マーケティングは実は地味な職種です
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:新井千尋(ライティング・ライブ東京会場)
「マーケティングの仕事をしているんです」
このセリフにどんな印象を持ちましたか?
かつての私は「マーケティング」や「マーケター」という単語に派手さや華やかさのようなものを感じていました。ですが、実際にマーケティングを仕事にしてから印象が180度変わりました。
今は、マーケターは黒子のようなものだと思っています。
派手さはありません。
「マーケティング」と聞いて、思い浮かべるものは人それぞれ。
渋谷109の壁面にドーンとあるような目立つ広告や、有名人が出演するCMやポスター。あるいは企業やテーマパークの業績をV字回復させたといった劇的なエピソードかもしれません。
たしかにどれも華やか。
それでもマーケターは黒子だと思うのです。
なぜなら、主役はお客様と、そのお客様に届ける商品だから。
マーケターにエゴはご法度で、お客様と商品にとことん寄り添うことが必要です。そのためにお客様に直接聞いたり、データを見たり、トレンドや競合などもいろいろな方法でリサーチしていきます。
そうです。世の中には、マーケターの好みなど求められていないのです。徹底したリサーチから、お客様の心にフィットしたマーケティング施策が生まれるのです。
全国のマーケターのみなさま、エゴを捨てていっしょに黒子に徹し続けましょう。そして、休みの日には自分の趣味全開で過ごしましょう!
あまり知られていないかもしれませんが、ウェブマーケティングやインターネット広告の出稿も地味な作業の連続です。
お客様と商品についてリサーチをしてウェブページや広告を制作したら、その先はひたすら地道な改善の連続です。
一例を挙げると
・画像のテスト
・テキストのテスト
・広告配信対象のチューニング
・配信する広告媒体の選定
・登録フォームの最適化
・飽きられないようにクリエイティブの入れ替え
など、やることはたくさんあります。
SNS広告などの運用型の広告には完成はなく、常に改善していくのが重要です。
時には、語尾の「!」の有無や、「今スグ」と「今すぐ」の比較など細かな点もテストします。
これらをパソコンの画面を見ながら地道に改善していきます。地味すぎて、向き不向きのある仕事かもしれません。それでも私はマーケティングの仕事が好きなのです。
たとえばマーケティングの一部である広告は、プレゼントのラッピングに似ています。
「今回担当する商品には、どんなラッピングがぴったりかな?」と考える時間がとても好きなのです。実際、広告から商品まで一貫性のあるマーケティングができると成約率はアップします。
一方で、プレゼントの中身(商品)とラッピング(広告)がミスマッチだと、お客様がびっくりしてしまいます。もちろん成約率も良くありません。
もしホラー映画のDVDが小さな子供がよろこびそうなファンシーな絵柄の包み紙でラッピングされていたら、まちがって買った子供や親御さん泣いちゃいますよね。中身がスカスカなのにラッピングだけ華美なプレゼントも開けた時にとても悲しいですよ。
押し売りではなく、きちんと中身に合ったラッピングをして、実際に商品を手に取ってよろこんでくれる人に届けるのが広告の使命だと考えています。
また、初めてのお客様に手にとってもらいやすい工夫をするのも大切です。使い方をわかりやすく教えてあげたり、口コミを紹介したり、どのくらい売れているのかデータを示して安心してもらったり。必要な人のところに商品が届くように背中を押してあげられるのも広告やマーケティングの仕事の素敵なところです。
ビジネススクールなど教育系の広告を出稿していると、「ここで学んで人生が変わりました!ありがとうございます」といった声を目にする機会がたくさんあります。良い商品をお届けできることの影響は大きいですね。
先日も購入者アンケートの回答を見ながら「私も誰かの人生のきっかけに貢献できたのかもしれない」と、密かにしあわせな気持ちにひたっていました。ほとんどのお客様が広告を見たことなんて忘れてしまっていると思います。広告はプレゼントの包み紙のようなものだから、存在を見つけてもらって商品購入時に背中を押せたらそれで十分。
そんな私に最近、大きなご褒美がありました。
たまたま、広告を担当している企業のお客様とお話しする機会があって
「あの広告を見て、安心して参加を決めました!」
「インスタの広告を見て知りました!」
という、笑顔でお伝えいただくことができました。
広告はあくまできっかけづくりのためのものだから忘れられてもいいと思っていたけれど、実際に広告を見たというお客様の声を聞けるとうれしいものですね。
実際やってみるとマーケティングの仕事に派手さは無いですが、プレゼントのラッピングやお客様の笑顔が好きな方にはおすすめの職種です。
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