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生まれ変わる方法


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記事:宮嶋周一郎(ライティング・ゼミ木曜コース)
 
 
夏が終わり、ようやく秋になってきた。猛暑が終わり、涼しい秋がやってきた。今までは、冷房の効いていた部屋で睡眠を取るしかなかったが、これでエアコンをつけずに寝ることができる。私は好きな睡眠の時期というのがある。それはやはり秋から冬にかけての睡眠だ。
秋は涼しくエアコンもいらず、快適に寝られる。冬は冷えて寝るまでは辛いが、フカフカの毛布に身をくるみ、気持ちよく眠りに入ることができる。
このとき、危険なのは朝にかけての二度寝である。この誘惑はいつまで経っても逆らいがたく、毎朝強い意志を持って、あらがっている。たまに負けてしまうこともあるが。
 
睡眠という行為は、人間の三大欲求の一つである。
睡眠を取らないということは人間にはできない。一日、二日ならできるだろう。だが、極端な話、一か月とらないということはできないだろう。ちなみに不眠のギネス記録は11日間が最高のようだ。危険とのことで、その記録はすでに削除されているらしいが。
それだけ睡眠という行為は、生物にとってなくてはならないものだ。
悩みがあるとき、体調が崩れているときも、快適な睡眠はとりにくくなる。
睡眠は健康の大事なバロメーターの一つである。
一日の疲れを取るのは、良質な睡眠にかかっていると言っても過言ではない。
かなり昔の話だが、私は不眠症の時期があった。寝たくても寝むれないというのは、非常に辛いものだ。寝ても寝た気はせず、心身もちっともリフレッシュ、リセットされていない。ゲームでいうところ、宿屋でHP(体力)を回復しないまま戦闘フィールドに出てしまうようなものだ。
 
私は寝る前に意識していることがある。
それはなるべく、良いことを考えて眠るということだ。
寝ているときというのは、頭の中を自然に整理してくれるものでもある。よく勉強でも、やみくもに睡眠時間を削って徹夜するよりも、早く寝て、良質な睡眠をとるほうが勉強の内容が頭に入っていることも多い。
また一日の終わりは、ポジティブに終わりたいというのもある。
 
私にとって睡眠とは、生まれ変わることに近い。
睡眠を取り、一日が終わる。
もう、次の日には違う私である。
睡眠中、意識はなくなり、心身がリセットされ、それまでの考え、体を変えてくれる。それは、さながらセミの脱皮のように、生まれ変わるのだ。
 
人間生きていれば、人生をやり直したいできごとに遭遇するものだ。生まれ変わって、もう一度やり直したいと思っても、人生はゲームではない。リセットボタンをポチッと押して、やり直すことは難しい。
 
ただ、睡眠を取り、新しい一日が始まったら、もう昨日までの自分ではないのだ。ならば、生まれ変わっていると考えてもいいと思う。そして、できることならば、良い生まれ変わりをしたいものである。
 
私は、最近とても後悔してしまったことがある。それこそ、やり直したい出来事だ。しかし、生まれ変わって、やり直すことはできない。起きてしまったことは、タイムマシンで過去にでも行かない限り、変えられない。
ただ、いつまでも悔やんでいても仕方がないのは、誰でも理解できる。
では、どうしたらいいだろう。
それには、昨日までの愚かな自分という抜け殻を脱皮して、生まれ変わるしかない。
よく寝て、昨日までの自分とさよならする。
寝て起きた自分は、もう今までの自分ではない。
起きてしまったことの心の整理も、寝ることで解決する。もちろん、一日では難しいかもしれないが、何度も生まれ変われば自然と心も落ち着いていく。
 
さて、ここでオススメの睡眠方法を紹介しよう。
まず、心身が緊張していると眠りに入ることは難しい。
悩んでいるときに、なかなか睡眠に入れないのも、交感神経が興奮して眠れなくなってしまうからだ。副交感神経という神経が優位に立っていれば、眠りにも入りやすい。
副交感神経とは簡単に言うと、リラックスしているときに働く自律神経である。
副交感神経を優位にするには、温めのお風呂に浸かるのも効果的だ。
また足元が冷えていると眠れなくなりやすいので、足は温めておくのがいい。温める方法として、湯たんぽ、お灸なども有効だ。
お灸は薬局に行けば、せんねん灸など色々なタイプのお灸も市販されているので、気軽に購入できる。不眠症には、踵の中心部の場所に、「失眠」という不眠症に効くツボがあるので、そこにお灸をするのもオススメだ。
 
気持ちよく眠りに入ることができれば、毎晩の睡眠も楽しみになる。
一日の終わりに、これで一日の出来事が終わり、また新しい自分に生まれ変われる。
そう考えるとわくわくしないだろうか。
地中にいるセミが、今か今かと脱皮して羽化するのを心待ちにしているように、私たちも睡眠後は、古い皮を捨て(考えを)新しい体に生まれ変わろう。
 
さあ、今晩もゆっくりと湯船に浸かり、好きな音楽をかけて、床につこう。
時折、心地よいお灸に使うもぐさの匂いもかぎながら、眠りにつこう。
また、明日からの自分に期待を込めて。
そして、二度寝だけには気をつけよう。

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2018-10-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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