メディアグランプリ

自分に許可を出してみるということ


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記事:ちゃお(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
「ちゃおさんが好きなこと、やりたいことって何?」
Aさんから急に言われた一言。
 
???
私の好きなこと?
嫌いなことって何だろう?
はてなマークが私の頭の中でぐるぐる回っていた。
 
相手に聞かれたことに何も答えられない。
 
Aさんが言った。
「自分の好きなこと、やりたいことをやっている?」
 
ガーン。
なぜか頭をカナヅチで殴られた気分になった。
 
そして自分自身に問いかける。
何でそんな気分になるのか。
 
自問自答すること数ヶ月。
頭の中に霧がかかったように先が見えない。
そんな風に思っている自分がいた。
 
それをAさんに伝えると
「今まで自分がやってきたことを否定することになるからじゃない?」
と。
 
「そんなことないはずだ」
と否定しかけたが、
「もしかしたら本当はそうなのかもしれない」
と思う自分が一方でいた。
私は好きなことを何もやってないのかも。
心の中では「好きじゃない」って言っているかもしれない。
 
 
はじめは好きと思っていたことが段々と義務的になってくることが多いように思う。
やらねばならぬ。
やらなくちゃいけない。
そんなふうになってきてがんじがらめになってしまうのだ。
 
料理にしても
片付けにしても
マラソンにしても。
 
 
そう、マラソンでは最初3Kmも走れなかった自分が、だんだんと5Km、8Km、10Kmと長い距離を走れるようになったのが嬉しかった。そして一緒に走っていた仲間たちに褒められ、さらに走り込んだ結果、タイムも良くなってきて、毎日のように走るようになった。
今の時代、マラソンのアプリで自分が走ったことが仲間にもわかるようになっている。
そのため一緒にいなくても走ると仲間から応援のメッセージが来るのだ。
けれどもだんだんと友人の応援が重荷になってきた。
応援してもらったり褒められたりすると
「毎日、走らなければならない」
「昨日よりもいいタイムで走らなければ」
と勝手に思い込む自分がいるのだ。
 
こうなるとマラソンを楽しむ気持ちがなくなっていく。
 
はじめは自分のために、そう自分が楽しむためにやっているのにも関わらず
次第に他人の評価で行動するようになっているのだ。
 
 
こんなにもなぜ他人の目を気にしてしまうのか?
 
考えてみると今までもそうなのだ。
 
人がくだらないとか、
それは時間が無駄とか、
そう言われていることに対して、自分は好きだけれど葬り去ってきたように思う。
 
T Vしかり、
漫画しかり、
ネットサーフィンしかり。
 
 
「T Vは無駄なこと」と言われれば
T Vは見ない。見てもニュースだけ。
 
本も「この本を読むとためになるよ」と言われた哲学書とか実用書とか、
興味がなくても購入して読んでみる。
 
「家は自分の心の鏡。いつも綺麗にしておくことが大切なんだよ」
とアドバイスを受ければ、
「掃除も毎日しなきゃだめ」
「いらないものはすぐに捨てなきゃ」
「家の中をピカピカにしなきゃ」
と自分を追い込む。
 
その根源は全て「他人軸」の自分。
 
常に他人の目を気にして振り回されているのだ。
そして本当の自分を見失っている。
 
だから、どんどん周りの景色の色がなくなって。
自分の心も枯れてきて。
外では一生懸命いい人を装って。
家の中では大爆発の連続で。
そして疲弊していった。
 
 
そんな時にAさんの一言
「ちゃおさんが好きなこと、やりたいことって何?」
という言葉が引き金となった。
 
今まで疑問に思っていなかったことに対して、
沸々と疑問が湧いてきた。
 
TVを見ないのはどうして?
本当に TVを見ない人は仕事ができるのだろうか?
 
漫画を読んでいる人は怠け者なのか?
仕事もできないのか?
 
本をたくさん読んでいる人が本当に賢い人なのか?
 
 
私がワクワクすること、ドキドキすること。
それはなんだろう?
 
聞かれてすぐには答えられなかったが、
時間をかけて思いついたものが
私にとってT Vみたり
漫画を読んだりすることだった。
 
毎週何曜日の何時から始まるドラマ。
それはどんな内容なんだろう?
色々な展開を想像する。
あーでもないこーでもない、こんな感じになるのではないか?
 
漫画も、
娘の持っている漫画を拝借して「鬼滅の刃」を読んでみる。
夜の10時から読んで全巻読み終わったのは朝の6時。
時間を気にすることなく没頭した。
仕事がある日なのに。
 
睡眠不足になったけれど
「あー楽しい」
学生時代はこんなことがよくあったなぁ。
その時の感情が蘇ってくる。
 
私、いつから自分がやりたいことをやらなくなってしまったのだろう?
 
自分の好きをいつから恥ずかしいと思い、
心に蓋をしてきたのだろうか?
 
そんな必要あったのかな?
 
50歳を目前にしてそんなことを考える。
 
自分の好きなことをやってみると
赤ちゃんを見ているような穏やかな気持ちになる。
心が満たされる。
 
人がどう言おうと、
それが私なのだ。
 
自分で自分を満たすには、
自分の好きなことをやる許可を出す。
 
蓋をすることはない。
 
許可することで、
生きやすくなるし、
心に平穏が生まれてくるから不思議だ。
 
 
もし今、心が荒んでいるなぁと思ったら
自分がやりたいことをやってみればいいのだ。
 
人の目を気にすることはない。
 
小さなこといい。
 
その小さな一歩が
気づいたら乾き切った心に
少しずつ湧き水のように溜まっていって
湖のような潤いを与えてくれる。
 
そしてやりたいことがいっぱい増えてくるからこれまた不思議。
 
さぁてこれからワクワクドキドキしながら
自分の好きなことぜーんぶやってみるぞー!!
 
 
 
 
***
 
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2023-10-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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