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猫は正義である


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記事:そのはたちえこ(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「猫は正義だ」
 
これは私の友人があるときメッセンジャーで送ってきたコメントである。
ちなみに、この友人は我が家に2匹の子猫を引き合わせてくれた、いわば仲人のような人。
 
忘れもしない、2019年11月。
友人のフェイスブックに、突然可愛い二匹のキジトラ猫の写真がアップされた。まだ子猫。見たところ、生後3,4ヶ月だろうか?
 
「近所の公園で保護したところ」「これから獣医さんへ連れて行く」「自分の家にはすでに猫がいるので、里親を探します」という趣旨の書き込みを見て、居ても経っても居られず「うちの子になりませんか?」とオファーしたのは、その書き込みを見てわずか2日目のことだった。
 
ところが、当時の住まいはペット不可のマンション。
夫に「ねえ、この子たち、うちの子にお迎えしようよ〜!」と持ちかけた時も、「え? だって、うちはペット不可だよ?」と、渋い表情だった。
 
しかし、しかしである。
その写真をみてしまった私は、どうしてもこの子達に会いに行かなくちゃ、と思ったのだが、実は、これがまさに絶妙のタイミングだったからなのである。
 
もともと、その半年ほど前まで、私は外資系メーカーの管理職としてバリバリ出張のある仕事をしていた。毎朝早く家を出て、夜遅くに帰ってくる生活。国内だけでなく海外出張も多く、そんな生活ではペットなんか飼えるはずもない。
 
2019年初めに、16年勤めたその外資系メーカーを退職し、フリーランスとして英語を教える仕事をスタートし、家で仕事をする環境が整ったのだった。
 
「猫を飼うなら、今しかない!」と思ったのである。
 
子猫を育てる、ということは、その猫より自分が長生きをしなきゃならないということ。猫の寿命が20年あるとしたら、猫が寿命を迎える頃には私も70代になってしまう。そう、今が最後のチャンスじゃないか!?
 
マンションなんて、賃貸なんだから、引っ越せばいいだけのこと。
 
渋る夫を説得し、車で千葉県の友人宅までお迎えに行った。元気でやんちゃな2匹の子猫たちは、夫と私がお迎えやってきたのを見てもまったく動じることなく、私の「うちの子になりませんか?」というお誘いに応えてくれ(?)、無事我が家へやってきた。(そして、その数カ月後、我々夫婦はペット可物件に引っ越すことになったのだった。)
 
そして、翌年2020年。そう、コロナ禍である。
猫たちがうちにやってきてからほんの数ヶ月で世界はガラッと変わってしまった。2020年3月、私は突然発熱し、2日間だけ寝込んだ。その時はまだコロナがどんな症状なのかよくわかっていない、発熱外来なんてものもまだなく、保健所に電話すら繋がらない状態。実際に私がコロナだったのかどうかは、結局検査すら受けられていないので分からずじまいであった。地元のクリニックに電話しても「来ないで下さい!」的な扱いを受け、とりあえず家で安静にしていることしかできない。幸い、熱はすぐに下がり、それ以外の症状もなかったので、おそらくあれはコロナではなかったのだろう。
 
しかし、夫の職場は敏速に対応した。同居の家族に発熱した人が出た、と報告したため、夫は5日間の出社停止となった。外出自粛、買い物に行くのも最少人数で、などと言われ始めたばかりのころで、とりあえず家にいるしかない状態。
 
このときほど「家に猫たちが居て良かった!」と思ったことはない。
もし、夫と二人でステイホームで悶々と引きこもっているだけだったら、おそらくしょっちゅう口喧嘩をすることになっていただろう。
 
そう、猫はマイペースである。
 
早起きして私達の髪の毛を引っ張っては餌をねだり、ペット不可物件なのに、廊下の壁紙をひっかく。小さな体のどこから、と思うほど大きなうんちをし、かと思うと猫じゃらしに飛びかかり、あどけない仕草で私達を和ませる。二匹が並んでシンクロした動作で毛づくろいをする様子は悶絶級の可愛らしさであった。
 
よく、パソコンで作業していると猫がキーボードの上に乗ってしまう、なんていう写真や動画を見たことがあったが、まさにその通りのことが我が家でも起き、微笑ましくて仕事が捗らない、なんてこともあった。
 
その姿に、出社停止を食らってストレスを溜めていた夫もほっこり、私もほっこり。
 
猫を保護してくれた友人にそんな猫たちの様子を写真や動画で送っては、いかに猫の存在に癒やされているか、猫に助けられているかを伝えたところ、
 
「猫は正義だ!」
 
というレスが届いたのである。
 
コロナ禍が落ち着いた今も、在宅フリーランスで働く私にとって、猫たちは目覚まし時計でもあり、働きすぎ防止のアラームでもあり、生活ペースを守ってくれるありがたい存在でもある。我が家の正義の味方たちは、そんなことはどこ吹く風。これを書いている今も、時間になった、とちゅーるを要求してくる。
 
さあ、一旦手を止めて、正義のためにあと一働きしよう。
 
 
 
 
***
 
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2023-06-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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