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裸の王様は緊張なんてしない。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:西部十翔(チーム天狼院)
 
 
「ぼ、ぼくの名前は、に、にしべ、とわです」
 
 
いつも、こんな感じだった。
始めの自己紹介で、茹でダコになってしまう。
人前に立って話すプレゼンや面接でも然り。
 
鏡で確認することなく、次第に茹で上がってくるのを身体全体で感じることができる。
 
もう僕にとっては、すっかり恒例行事。
 
なんでまた出てくるの?
 
さっき、ご飯済ましてきたばかりなのに……もうお腹いっぱいだよ。
 
あがり症の僕は、人との出逢いを広げていくことは好きだけど、肝心要の自己紹介や人前で話すことが大の苦手。
 
「そんなに緊張しなくてもいいんだよ。もっと、リラックスして」
 
うん。もちろん、頭では分かっている。
 
前夜にキャンドルを焚いて布団に入り、今朝はゆるめの音楽とコーヒーとトースト。
 
朝から三種の神器で態勢は整えてきたつもりだ。
 
それでも僕にとって、皆さんの様にすらすら話すことは容易ではない。
 
小学時代、異性の女の子に話しかけられたり、授業で皆んなの前で発表した後には決まって、利き手の右手で頭をポリポリ。
思い返すと、その仕草はアニメや漫画に出てくる、恥ずかしがり屋さんそのもの。
普段から、口数が少ない人間だったかと言うと、そういう訳でもなく、先ほど言ったような特定の機会に羞恥心を感じることが多かったように思う。
 
中学・高校では、右手で頭をかく癖は無くせたものの、それまでにはない、呼吸が止まりそうになるくらい緊張を感じることがあり、保健室のベッドで布団にうずくまり時間が過ぎるのをただただ待っていたときだってある。
 
両親や先生、友達に相談しても、「緊張しない人なんていないよ。そのうち慣れると思う」と、皆から同じ言葉が返ってくる。
 
自分でも、一時期あまり意識しないように過ごしていたけど、やっぱりキツイ。
 
大学に進学してからは、それまでと比較するとだいぶ良くなった。
 
それでも、小学生の頃と同じような特定のシーンではやっぱりあがってしまう。
 
もう自分は一生、この症状から逃れることはできないのかと日々、自問自答しながらも、自分なりに話し方や着る服の色、朝のルーティーンなど思いつくままに試行錯誤してみた。
 
その結果、辿り着いたのが、この記事のタイトルにもある、「裸の王様」になること。
 
もう少し細かく言うと、「裸」と「王様」の2つを自分にインストールすること。
 
つまり、心構えや意識を変えてみるという話。
 
これでも、何言ってるかよくわからないので、一つずつ説明いたしましょう。
 
 
まずは、「裸」!
 
皆さんお察しの通り、もちろん物理的に服を脱いで裸になることではない。
 
初対面や公の場で、いきなり裸になっちゃったら皆んなびっくり、大ごとである。
 
これは、素っ裸の自分をさらけ出そう、という位の心持ちで相手に話してみるということ。
 
ついつい、初めて会う人には良い姿を見せたいという思いが芽生えるが故に、ついつい鎧を身にまとい、本来の自分を出せず、緊張してしまう方もいるのではないだろうか。今までの自分はずっと、鎧を何重と身にまとっていた。
第一印象は大事と言うけど、非常識や失礼にあたる言動さえしっかり慎めば、自分らしさ全開で進んでも良いのでは。
 
と、口で言うのは簡単ですが、実際問題、うまくいかないことが現実。
なので、キーワードは裸です、裸。
この辺りは、感覚的な世界の話なので、ぜひ「裸」と心で念じて試してみてください。
 
変わる人は変わるはず。
 
うまく言語化できないのが悔しい。
 
 
次に、「王様」!
 
個人的に、この王様の存在が非常に大きくて、いつも感謝している。
 
これは、「自分が一番えらいのだ」、「私の世界を教えてあげましょう」といったように、その場に存在する全てを自分がコントロールしていると思いこむ。私は、全知全能の王様であると。
 
もちろん、この思い込みが態度や発言に滲み出てはならない。
緊張して緊張してどうしようもないとき、この勘違いとも言える思い込みがそんなあなたを救ってくれる。
そんな王様になれれば、あなたはもう無敵のスター状態。
こちらも一度、お試しあれ。
 
今現在の僕は、裸の王様をインストールすることができ、公の場で緊張することが大分少なくなったと感じる。
 
それでも、まだまだ緊張で自分らしさを100%発揮できていないことや、不甲斐なさを感じることだって多くある。
 
 
ここまでは、緊張イコール絶対的な悪者かのように捉えてお話してきたが、緊張が完全になくなった状態もそれはそれでマズイと感じる。
 
僕のネクストステップは、緊張をいかにして利用し、自分という人間をよりよい形で表現していくか。
 
緊張と僕の、お付き合いはまだまだ続く。
 
皆さんは、普段どんな風に緊張と向き合っていますか?
 
僕のようにあがってしまう方は、ぜひ一度裸の王様になってみてください。
 
もしかしたら、何かお役に立てるかもしれません!
 
 
 
 
****

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2021-03-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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