天狼院通信

書店劇場化プロジェクト「僕はこうして本を届けてきた」《天狼院通信》


東京天狼院オープンまで193日(L-193)となりました。

今週も、空き店舗の内覧、ファンディングに関する準備、官庁関係の庶務などオープンに向けて、着々と準備を整えております。

そんな中で、よくこう聞かれます。

 

「いったい、どんな書店になるんですか?」

 

一言では語り尽くせません、何せ、今年見た夢のほとんどは「天狼院書店」に関することなので笑。

簡単にいえば、それまで誰も見たこともないものになるだろうと思います。

また、僕がこれまで書店でやってきたことの足跡をたどれば、あるいは、想像もしやすくなるだろうと思い、この記事を書くことにしました。

言葉で説明しても、伝わらない部分というものがありますので、「売場の写真」に代弁してもらうことに致しましょう。

 

まずは懐かしの祐天寺店での『1坪の奇跡』、「小ざさミニュチュア売り」。(協力:内田さん)

この小さな店だけで120冊以上、買って頂いたと思います。

これは35万部突破したベストセラー『働く君に贈る25の言葉』を展開している時の店外パネルです。

ダイヤモンド社の井上さんの紹介で当初から仕掛けていて、「刷り数」が代わるごとに紙を入れ替えていました。

これは名著『利休にたずねよ』の装丁画をモチーフにした「1輪積み」。

高田馬場に移ってから、徹夜で仕上げた11枚のレポートを提出し社長を説得して予算をつけてもらい、設計まで担当させてもらった、通称「タイタニック」。以後、ここから数々のベストセラーが誕生することになります。

当初はガラスで作ろうと思ったんですが、予算と強度の問題があり、アクリル製になりました。透明にこだわり、ここに文字を描けるようにしました。

その仕掛け第一弾となったのが、アンディ・アンドリュースの『バタフライ・エフェクト』と『希望をはこぶ人』。

下のポスターはベストセラー装丁を数多く手がける石間淳(きよし)さんに手がけてもらいました。

被災地を本で救うという「バタフライ・エフェクトプロジェクト」で、ディスカヴァー21の干場社長や藤田さん、それに全国の多くの書店人の皆様と知り合うことができました。以後、書店人の皆様とは様々なブロジェクトをご一緒させて頂くことになります。

こちらは祐天寺店での「バタフライ・エフェクト」プロジェクト「再生の森」。売れたスリップを葉っぱに見立て、木につけていきました。

これは知っている人も多いかもしれませんね。『最強マフィアの仕事術』の「無造作積み」。本を金塊に見立て、あえて包み紙を「無造作」に残して、マフィアらしさを演出しました。発売1ヶ月前から100冊注文して最初から大きく仕掛けていきました。この本は本当にベストセラーになってくれました。

『未来記憶』の「3D未来積み」。この本は、企画の段階から行けると思い、担当編集の池田さんと仕掛けました。これも30000部を超えるヒット作品になりました。まだまだ伸びていく作品だと思います。

瀧本哲史さんのデビュー作『武器としての決断思考』と『僕は君たちに武器を配りたい』による「瀧本キャッスル」。青草会の盟友、柿内芳文さんの力作ということもあって、こちらも力で答えました。竹村さんに買ってきてもらった剣がポイントです。二作とも大ベストセラーになりました。このとき、紹介してもらった伝説の編集者加藤晴之さん(安野モヨコさんの『働きマン』の編集長のモデル)と知り合いになり、以後、様々組ませて頂いております。この後、加藤さんは『海賊とよばれた男』など、ベストセラーを連発されます。

これについても触れておかなければならないでしょう。2011年3月10日に配布を開始し、高田馬場店1店舗だけで実に5000部はけた新タイプの小冊子「新入生のためのREADING LIFE」。全24ページフルカラーで、デザインも、編集も、僕一人でやらせていただきました。ご協力頂いた著者の皆様、編集者の皆様、改めて感謝です。また『1坪の奇跡』のページで使う写真を撮影しにいった際は、石間淳さんにお世話になりました。ちなみに、この冊子はMOLESKINEラージサイズと同じにしました。MOLESKINEにも許可を得て、中にその旨も記してあります。ロゴも使わせて頂きました。

後に、READING LIFEは独立後に「Workバージョン」を作成し、丸善ラゾーナ川崎店さんや啓文堂書店八幡山店様で商品と共に展開して頂きました。これからも、展開を伸ばして行きたいと思います。

僕自身初の編集協力作品となった『成功できる人の営業思考』の「上昇スパイラル積み」。汐留店と合わせて、実に500冊以上を買って頂きました。

これ以降は独立してからの仕事です。CORE1000プロジェクトの第一弾となった『小さく賭けろ!』の芳林堂書店汐留店での展開です。あえて、斜めにして訴求しました。

こちらはできたばかりの八重洲ブックセンター丸井柏店さんの「魅惑のS字棚」での大展開。店長の木内さんに全面的に協力していただきました。

こちらもCORE1000プロジェクト『ビジネススキル・イノベーション』の、「スキルの秋大展開」。丸善ラゾーナ川崎店さんでの様子です。500冊以上のお客様に買って頂きました。(協力:中村さん)

 

自分で振り返ってみても、懐かしいです。

ひたすら、お客様に届けることを考え、様々アイデアをひねり出してきた結果、多くは結果に結びついてきました。ベストセラーになった本が本当に多いですよね。そして、それ以上に振り返って思い出すのは、1冊1冊の展開によって、多くの方々と知り合えたことです。それは、今でも続いております。

僕は、多くの本を届けることにこだわって来ました。

これは、東京天狼院をオープンさせても変わらないだろうと思います。東京天狼院では、さらにどうやればいい本をより多くのお客様に届けられるのか、極めて行こうと思っております。

また、「タイタニック」以上の、スペシャルな台も設計しようと思います。

というよりも、店全体を、こうした理念の元に設計して行きたいと思います。

 

もちろん、今までやってきたことは、序の口でございます。これからはいい意味で予想を裏切って行きたいと思っております。

自分でも、東京天狼院、どうなるか楽しみで仕方がありません。

 

小さくとも、侮る事なかれ、でございます笑。

2013年にオープン予定の、天狼院書店第一弾、「東京天狼院」。

乞うご期待でございます。

 

《CAMPFIREのプロジェクト》

天狼院書店は、現在、クラウド・ファンディング「CAMPFIRE」さんで、プロジェクトを掲載させて頂いております。

ご支援、よろしくお願いします。

 

》》天狼院書店―未来を創る次世代型「リアル書店」をみんなでつくるプロジェクト

 


2013-02-18 | Posted in 天狼院通信, 記事

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