READING LIFE
2012-12-05
週刊東洋経済12/1号「新・流通モンスター アマゾン」《READING LIFE》
今回は、Amazonに関する特集です。
「流通」となっておりますが、広い意味で、「ビジネス」に関する特集と捉えていいと思います。
「黒船」と称されるAmazonに対して、楽天やZOZOTOWNといった、ネット通販企業ばかりではなく、大手家電量販店やコンビニなどの小売店グループ、そして書店や出版社が、現状、どうAmazonと渡り合っているのかが克明に描かれています。
いや、「渡り合っている」のではなく、「防戦一方」になっている様子が、描かれていると言っていいかも知れません。
Amazonは、本物です。利益ではなく、先行投資する姿勢から、顧客第一主義を徹底している姿勢。そして、最新のビジネス理論を駆使しして、しかも大きなリスクをとって未来に対してビジネスをしているところまで、学べるところが本当に多い。
これに対応するには、売上高の総合だけではなく、明確なビジョンと斬新なビジネスモデルが必要となる。
本当にあたり前のことですが、Amazonと対抗している日本の企業でこれを有しているところは皆無だと思います。
ゆえに、お客様の利便性を考える以前に、自分たちの利益を守るためにAmazonを「排除・排斥」する方向にいってしまう。
これでは到底、勝ち目がない。
ぜひ、流通業界、出版界に関係ない方も、この号は読んでいただき、真剣に考えていただきたいと思います。
2012-12-05 | Posted in READING LIFE