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「メルカリのすすめ?!」


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記事: Ku(8月開講ライティング ゼミ 日曜コース)
 
 
去年くらいから「メルカリ」に嵌っている。
メルカリと言えば、誰もが知っているくらい有名なフリマアプリ。
活用している人は2019年4月の時点でおよそ2200万人(前年比33%増)国民の5人に一人は活用していることになるから驚きだ。
「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」
創業者の山田進太郎氏が世界一周の旅の途中で抱いた思いから生まれたそう。
私にとっての「メルカリ」は「宝の山」であり「コレクター心を擽る場」であり「わくわくさせてくれる場」でもある。
フリーマーケットというと、広場にシートを広げて、着なくなった子供服や読み終わった本、使わない食器などを売っているイメージだった。
メルカリが商品を広げているのは、広場ではなく、スマホやパソコンの中。
そこで売られている商品は、実に様々、本や服はもちろん、お菓子のおまけや映画の販促グッズ、野菜や果物、植物まで、バラエティに富んでいて、見ていて面白い。
 
最近私が嵌っているのは、「多肉植物」。
少し前から静かなブームで、成長がゆっくりとしていて、水やりの回数が少なくても育ち、見ているだけでなんだかほっこり癒してくれる存在なのだ。
近くのホームセンターなんかでも売っているけれど、メルカリでは、びっくりするくらいいろんな種類の多肉植物が売られている。
私が好きなのは、ベンケイソウ科カランコエ属のうさぎの耳のようにふわふわした葉が特徴の多肉植物。
名前も「月兎耳」「福兎耳」「テディベア」「キタキツネ」「パンダ」など動物を想像させるものが多く、かわいくて、眺めているだけで癒される。
「うさぎ 多肉植物」で検索設定しておげば、日々新しい出品を見つけることができる。
そして、最近、メルカリを活用していて、多肉植物にもブランドがあることを知った。
多肉植物のコレクターの間で人気なのは、韓国からの輸入もの。
寒暖の差の激しい韓国の気候が多肉植物の色を鮮やかにさせてくれる上に、カリスマ園芸家の生み出す多肉植物がコレクターにとって、垂涎ものらしく、メルカリでもびっくりするくらい高値で売られている。
多肉植物は、種で増えるものもあるが、取れてしまった葉っぱの切り口から、クローンのように同じ性質の多肉植物が生えてくる。そうやって育てたものを販売している。
カリスマ園芸家の生み出した多肉植物の葉っぱだけが売られていることもあって、私は軽いショックを受けた。
どんな世界にもマニアがいて、それを欲しいと思う気持ちがあり、そして、売ろうと思うコレクターがいれば、そこで売買が成立する。
昔だったら、雑誌か何かの掲示板に「〇〇譲ります」「△△譲ってください」という遣り取りでしか手に入らなかったものが、スマホの上だけで売買が成立するのだ。人気のあるものだったら、出品した数秒後に購入されていたりする。凄い世の中になったものだ
 
実を言うと、私もメルカリに出品している。
私が売っているのは、家庭菜園で育てた野菜。
家庭で消費するには限界がある野菜たち、田舎なので、ご近所も皆さん育てているし、直売所に出すほどは量がない。
そこで、思いついたのが、メルカリへの出品だった。
昨年から、夏場を中心にパプリカや辛いとうがらしやトマトなどを出品している。
辛いとうがらしは、辛い物が大好きな人には好評らしく、しかも一般では手に入りにくいようで、すぐに売れる。
カラフルなパプリカも人気があり、最近では、メルカリで売ることを前提に野菜を育てている気がする。
メルカリで野菜や果物が売られていることは意外と知らない人が多いけど、結構多くの人が活用している。
売っているのは、私のような素人だけではなく、ちゃんとした生産者さんもいて、市場に出せないB級品だったり、珍しい品種の野菜も売られている。本来なら、捨てられてしまっていた野菜を多少形が悪くても欲しいという人に売ることは、フードロスの観点からも有効だとおもう。
 
メルカリのいいところは、メルカリ便なら、匿名で面倒な伝票も書かずに送れること。そして、全国一律料金で発送出来てしまう。
北海道や沖縄からだと送料だけでかなり高くなってしまうけど、送料が一律なのは、売る方も買う方も安心。
最近ますます、便利でお得な機能が備わり、欲しいものがあったら、まずメルカリで検索してからという習慣が付きつつある。
 
例えば、何年も使わなかった食器で、自分にとってはもう必要ない物でも、日本のどこかでそれを欲しいと思っている人がいるかもしれない。
 
読まなくなった本も探している人がいるかも。
そう思うと、そういった捨てられていたかもしれない物たちにもう一度活躍してくれる場を与えてくれるメルカリって素晴らしいと思う。
さて、今日は、何を買おうかな。
 
 
 
 
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2020-08-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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