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12の読書術を身に着けた3か月後の私


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:小田恵理香(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「人生に本を染み込ませる12の読書術講座……?」
 
天狼院書店の人生を変えるライティングゼミに申し込み、講義の開始まで1か月を切ったある日のこと。
登録していた天狼院書店のメールマガジンからお知らせが来た。
それはライティングゼミと合わせての受講がおすすめの講座の案内だった。
 
ライティングゼミに参加した面々が受講中に悩むこととして、ネタが思いつかない、継続して書き続けるのが難しい、語彙力・表現力が無くて落ち込む……等が挙げられるそうだ。
ただ「語彙力」がなければそもそも「文章力」を伸ばすことは難しい。
そこで「読解力+文章術」を鍛える特別コースというものの案内が来た。
これはライティングゼミと合わせて、世の中で求められている情報を「読解する」力を育てると同時に身に着ける「人生に本を染み込ませる12の読書術講座」をセットにしたもの。
ライティングゼミをすでに申し込んでいる受講生は期間限定で15%引きの価格で受講ができるというものだった。
 
メールの案内の告知文に仰る通りですよね…と私は思った。
せっかく割引価格で受けられるのであればと、私は講座の内容を見た。
講座の内容は3か月の間店主の三浦さんが読書について、選書の仕方、読書術、マガジンノートの作り方などを6回の講義で教えてくれるというもの。
本屋の経営もしながら、カメラマンもしながら、自身も執筆活動をしながら月に50~100冊の本を読むというのだから驚きだ。
そんな人から読書術を学べば確実に読書量は上がるだろうなとは思った。
だが課題を見て目が点になった。
その課題というものが
 
・毎週2冊読破(月8冊/3カ月24冊)
・毎週1枚「マガジン・ノート」を提出(12回)
 
だった。
ライティングゼミの毎週2000字記事を提出だけでも若干ひるんでいるのに、ここに毎週2冊読書を加えて週に1回はマガジンノートを出すだなんてそんな超人的なことができるんだろうか。
私の本命はライティングゼミだ。
キャパオーバーになって悲鳴を上げるのが目に見えているからやめておこう。
私はそう思ってメールを閉じた。
だが不思議と頭から離れない。
私に圧倒的に足りないものは文章力もだが、語彙力も足りないことは十分理解していた。
高校を卒業して病院で臨床検査技師として働くために最短ルートで辿り着くことができる専門学校へ入学した。
専門学校では3年間で専門知識と技術を徹底的に学ぶ。
それ故、一般教養などは学ぶ時間はない。
就職時には
 
「専門学校卒業の子は技術も知識も問題ないんだけど、一般教養がね……」
 
とよく言われたし、とある科目の先生は
 
「専門馬鹿になるな。役に立たないと思う知識も必ず自分の糧になる」
 
とよく言っていた。
コーチングを学び始めてからはビジネス書も増えた。
ただ読み進めると私の中にあるもう読みたくありませんスイッチが押されてしまい、ビジネス書の山は着々と標高を高くしつつあった。
そんな私にとって“積ん読が一気に減る”という文言にも心惹かれていた。
 
もう一つ気になっていたのは以前から読書ノートを作りたいなと思っていたことだった。
読んだ後にそのままになってしまった本は内容が思い出せないことが多かった。
最近は“アウトプット”をテーマにした本も増えたし、Instagramには読書記録として読書ノートを上げたりしている人も多い。
ただどう作っていけばいいのかわからず、頭で読んだ後アウトプットしたほうがいいのはわかってはいるものの実際に行動には移せなかった。
1冊の本を1枚の紙にまとめる技術も取得できる。
そんなこんなで、メールを閉じたもののずっと頭の中でぐるぐる巡っていたのだ。
やって後悔するより、やらなかったことを後悔することが大きい。
そう考えた私は思い切って飛び込むことにした。
 
最初のころは頭ではわかっていたものの、やはりライティングゼミと読書術講座を合わせて受講するのはいっぱいいっぱいだった。
日々の仕事に、育児、勉強、課題の提出、読書。
読書術のほうは途中脱走兵となってしまい、マガジンノートの提出もしばらく挫折してしまったのだ。
しかし講座の中で教えてくれた選書術や、読書術を実践していくうちに私の読書スピードはメキメキと上がって行った。
週に1冊ひーひー言いながら読んでいた私のスピードは、余裕で週に2冊読めるようになった。
マガジンノートの作成も最初は2~3時間かかってようやく1枚書き上げるという状態だったが慣れてくると小一時間もあればさくさくと書けるようになっていた。
不思議なことにマガジンノートに書いた本の内容は以前に比べてかなり頭に入っていることに気が付く。
付随して、ライティングゼミで文章を書くうえでも言葉がポンポンと出てくるようになった。
そして週に1度のスタッフの方によるマガジンノートのフィードバック。
これを毎週楽しみにしている自分がいた。
毎週こんな本があるんだという発見、こんな視点があるんだという気づきが得られたのはとても大きかった。
そして移動の時間や休憩の時間は本を読むことがすっかり習慣となった。
決して苦ではなくなった。
 
本を読むことが出来たのはかつて上流階級の一部の人たちだけ。
なんなら文字を読むことが出来る人のほうが少ない時代もあったのだ。
モノがありふれた現代。
かつては読みたくても読むことが出来ない、そんな時代もあったが今は簡単に本屋でも手に入るし図書館に行けば無料で借りることが出来る。
なんと恵まれた時代なのだろうか。
読書術を学んでかつて読もうともしなかったジャンルの本もどんどん読むようになった。
それに伴って文字がどんどん出てくるようになってきた。
まだ私の語彙力は十分とは言えない。
だがネタ切れに悲鳴を上げつつも、こうして文章を書けるようになったのはライティング力が伸びたのもあるかもしれないが、12の読書術を駆使して本を読んでいくことでたくさんの文章に触れ合い、それに伴って語彙力が成長した部分が大きい。
そうしてみるとかつてそびえたっていたビジネス書の山はだいぶ標高を低くしたと思う。
 
そして案内があった3代目天狼院box。
本気でライティングを極めるというのがテーマだ。
テーマに沿って選び抜かれた書籍が18冊も入っている。
おどらく読書術を受講する前の私であれば、
 
「いやいや18冊もおなか一杯過ぎますよ」
 
と思って無理だと諦めていただろう。
ただ読書術講座を終えた私は違っていた。
読みたい……でも18冊……。
12の読書術が染みついた今ならなんとか読める気もする。
そしてこの18冊のマガジンノートを作った先の私はどんなことが起こるのだろうか。
私は止められない期待と衝動を抑えながら購入ボタンをクリックしたのだった。

 
 
 
 
***
 
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2022-07-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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