メディアグランプリ

500回以上取引した私が語る、メルカリの面白さ!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:城風紗織(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
昨今、「取引の場」を作って場代を得る商売はプラットフォームビジネスなどと囁かれて久しいが、スマホがメジャーになりはじめた早い時期から「フリマアプリ」として個人のリユースを後押ししてくれる場を提供しているサービスがある。それがメルカリだ。
 
メルカリは “「捨てる」をなくす” という目的をもってサービスを展開していて、個人間で簡単かつ安全にモノを売買できるアプリになっている。なんでもモノを買うときはできるだけ安く買いたいし、買ったものはなかなか捨てられないタイプの私にとって、メルカリは日常に欠かせないツールとなっている。
 
メルカリができる以前はヤフオクが身近な存在だった。写真と説明文を作って出品し、購入した人へ商品を発送する。一連の流れはヤフオクもメルカリも変わらないのだが、運用面で異なる点が三つある。その違いがメルカリの強みとも言える面白さに繋がっており、現在は何かといえばメルカリを使う習慣が出来上がってしまったのだ。
 
まず一つ目は、オークションとフリマの違いだった。ヤフオクはその名のとおり「オークション」なので、出品した金額から値段が競り上がっていくのに対し、メルカリは出品時から売れる金額まで値下げをしていく方式になっている。
オークションでは、上がっていく値段に対して「競り勝つ」楽しみはあるが、設定された終了時刻まで待たなければならず、終了までその品物が手に入るかどうかわからない不安がつきまとう。メルカリは即決購入のため、値付けによっては出品後一瞬で売れてしまうこともあるし、買う場合も即購入ができるので、出品してから売れるまでにスピード感がある。その点が売り手としても買い手としても面白い。
 
尚、メルカリではコメント欄がとても使いやすくなっていて、値下げ交渉や商品の詳細について気楽に確認ができる。これがあることで、お互いに素性を知らない者同士でも、コミュニケーションが取れ安心して取引ができるのだ。
 
過去に取引した中で、「ティーポットの蓋」を購入した際のやりとりは面白かった。
気に入っていたHARIOのティーポットの蓋が壊れてしまったので、メルカリで蓋を探していたら、なんと蓋のみで出品している人がいた。そこで、使っていたポットの形やら寸法やらを問合せ、最終的にはちょっとお安くしてもらって購入することができた。
品物が届いて、蓋のサイズがぴったりだった時の爽快感は格別で、新品を購入する時とは異なる楽しさがあった。
面白い点二つ目は、メルカリ便。これはコンビニや郵便局から、通常料金より少しお得に宅急便が利用できるサービスである。料金は売上金から差し引かれてキャッシュレスで、しかも匿名配送なので、商品が売れた後に住所や氏名を確認する必要もなく窓口へ持って行くだけという手軽さがある。ヤフオクの時は発送手続きに手間がかかるので、出品をためらうこともあったが、最近はその点が全く気にならなくなった。
 
ちなみにA4サイズ厚さ最大3センチまでなら、175円(ゆうゆうメルカリ便の場合)で、服などちょっとしたものが送ることができる。そのため、いかにして梱包を収められるかに挑戦するのが面白いと思っている。
 
最後の三つ目は、売上金の管理である。ヤフオクは支払いの際は個人間の取引となり、振込や入金確認を自分たちで行う点でリスクと手間があった。
メルカリはそこを代行していて、商品が購入者の手に渡って評価が完了した時点で売上金が支払われる。売上金はメルカリのアプリ内で流通しているお金で、商品の購入にも利用できる。もちろん振込申請をすれば現金として払い出しも可能だ。
そのため出品側では購入通知が来たらそのまま商品の発送をするだけで、その後は評価をした段階でお金が入金されるので、商品を発送したのに代金が支払われないといったトラブルが起こりにくい仕組みになっているといえる。
 
メルカリの利用手数料は10%と少々高い水準にあるが、匿名配送や売上金の仕組みなど、取引に際してストレスなく利用できる点がとても優れていると感じる。そして最後に取引相手を「評価」し結果が蓄積することで、自然とユーザーがどのような評価かわかるようになっている。最終的に評価されることがわかっていると、お互いに悪い評価はしたくないため、自然とサービスのレベルが上がってくるというポイントも、よくできているなと感心した。
 
何かを売ろうとしたときには買いたい人、買おうとしたときには売りたい人がいなければ取引は成り立たない。つまりマーケットが必要になるのだが、メルカリはそのマーケットをアプリ上に創り出し、アプリで取引が完結するよう仕組みを完成させている。
最近は広告のおかげか利用者数も増えており、様々なモノが様々な形で売られている。
それはまさに、フリマのように。
つまり、メルカリは「フリマ」と言う市場のプラットフォームを作り上げているのである。
 
 
 
 
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2019-08-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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