化、現状維持を選択する自由が、あるという事なのだ。
 
そして、私達が過去に囚われた人生の捉え方を手放し、過去を生かす選択が出来る様になった時、やっとpresent (今、現在) の存在に気づく事が出来るようになる。
 
ただとても残念な事に、現代の私達は、このpresentに生きる事が非常に難しい時代を生きている。
 
現代人が1日で目にする情報量は、平安時代の一生分とも、江戸時代の1年分とも言われており、情報を処理しないといけない量は昔と比べて劇的に増加した。だけど、私は、私達人間という生物としては、そこまで劇的な進化はしていないと感じている。
 
何故ならば、真理を突いた紀元前の哲学者の言葉が、今でも私達の心に響き、ハッとさせられる事がある。体も、飢餓の時代の名残で、栄養を効率的に身体に蓄積する仕組みが、肥満、2型糖尿病という形で飽食時代の私達の健康を脅かしていたりする。
 
そんな古い人間という生物システムのまま、圧倒される情報量を処理させられる現代。時代のスピードに、何も考えないで巻き込まれたら、どんな人でも圧倒されてしまう。そして、私たちの防衛機能として、presentを感じない事で、なんとかこの時代を乗り切ろうとしている現代人もいるではないかと思う。
 
そしてそんな、presentと切り離された現代の危機的状況を何とか乗り越える為に、瞑想やヨガ、そして今この瞬間を感じ、観察するマインドフルネスが流行っている様に思う。
 
お金、健康、仕事、子供、家事、未来、過去。
全ての心配や悩みを一度、想像の箱の中に閉まって。
 
1分間。難しい様だったら30秒。
今この瞬間の心、体、魂を感じてみて欲しい。
 
携帯、パソコン常に触って、人間本来のスピードとは違う次元で生きている人程、この1分が永遠の様に感じてしまうのではないかと思う。そして、もしそんな自分に気がついたら、是非問いかけをして欲しいと思う。
 
「そんなに急いで、一体どこに向かいたいのだろうか?」
 
船より飛行機。
鈍行列車より新幹線。
自転車より車。
散歩よりランニング。
そして、仕事やスポーツの世界では早い事は賞賛される。
 
でも、そうやって私達は急ぐ事で24時間という限られた時間を最大限に生きていると思い込んでいる可能性はないだろうか?
 
何故ならば、ゆっくりで進んだからこそ見える景色や感動もこの世の中には存在する。
 
本当は急ぐ事ではなく、自分がありのまま、自然体でいれるスピードで生きる事により、present (今) に生き、人生に隠された多くのpresent (贈り物) に気づく事ができる余裕が現代の私達には一番必要なのではないだろうか?
 
アナタは今、人生のpresentをどれだけ享受できていますか?
 
 
 
 
***
 
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2022-06-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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