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息子の不登校が私を自由にしてくれた


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:森田詩子(ライティング・ゼミ平日コース)

「もう学校に行きたくない」
ある日突然、小学生の息子がぼそっとつぶやきました。私は耳を疑いました。
昔からちょっと繊細だとは思っていたけれど、友達がいないわけでもない、先生ともよく話してるし、学校に行けなくなるような原因らしい原因はわからない。
小学校にも慣れてきて、私も少し手が離れて、やっと自由に動けるようになってきた矢先のことだったのでショックも大きかったのです。

そうは言っても、まず優先するべきは息子の精神的ケア。息子と出来る限り一緒にゆっくりする時間を作るために、仕事は常に前倒しで行い、家事も必要最低限に絞っていきました。
そして、いつ友達が来ても大丈夫なように、朝出勤前の掃除が日課となりました。毎日掃除を続けていくと、ムダなもの、使っていないものが目につくようになり、片付けもするように。それまで何度トライしても出来なかった断捨離がぐんぐん進むようになりました。その結果、モノが減って掃除の時間も減る、という良い循環が生まれました。それはモノからの自由、という大きな一歩を自然と歩んでいました。

息子の不登校は、一時的なことかもしれないと思っていましたが、一週間、二週間、息子が小学校に行けない日々が続くようになりました。最初こそ仕事を休んで、息子と一緒にいるようにしたけれど、そう長くは続けられません。かといって、1人で家に居させるのにも不安が残る。息子の不登校が1カ月を超えた頃には、私も長期戦になる覚悟が出来てきていました。

そうなるとネックになったのが、時間と場所が決められた仕事でした。通勤してオフィスに行かなければならないこと、決まった時間を拘束されること、この2つの縛りを解かなければ、息子を一人で家に残さなければならなくなります。まずは上司に勤務時間の短縮を願い出て受理していただき、自分個人でも副業を始めました。
そして今、時間と場所といった縛りのない自由な仕事へ、大きく変わることが出来ました。本当に大切なものがわかったからこそ、それ以外のものを削ぎ落すことができるようになりました。
さらには、「学校には行くべきだ」と強烈に思い込んでいた自分にも気づき、その結果、今の私は以前より軽くなり、自由になることができました。

息子は今でも時々、学校に行けなくなることはあります。しかし不思議なことに、私がモノや時間、空間、そして思い込みといったとらわれから自由になればなるほど、息子が学校に行けるようになってきたのです。私がゆったりと構えていることが、息子にいい影響を与えているのかもしれません。でも、もしかしたら息子の不登校は、私が自由になるためのギフトだったのではないかと、今はそう思えるのです。

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2018-10-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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