メディアグランプリ

「意味不明」と原稿を突き返されたあの日から自信を取り戻すために必要だったこと

thumbnail


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:記事:鈴木あゆみ(ライティング・ゼミ 4月コース)
 
 
「意味不明」
原稿に書かれたこの4文字を忘れたことはない。
編集者のメモだったのかもしれないけれど、見えてしまったあの衝撃。
そんなことを言える編集者も嫌いだと思ったけど、相手に満足してもらえる記事を書けない自分が本当に嫌だった。
 
 
フリーランスになったきっかけは、友人がくれたライターの仕事だった。
 
「温泉地の記事を書かない? ライターを探しているんだけどなかなか見つからなくて」
 
久しぶりに連絡が来たと思ったら、仕事の誘いでびっくりした。ブログやSNSの発信ならしたことがあるけれど、仕事としての記事なんて私にできるのかな。
 
「温泉地はこちらで決めるから、ネットにある情報をまとめるだけだよ」
それならできるかも……と軽い気持ちで引き受けたけど、思っていたよりちゃんと校正・校閲が入り、最初の記事は真っ赤になってほぼ書き直しだった。
 
 
 
仕事にも慣れてきた頃、九州の有名な温泉地の回があった。「ここは情報が多くて書きやすそう」と思いながら、歴史、温泉の由来、観光名所などをまとめて納品する。
 
メールで修正が届いた。添付のPDF を開いたら、記事のトップにでっかく「意味不明」と書かれていた。画面の前でびくっとなる。
 
意味不明。
その文字をもう一回見てみる。どこが意味不明なのかは書かれていない。
メールにも書いていない。何が。どこが。どうして。
 
修正より「意味不明」ばかりが目に入ってくる。
 
ライターは原稿を書くのがお仕事なのに、意味不明って書かれた。
私、役立たずかもしれない……。
 
家族に記事を読んでもらおうかと思ったけど、本当に意味不明だったらと思うと怖くて聞けない。ずしっと心は重くなったままだったけど、修正は進めなければいけない。
該当箇所を直して納品。無事に校了となった。
 
その後、2年目の依頼もありそうだったけど、また意味不明と書かれるのが怖くてその案件から手を引いた。
 
 
意味不明と書かれた理由がわからないまま、数年が経つ。
構成も参考サイトも決まっているような簡単な記事作成は出来ても、自分で構成を考え、読み手のことを意識して文章を書く自信がない。
 
わかるようになりたい。でもどうやって?
 
 
そんな時に出会ったのが、天狼院のライティング・ゼミだ。
Instagramの広告で「人生が変わる」と見て、これかもしれないと思った。
 
告知文を端から端まで読んでいたら、課題があることに気づいた。毎週、記事を提出することができ、フィードバックしてくれるとのこと。合格すると天狼院のサイトに載るようだ。
 
他人からフィードバックをもらえるなんて、こんなにいい機会はないかもしれない。
何か足りないのか、教えてもらえるかもしれない。
すぐ申し込みを行い、第1回目の講義が待ち遠しかった。
 
 
その講座もすでに第6回の講義まで終わり、あと1ヶ月となる。
スタート直後の課題は、不合格だった。しかしコメントの丁寧なフィードバックに感動して、これならできるぞと思った。
 
学んだことの中から出来そうなことを実践し、掲載されている他の方の記事を読みながら真似できそうなことを探す。
2ヶ月目に入ると、徐々に合格する記事が出てきて、本当にうれしかった。
 
 
今では、書くことはなんて楽しいんだろうと思う。
 
まず記事を書くには、自分がその出来事に対して消化が終わっていないと書けない。出来事が、なんらかの学びや気づきになっていないと記事にするのは難しい。
 
例えば少しでもわだかまりや、もやっとした気持ちがあると、後味の悪い記事になる。
自分の意見や考えまで辿り着いていないことを書こうとすると、記事の終わりの部分が尻すぼみになってしまったり、日記になってしまったりする。
 
このようなことがはっきりと記事に出てしまうことがおもしろい。
 
 
そして、合格することが増えてきたら、書くことへの自信もついてきた。
課題は丁寧にフィードバックしてくれる。
不合格の記事は、いつも同じことを言われるので自分の癖が見つかる。
合格すると「読み手を意識できたんだな。こういう記事を書くのがいいんだな」と自分の中で基準ができる。
 
その繰り返しを通して、私は書けると思えるようになってきた。
今までやり方を知らなかっただけ。弱い部分を意識すれば最後まで読んでもらえる記事になる。
そう思えるようになったことはとても大きい。
 
 
温泉地の記事を書いていた頃の私は、書くことにはセンスが必要だと思っていた。
「意味不明」と言われた時、センスがないと否定された気がして、ショックと共に、センスがないのに仕事を引き受けてしまった自分が恥ずかしくてたまらなかった。
 
ライティングゼミではセンスは要らないという。書くことはスキルを身につけたら誰でもできると言い切る。
 
デザインや写真など、世の中にはセンスが必要だと思われていることがたくさんあるが、その多くも、センスではなくスキルで出来るようになるのかもしれない。
 
だからちょっとやってセンスがないと諦めずに、スキルで攻略する方法を探してみるのはおすすめだ。
自分の好きなことができるようになっていくのはとても楽しい。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2023-06-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事