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わたしは裏路地カウンセラー〜パラレルワークのための2つのヒント〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:嶽キヨミ(ライティング・ゼミ平日コース)
「わたしはパラレルワーカーです」

そんなイマドキっぽい肩書で自分のことを説明できるようになった、今日このごろ。
なんといい時代になったことか、と、心から思う。

こんな便利な言葉が出来るまでのわたしは、

「ねぇ、そういえばダケちゃんって、本当は何をしている人??」

と、3万回は言われてきた。

「長く付き合っていても、結局何をやっているかわからない、変わった人。だけどなんか楽しそうで、自由そうでいいな」

それがおそらく、わたしを知るほとんどすべての人の感想だと思う。

そんなわたしだから、当然 自己紹介は大の苦手。

一言で自分を説明できなくて、やっていることを全部説明すると結局 わけのわからない人になる。

でも、紹介を一つの仕事だけにしぼると、どうもちゃんと自分を紹介していないようで、もやもやが残る。

自分のことを説明をしながら「なんでもできるひとは、なんにもできないひと」なんて批判を自分に向けたりもしたくなる。

つまり、ひとことでわかりやすく自分を表現できない自分に対して、どうも自信が持てないことがコンプレックスでもあったのだ。

ところが、ここ数年は「副業」や「複業」「人生は100年時代」なんていう言葉がよく使われるようになり、それを新しい生き方として奨励する風潮さえある。

ほんとに言葉というのはすごいな。

ずっと長い間「何をやってる人かわからない」と、否定的に見られていた生き方が「パラレルワーク」という言葉の力で、まるで新しい生き方のように聞こえるのだから。

そして、そういう生き方を目指している人も少なからずいるという。

本日は、わたしが「自分が何屋かわからない生き方のまま、なんとか生き延びてきた方法」についての、

2つのヒントを書いてみようと思う。

実際わたしは、大きく分けると、全く違う3つのジャンルの業種で仕事をしている。

それぞれを内容別に分けたら、おそらく10種類くらいのキャリアにはなるかなと思う。
(などというと、なんだかすごそうだけれど、実際は、時間管理がど下手のため、パーフェクトな本当にすごい人にはほど遠い)

その3つの違うジャンルのうちの1つが、「心理カウンセラー」だ。

セラピーも行うのでセラピストでもあるし、心理学の知識で講座やワークショップ、講演をすることもあるので、講師、とも言えるかもしれない。

カウンセリングは、電話カウンセリングがメインで、10年近くで約5000件くらいの数になる。

10年くらいでこの数だから、決してすごく多いわけではないと思う。

ただ、いくつかのキャリアを複業する、ということは、ある意味 細く長く続けられるかどうか、やめないでいられるかどうか、ということもすごく大切だ。

実際には、「食えないから」と言って、きっぱりやめざるを得ないこともあるかもしれない。

でも、そういうとき「行動」を棚上げするのはいい。でも、「気持ち」を封印してはいけない。

少なくとも、今は一旦やめるが「いつか再開する」とか「きっとそのうちできるタイミングがある」など、心は継続ボタンを押し続けることが大切なのだ。

ちなみに「食えないから」という理由はかなり最悪。「あきたから」の方がずっとずっといい理由だ。

ということで
【ヒント1】パラレルワークしたいなら「やめないで、細くても続けること」

カウンセラーに話を戻すが、先日、所属している事務所からメールがあった。

「来月に迫った、イベントのパンフレットを作るため、5つの質問に答えてください」
とのことだった。
(ちなみに、私が所属している団体では、いつもサービスを利用して頂いているお客さまのためのファンサービスを兼ねたイベントを、年1回開催している)

5つの質問の中の1つが、「あなたのキャッチフレーズは?」だった。

「もーー、そういうの、ほんとに苦手だからっ(泣)」と思いつつ、

毎年のことながら、「わたしとは、どんなカウンセラーなのか?」という命題と、また向き合うことになる。

(自己紹介が苦手なのと同じ意味で、自分を言葉で言い表すのがやっぱり苦手なのだ。)

なぜ私はカウンセリングをしているのか。
どんなカウンセラーでありたいと思っているのか……。

ずーーーっと考えているうち、ふと思い浮かんだ言葉があった。

それが「裏路地カウンセラー」だった。

「裏路地」のわたしのイメージは、メインの大通りからちょっとはずれた、ともするとちょっと怖いようなエリア。

それでも、足を踏み入れると、なにかおもしろいことに出会えそうな、不思議な体験ができそうな、そんなイメージだ。

つまり、その感じが、なんだか自分にしっくり合う気がしたのだった。

カウンセラーとして、静かできれいなクリニックにいるよりも、あやしい占い部屋のような場所のほうがなんだかわたしっぽい。
真面目に心に取り組みながらも、遊びやエンターテイメントのエッセンスがある、なんて、想像力がどんどん広がる。

カウンセリングにカウンセラーの個性なんていらない、なんて意見もきっとあると思う。
わたし自身、産業カウンセラーでもあり、自分を消した完全な傾聴スタイルも大変有効ではあるのもわかっているつもりだ。

それでも、わたしは自分の強みを活かすカウンセリングをしたいと思う。

カウンセラーになりたてのことは、オールマイティーなカウンセラーを目指していた。

それは、どんな人にとってもよいカウンセラーでありたかったからだ。

でも、間口の広いそこを目指せば目指すほど、実際は、出口が見えなくなっていた。

逆に、自分の得意なところを絞れば絞るほど、実は先が広がって行くように思う。

これは、どのジャンルでも同じなのではないかと思う。

絞れば絞るほど、結局は広がる。

ということで、

【ヒント2】もしパラレルワークしたいなら、仕事の中のさらなる専門性を持つ。

実際、わたしの他の仕事も、他の活動も、得意なものや興味の対象は、かなりピンポイントだ。
複数のキャリアを持つと、それぞれからの化学反応が起こることがとても面白いと思う。

ただ、パラレルな上に専門性が何もなければ、それは趣味以上にはなれないのだと思う。

と、書きながら、気を引き締めようぜ。ワタシ。

本日は、

・パラレルワーク、という言葉によって、自分を説明することが簡単になったこと
・裏路地カウンセラー、という言葉から、パラレルワークをしたい人への2つのヒントを見つけたということを書いてみた。

【ヒント1】やめずに細くても続けること(活動は棚上げしても、気持ちは継続スイッチのままにしておく)

【ヒント2】仕事の専門性を尖らせること

これから、いろんな生き方やはたらき方が、さらに多様化してくるんだろうなと思う。

定年の60歳から次のワークスタイルを見つけることも、当たり前の時代になっていくのかもしれない。

わたしもまだまだ、変化を怖れずにいろんなチャレンジをしていきたいと思う。

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2018-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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