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戦略とは、物語をつくる力


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戦略とは、物語をつくる力
 
「記事:伊藤慎悟(ライティング・ゼミ5月開講通信限定コース)」
 
 
私は、「経営コンサルタント」を生業に個人で仕事をしています。経営コンサルタントとしての私の仕事はいろいろありますが、名刺には「中小企業診断士」の資格と一緒に、「人と企業の戦略アドバイザー」と記しています。
基本的には、これから何を目標にして、どういう進めばよいかを、経営者や後継者、創業者の方と相談したり、セミナーや研修などで作り方を教えるといった仕事を中心にしています。
 
経営者たるもの自分の会社やお店の「経営戦略」はあって当たり前ですし、作り方が分からなければ、私のようなものに教えてもらったり、アドバイスを受ければ、自分でも作れるようになると思います。
 
「経営戦略」の作り方については、本やネットで知識は得られますし、今は動画もありますし、セミナーや研修で学ぶこともできます。少し怪しそうな人も含めて、私のような経営コンサルタントと呼ばれる人たちもいっぱいいます。
 
このように、「経営戦略」は、学んだり、教えてもらえば、時間はかかっても、自分である程度作ることは出来ますが、多くの経営者の方を見ていと、作るのが得意な人とそうでない人がいることは否めません。
 
創業社長と呼ばれる人は、「経営戦略」を考えることが上手な人が多いように思います。創業すること自体が、冒険的であり、計画的ですから、物事を構想することは、得意なんだと思います。
 
一方で後継者と呼ばれる人たちは、自分でやりたくて始めた仕事ではないので、親や先代のやっていたことをそのままやっていることも多いでしょう。引き継ぎながら、自分で「経営戦略」を考えるというのは簡単ななことではありません。
ある程度、経営者と一緒に並走するような期間がないと、バトンタッチも、「経営戦略」を描くこともうまくいかないでしょう。
 
独立開業している人でも、フリーランスなど請負業をされている人の中には、受け身になりやすく、自分で戦略を考えたり、将来像を構想するようなことは慣れていないかもしれませんね。
それでも自分で事業のことは、自分で考えていかないとなりません。
 
「経営戦略」という言葉を使うかどうかは別にして、近い将来、自分の会社やお店がなりたい姿を描き、そこに向かっていくために何をするかを考えて実行する。実行すれば、良い結果も、そうでない結果も出るでしょう。これを検証して、ノウハウにしたり、修正して、また実行するの繰り返しです。
「仮説を立てて(PLAN)、実行して(DO)、検証して(CHECK)、修正する(ACTION)」の繰り返しなのです。よく言われる「PDCAサイクル」です。
 
「経営戦略」の策定は、「PLAN(プラン)」の部分に該当します。ここを考えていないと、やることすべて場当たり的になってしまいます。
現状分析などを行い、最も有効であろう戦略(仮説)をつくり、実行(DO)するしかないのです。
 
多くの「経営計画」、「経営計画書」は、こんな構成になっています。
 
①現状分析 → ②目標や方向性 → ③具体的施策の決定 → ④見込まれる効果
 
文章で解説するとこんな感じです。
①私の会社は今こんな状況です。
②いろいろ大変な状況ですが、今後はこういうことを目標に、こんな方向性で進んでいきます
③具体的には、こんな取り組みを行っていきます。
④そうするとかんな効果が見込めると思います
といった流れです。
 
私は「戦略マップ」という道具を使って「経営戦略」をアドバイスしていますが、「戦略マップ」の構成はこうです。
 
①大きな目標 → ②会計の目標 → ③お客様の目標 → ④業務の目標 → ⑤学習の目標
 
文章で解説するとこんな感じです。
①私の会社は近い将来、こんな会社になりたいです。
②そのためには、このくらいの売上や利益を達成しつづけることが必要です。
③そのために、お客様にこんな気持ちになってもらうことが必要です。
④そのために、こんな業務に注力することが必要で、
⑤そのための準備や取り組みとして、こんな学習が必要です。
といった流れです。
 
手法の違いはありますが、大事なことはどちらも「ストーリー(物語)」になっていることです。先の目的や目標を達成するための繋がりが考えられていることです。
 
中途半端な計画や戦略は、この繋がりがないので、どんなに立派な目標や将来像を描いても、そのために今から何をすればいいのかが分からないのです。
 
以前、野球のイチロー選手や、サッカーの本田圭佑選手が子どもの頃に書いた作文が話題になったことがありましたが、あれも単に将来の夢を語っているだけでなく、そこに向かうためのストーリーが描かれていることが素晴らしいと言われていました。
 
専門用語で「戦略オプション(戦略代替案)」という言葉ありますが、戦略は仮説なので、必ずしも順調に進むことばかりでないでしょう。そんな時でも、経営者には、自分の目的や目標を見失うことなく、どうすればその目的や目標を達成できるか、新たな戦略を考えられることが求められます。
 
もし、自分の会社やお店の経営者やリーダーが、将来の目標や戦略を考えていないといったら、ショックじゃないですか。
総理大臣はじめ、経営者やリーダーと呼ばれる人は、目標を指し示し、その行き方を理解できるように語ってくれて、導いてくれる人なのでしょう。
 
苦手な人も得意な人に学ぶことはできます。会社やお店を担うあなたの考える会社やお店のストーリー(物語)を描いてみませんか。
きっと何もしないより、ずっと実現に近づいていくと思いますよ。
 
経営者として、プラス思考であるか、そうでないかの違いは、行動に結びつくかどうかですから。そこさえもストーリー(物語)になっていると言えます。
 
 
 
 
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2020-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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