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男は度胸 オカマは最強


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:福本 亮治(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「先生って、ズルすぎる!」
こう言われることが、最近よくある。
 
別に、僕はなんらインチキをしているわけではない。
それは当然のことだ。
 
では、なぜ、彼らは、僕をズルいというのか。
それは、僕が“ゲイ”だからだというのだ。
 
例えば、僕の仕事は占い師である。
そして、ゲイであることをカミングアウトして、いろいろなお客様に毎日占いをしている。
 
そしてゲイであることをカミングアウトしているために、女性のお客様からの恋愛相談は、他の男性占い師と比較して圧倒的に多い。
そして、単純に客数が多いだけでなく、ゲイであることをキャラクタとしても作っているため、いわゆる“オネエ”トークによって、話は盛り上がりやすく、お客様1人あたりの鑑定依頼時間はどうしても長くなりやすい。
 
僕ら占い師は、単位時間いくらで鑑定料金をいただいているので、当然のことながら、時間が長くなれば、それだけ売り上げも下世話な話たかくなって。
 
これは、僕が意識してやっているのではなく、自然にこの流れになっていく。
 
そして、ゲイであることをカミングアウトしている占い師なので、当然のことながら、他のLGBTQ当事者からのご依頼も、僕に集中しやすい。
 
実際のところ、ゲイの占い師が他にいないわけではないが、彼らは、自分がゲイであることを公表していない。
 
カミングアウトするしないは、各個人の自由なので、ここでは、討論するつもりはない。
下手にカミングアウトすることで、心ない周囲の人々から“オカマ野郎”って面白おかしく罵られることだってあるかもしれない。
 
しかし、僕にはありがたいことに、そのような経験はない。
むしろ、ゲイであることをカミングアウトして仕事しているために、他の当事者の方の目に止まりやすく、その結果、多くのご依頼を毎月のようにいただく。
実にありがたい話である。
 
その他にも、プライベートの時間であっても、常日頃から、僕がゲイであることは公表している。
そして、ゲイである僕の私生活は、相方のプライパシーだけ配慮しながら、包み隠さずどんどん隠すことなく話ていく。
 
それは、彼との出会いのこと、恋愛について、sexについて、同棲生活について、リアルにあり意のままを話す。
 
そして、普段、そんな話を聞くことのない彼らは、興味を持って、どんどん話を聞いてくる。
 
いつもいく居酒屋さんなんかでは、カウンターで隣に座っている男性の股間を指差して、
“銃刀法違反だよ。持ち物検査しにトイレに行こう”なんて悪ふざけして、下ネタで遊ぶことすらある。
 
僕は、自分のプライベートも隠さずに素直に正直に面白く話すことで、彼らとの心の距離関係は急速に縮まっていく。
 
そして、それだけではない。
それを普段聞くことのない彼らにとっては、ゲイである僕の私生活は、初めて触れる情報でもあり、その結果、僕という存在を決して忘れることができなくなっている。
 
それは、常日頃から体験しているような例えばコンビニエンスストアでの買い物の話については、誰も興味示さないが、そこに、例えば、強盗が押し入ったというような希少な体験が加わると、とても印象深い興味のある記憶に残る話になるのと同じことだ。
 
そして、僕という存在を忘れないということは、これは、ビジネスでは、絶大なアドバンテージにさえなりうるのだ。
 
そして、ゲイであるということは、僕の本性の部分でありアイデンティティでもあるが、誰もがわかっている通り、ゲイにはなりたくてなれるものではなく、また、やめようと意識してやめれるようなものでもない。
 
つまり、誰もが見えているのに、誰もがわかっているのにコピー不可能な領域でもあるのだ。
 
つまり、この誰にでも忘れられることなく、ビジネスでは圧倒的優位を、なんら手を下すことなくても、この地位をそう簡単にたの人に脅かされることがないのだ。
 
よく、社会的には、LGBTQ当事者の方々を、セクシャル“マイノリティ”というが、僕は、このような経験から、決してマイノリティ(少数派)とは思わずセクシャル“スペシャリティ”、性の特別な才能を持った存在である。
 
まさに、僕がゲイは最強であると思っている理由はここにある。
 
ゲイであるということは、僕にとっては、マイノリティな弱点ではなく、むしろ少数はゆえのレアリティのある特別な存在であり才能だと思って、このことから得ることができる、様々な恩恵を徹底的に味わい受け取ることにしている。
 
まだ、世の中には、僕のようにカミングアウトすることができず、自分のアイデンティティについて、1人苦しみもがき、悩み続ける人たちは数多くいる。
 
だけど、その彼らに伝えたい。
ゲイであることは、確かにマイノリティで少数派であるが、それは絶対にウイークポイントではない。
 
むしろ、ゲイであることが大きなレアリティで優位性をもたらす可能性を必ず持っている。
 
ただ、そのことを僕らは気づかず、その環境の構築の仕方を知らないだけにすぎない。
 
決して、ゲイである自分を卑下しないでほしい。
決して、ゲイである自分を呪わないでほしい。
 
きっと、あなたがゲイであることで世の中に役立つ環境が見つかることを、願うばかりである。
 
 
 
 
***
 
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2020-09-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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