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掛け算思考


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:鵜木 重幸(ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
 
「薬剤師ってさぁ、世の中に大勢いるんだよね……」
おっさん同士、夜の居酒屋での会話である。
 
「そりゃ〜、いろんな所にドラッグストアや薬局はあるし、それなりの人数はいるんじゃねぇ!? もしや、お前、薬剤師萌えか?」
と少々酔っている私。
 
「いやぁ、娘が薬学部の学生なんだけど、国家試験に合格してもねぇ……
大勢いては価値としてはどうかねぇ……」
 
おっと、真面目な相談じゃないか。
先程のおちゃらけを反省し、私は真面目に答えた。
 
「それなら、歌って踊れる薬剤師を目指したらどうだ!」
私は、真剣な眼差しで答えたのだった……
 
思い返せば、同僚の心配は、何も薬剤師に限った事ではないかもしれない。
私はエンジニアを職としているが、
「私はエンジニアである」
と言う人は、日本全国に何百万人、もしかしたら、それ以上いるに違いない。
世界レベルになれば、相当数のエンジニアがいることになる。
 
そこから、業界、技術分野、専門分野、担当分野……
と細分化していけば、ある程度人数は絞られる。
しかし、それでも相当数いることは想像に難くない。
 
自分と同じような事を生業をしている人間は相当数いる。
これが現実だ。
日常の視界では、自分と同じような人は職場の数人しか見えない。
これが全てと勘違いしそうになるが、現実には大勢いるのだ。
 
「自分は、その大勢の中の一人である」
 
実はこの話、薬剤師やエンジニアに限ったことでは無く、
どの業界、どの業種にも当てはまるのではないか?
 
例えば、野球界……
 
野球の競技人口は、730万人程度。
その内、プロの方は、840人程度。
一軍ベンチ入りは、300人程度。
試合に出ているのは、114人程度。
この段階でも、100人を超えている。
あなたは、何人のプロ野球選手を知ってるだろうか?
 
俺は、プロ野球の一軍選手だ!
俺は、大企業のエンジニアだ!
私は、総合病院の薬剤師よ!
と本人は、希少価値と勘違いし易いが、
外側から見れば、大勢の中の一人にしかすぎない……
というのが、現実かもしれない。
 
ましてや、これからは(既に)グローバルの時代だ。
地球規模で考えれば、益々大勢の中の一人になる可能性が高くなる。
自分と同じような人間は仰山いる、ということである。
 
大勢の中の一人……、それは、代替可能を意味しないか?
あなたで無くとも良い。
壊れれば、交換すれば良い。
それって、「電池切れたから交換します」と同じではないか?
 
おいおい、冗談じゃない。 これでは、逓増する人生は望めない。
価格競争に巻き込まれ、安月給、つまり、安売りでしか売れない、
と言うことになりはしないか?
 
同僚の心配は、正にこの点にあったのだろう。
 
大勢の中の一人では無く、「自分」と言う看板を認知してもらうにはどうしたら良いか。
名前を覚えてもらう人物になるにはどうしたら良いか。
 
どの業界に属していても大事なことだ。
 
私が思いついた大勢から抜けだ方法は、次の3つだ。
 
1.圧倒的な実力をつける
その道のスペシャリストになる。
これはある意味オーソドックスな抜け出し方である。
野球界でいえば、三冠王3回の落合博満さん
電池界で言えば、ノーベル化学賞の吉野彰さん
ただ、これは天才の領域であり、凡人には参考にならない……
 
2.やり続ける
長い間やり続けていれば、その事自体が価値になる。
継続できる人は、意外と少ないもの。
そこに、価値が付与される。
野球で言えば、連続出場試合数: 2,215試合の衣笠祥雄さん。
エンジニアで言えば、匠の世界のおっさん達。
がしかし、これも凡人には、かなり厳しい。
たとえやり遂げたとしても、大勢から抜け出せるのは、晩年になってから。
欲を言えば、若いうちから抜け出したい……
 
3.別のことを掛け合わせる
例えばの話、薬剤師といえば大勢いるが、「歌って踊れる薬剤師」と言えば、限定される。
何か二つのことを掛け合わせることで、競争相手の少ないものに化ける可能性がある。
これが、私がお勧めする「掛け算思考」だ。
野球界で言えば、新庄剛志さんは、トップレベルの実力とエンターテインメント性を掛け合わせる事で、「記録」に残らないが「記憶」に残る選手となった。
音楽界でいえば、小椋佳さんは、一流の音楽家である一方、銀行マンであると言う事で特異性を出していた。(注目される要素を提供していた)
 
凡人であれば、この「掛け算思考」で行くのが良いであろう。
今の本来業務に加え、自分の得意なもの、好きなものを掛け合わせる。
掛け合わせるものは、本来業務とかけ離れたイメージの方が、掛け算効果はより高まるだろう。
 
あなたが何気なくやってきた趣味。
仕事とは直接関係ないが得意な事。
遂に、これらが活躍する時代がやって来たのだ!
 
大勢から抜け出し、他ではない「あなた」になる「掛け算思考」
あなたも早速、何かを掛けてみませんか?
 
私は「歌って踊れるエンジニア」にでもなろうかな!?
 
 
 
 
***
 
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2019-11-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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