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パスタに飽きたあなたが次に食べるもの


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中川拓也(ライティング・ゼミ特講)
 
 
日本3大和牛といえば、あなたは何を思い浮かべますか。
「神戸牛」、「松坂牛」、
あと一つは意見が別れるかもしれません。
「米沢牛」、「飛騨牛」、「宮崎牛」、
私は滋賀県出身ですので最後の一つには「近江牛」を推します。
 
“近江”とは旧国名で、現在の滋賀県にあたり、“おうみ”と読みます。
“近江”とは“淡海(おうみ)”と表記されることもあり、これは「淡水の海=琵琶湖」に由来します。
琵琶湖には、四方を囲む深い山々から澄んだ水が流れ込んでいます。その良質な水と肥沃な土壌で栽培された滋賀県のお米は「近江米」と呼ばれています。かつては「江州米」とも呼ばれ、京の料亭などで使われ、関西圏の料理人に古くから好まれていました。
 
さて、あなたは好きなお米がありますか?
誰しもが聞いたことがある「コシヒカリ」の1強の時代が終わり、今はお米戦国時代です。北海道産「ゆめぴりか」、山形産「つや姫」はブランド米として定着してきたように思います。
 
それを追いかけるように、新しいお米が毎年デビューしています。
「金色の風」、
「くまさんの輝き」、
「新之助」、
「雪若丸」、
「だて正夢」、
「いちほまれ」、
「富富富」、
これらはこの1〜2年以内にデビューした新しいお米です。
戦略として、美味しいものや、農薬の使用を制限したものでランクを区分されていることもあります。
例えば美味しさの指標とされるタンパク質の数値を測定し、基準を満たしたものは「プレミアム◯◯」とするといった具合です。
 
果たして、これほどまでに多種多様にわたるお米の味の違いがわかる日本人が、いったいどれほどいるのでしょうか。
 
近江米にも、平成26年にデビューした「みずかがみ」という割と新しいお米があります。
まだ生産量が少なく、そのほとんどは関西圏で流通しています。このお米は米の食味コンクールで3年連続で最高評価の特A評価を得るほどに、『ほどよい粘りとまろやかな甘みで冷めても美味しい』お米です。個人的には喉越しのいいお米だと思っています。
 
しかし、この「みずかがみ」は、ブランド米「ゆめぴりか」や「つや姫」とは、決定的に違う点があります。それはあっさりしているという事です。ブランド米といけば、‘強い粘りがあり、噛めば噛むほど甘くなり、おかずがなくても3杯はいけちゃいます’というイメージはないでしょうか。
 
「みずかがみ」は違います。あっさりしているので、どんなおかずとも合わせることができます。お肉だろうが、魚だろうが、和食であろうが、中華だろうが。
まるで、朝の情報番組から夜のバラエティまで、どんなタレントと共演しても卒なくこなす「桝太一アナウンサー」の様に、たとえオリーブオイルをたっぷり使ったクセの強い料理と合わせても、「みずかがみ」は美味しく食べることができます。
 
私はぜひ、子育てに奮闘する女性に「みずかがみ」を食べて欲しいと思っています。その理由は「みずかがみ」が若者が好むあっさりした味であるからと言うことだけではありません。
流通する全ての「みずかがみ」は農薬や化学肥料の使用を『通常の半分』に制限されたお米であるからです。
 
他のお米でも、『通常の半分』の農薬や化学肥料で栽培されたお米はあります。
ただし、『通常』というのは各地域の『通常』であって、決まった数値がある訳ではありません。
 
例えば、農薬であれば成分数の合計で数えます。人も風邪をひいたら薬を飲みますが、咳止Aと解熱剤Bを朝晩の2回飲めば1日で4成分を服用したことになります。AとBの成分が両方入った総合風邪薬Cを同じく朝晩2回飲んでも成分数は4です。飲んだ薬の種類(AなのかCなのか)はこの場合関係ありません。
 
「あきたこまち」でお馴染みの秋田県では『通常』の栽培で農薬を20成分と決まっています。したがって、『通常の半分』は10成分となります。新潟県では17〜19成分、北海道では22成分と決まっていて、同じ『通常の半分』でも、成分数はまちまちです。
 
では、滋賀県はどうでしょうか。滋賀県の『通常』の成分数は14です。これは全国的に見ても少ない数字です。
全ての「みずかがみ」はこの半分である7成分の農薬しか使われていない安心なお米なのです。
 
関東では中々流通しない「みずかがみ」ですが、東京のど真ん中で手に入れることができます。その場所は日本橋にある滋賀の情報発信拠点「ここ滋賀」(東京都中央区日本橋2-7-1)です。
1階にあるマーケットでは、滋賀県の地場産品が並び、1回で使い切れる300gパックの「みずかがみ」が置かれています。
あるいは、「みずかがみ」のおにぎりがテイクアウトメニューとして用意されていて、ゆっくりランチの時間が取れない日におススメです。
 
平成が終わろうとする今、日本人のライフスタイルは変化してきて、どんどん速度を上げています。食生活も大きく変わり、特に若い人には手軽さや速さが好まれます。
炊くのに時間がかかり、よく噛まないと味わえないご飯は、段々食べられなくなっています。
 
「みずかがみ」は強い主張をしないお米です。特別な日に食べるお米ではありません。慌しくすぎる日々に、そっと寄り添ってくれるやさしいお米です。
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/66768

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2019-01-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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