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メディアグランプリ

カツサンドで気付いた自分の気持ち


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:しゅん(ライティング・ゼミ平日コース)

「カツサンドが食べたいな」

朝御飯を食べそこなって会社に向かう電車で、そう思った。お腹空いたな。まぁ会社近くのコンビニで買うか。

「あっ、めっちゃ行列できてる!」

早朝のコンビニはこんなに混んでるんだ。この行列に参加したら間に合わなくなるな、とそのまま会社へ向かった。お昼ご飯までの辛抱だ。

「カツサンド食べたいな」

カツサンドのことなんかすっかり忘れて仕事に没頭してたら、思い出した。

時計を見ると昼休憩まであと1時間だ。

ああ、もうこんな時間か。確かにお腹は空いたな。でも、あと1時間でお昼ご飯だからもうちょっとの辛抱じゃん、そう思ってまた仕事に頭を切り替えようとした。

しかし、うまく頭を仕事に切り替えることができない。疑問が湧いてきた。

あれ? なんでこんなにカツサンドが食べたいって朝から思ってるのに無視するんだ? 俺は。

自分の子供や奥さんから2回も「カツサンドが食べたい」って言われたら無視する? しないよね。そんなことしたら奥さんなら丸一日口をきいてくれないかも知れない。少なくともちゃんと話を聞いて双方が納得のいく答えをだすよね。

なのになんで自分自身の望みは無視するんだ?
別に難しくない、ささやかな望みなんだから叶えてあげらたらいいじゃん。

よし! と大げさに心の中で掛け声をあげて社内の売店に向かう。

カツサンドが……売ってない……。

未練がましくサンドイッチコーナーの前を三往復してみた。

でも、そんなんでカツサンドが空中から現れるわけもなく、仕方がなく照り焼きチキンサンドを買って食べた。美味しかったけど、なんか違う。

翌日の朝。

「カツサンド食べたいな」

また思った。

あぁもう仕方ない、と一番最初に目に付いたコンビニに寄る。

またもや置いてない。照り焼きチキンサンドならある。うーん、どうしようかな。照り焼きチキンサンドが食べたいわけじゃないんだよな……

まぁでも、ないものは仕方ない。照り焼きサンドを買ってコンビニを出る。さて、会社行くかな。と思ったもののなんか引っかかる。ざわざわする。

「もうあきらめちゃうの? 妥協したって結局満足できないんだろ? これまでもこんな風に自分の気持ちを無視して、妥協してきたよね。だから、自分の気持ちが分からなくなっちゃったんじゃないの?」

そんな自分の心の声が聞こえたような気がした。

カツサンドからずいぶん大きな話になったなぁと思うものの、言われてみれば根本は同じことだ。

確かに、ここ数年、いや実はもっともっと前から自分は本当は何をやりたいんだ? わからない。って自問自答を繰り返してきた。

自分はこのまま定年まで過ごすのか?
本当にそれでいいのか?
なにかもっとできることが、全力を注げるものがあるんじゃないのか?

そんな不安や焦り。どれだけ水を飲んでも喉の乾きが治まらないようなもどかしい感じ。そしてこのままどうにもならないのかも、というあきらめにも似た気持ち。

何の話だっけ?

そう、カツサンドだ。あきらめずに自分のささやかな望みを叶えてあげようって話だ。

わかったよ、もう一軒コンビニ寄ろう!

あった!
やっと出会えたね、カツサンド君!

そのまま近くにあったベンチに座ってむしゃぶりつく。

あれ?
なんだろ?
このほっこりとした温かい気持ち……

じわーっとしてきた。

あぁ、気持ちがいいなぁ……。

自分のささやかな望みを叶えてあげたからかな。

決して高価なものではなく、300円のコンビニのカツサンドといったささやかなものでこんなにも幸せを味わえるのなら、これまでも、もっともっと自分の望みを叶えてあげてきたら良かった。

自分の「ささやかな望み」を叶えてあげることが、自分の本当の気持ちに気づくことなのかもしれない。「ささやかな望み」を叶え続けた先に、自分が本当にやりたいこと、も繋がってるのかもしれない。

そして、今現在の私の「ささやかな望み」は、「10月開講 天狼院ライティング・ゼミを受けたい」だ。

やりたい、でも怖い。

先日天狼院の1DAYライティング・ゼミ講座受けた。
そしたら通常のライティング・ゼミが気になって仕方なくなってしまった。

1DAY講座でも課題があり、1週間かけて課題を書き上げ提出した。

その中で、考え、葛藤し、書き上げた達成感を味わった。そして、書き散らした短い文章ではなく、一定量の文章を書くには訓練が必要だとわかってしまった。今は書き上げるのにとても時間がかかる。

これを4ヶ月続けたら自分はどこまで成長するのだろうか?

そう考えたら、じわーっと温かい気持ちになった。
なってしまった。

でも、

お金かかるし……
4ヶ月続けられないかもしれないし……
店舗まで遠いし時間かかるし……

ぐるぐると頭の中で葛藤する。

こんな時はシンプルに「でも、行きたいんでしょ?」と自分自身に問いかける。

「うん」

よし前に進もう!

そして、今、私はこの課題を「2018年10月開講 天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」に提出している。

4ヶ月後の自分に会うのが今から楽しみだ。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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2018-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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