天狼院通信

ライオンを育てる保育器


たとえば、起業家を養成しようと思うのなら、もっともいい方法は何もやらないことだ。
投資環境や税の優遇など必要ない。
もし、オフィスを用意し、手厚いインキュベーションシステムを大金を作って拵えたところで、それはまるで、ライオンを保育器で育てようとしているようなもので、本末転倒もいいところだ。
起業家としてもっとも必要なのは、逆に「ない」ということであり、その状況を打破する中で、得られる成長こそがもっとも尊い。
それは絶対的に保育器では得られない。むしろ削がれてしまう。

『1坪の奇跡』の中で、日本の元祖アントレプレナー伊神照男氏はこう娘の篤子さんに言っている。

「なければ頭を使えばいい」

おはぎで有名なさいちの社長であり、『売れ続ける理由』の著者である、佐藤さんは、「徒手空拳ながら本屋を作ろうと思っているんです」といった僕に対して笑顔でこう仰った。

「ないことは幸せなことです。ないと、頭を使うようになります」

ない、という状況こそが人を育てる。
そう考えると、先に戻って、起業家を養成するために必要なことは、実は与えることではなく、逆に何もかも奪ってしまうことかもしれない。
その状況を打開した者こそが、真の起業家としてビジネスの世界を渡り歩けるのかも知れない。

4/15火曜日、『1坪の奇跡』の著者であり伊神照男氏の実子である稲垣篤子さんに、その点についても伺ってみたいと思う。

 

 

【吉祥寺小ざさ『1坪の奇跡』稲垣篤子社長に学ぶ奇跡のスーパーライブ概要】
日時:4月15日(火)
18:30 開場
19:00 トークイベント
21:00 閉会
場所:天狼院書店「東京天狼院」
参加費:5,000円(学生3,000円)
*もちろん『1坪の奇跡』を当日も販売いたしますが、参加される方はできればその日までお読み頂けると当日の会がより充実したものになるだろうと思います。
定員:25名様

【稲垣篤子さんプロフィール】
東京・吉祥寺にある和菓子店、「小ざさ」社長。
1932年、東京都生まれ。1956年、東京写真短期大学(現東京工芸大学)卒。
1951年11月19日に吉祥寺で父が「小ざさ」を創業。当時、畳1畳の屋台の店で、19歳の時から1日12時間、365日休みなく、団子を売り始める。
1954年、現在の店舗がある吉祥寺のダイヤ街に移転後、品数を羊羹ともなかの2品に絞る。依頼、現在も羊羹を練り続けている。
40年以上早朝から行列がとぎれない、1日限定150本の“幻の羊羹”は吉祥寺名物の一つとなっている。
たった1坪、1店舗の店ながら、年商は3億円超。

【イベントへのお申込はこちらから】

 

【4/15 天狼院LIVEスペシャル】行列がとぎれない“幻の羊羹”吉祥寺小ざさ『1坪の奇跡』稲垣篤子社長に学ぶ奇跡のスーパーライブ! 

 

問い合わせフォーム

TEL:03-6914-3618

 

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2014-04-08 | Posted in 天狼院通信, 記事

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