メディアグランプリ

怖いかワクワクするなら、もう一歩進んでみて!

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:大津ゆり(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「不必要なものが売れてお金になる。
ネット上でのフリマアプリ。」
テレビはそう紹介していた。
「めっちゃいいじゃん! 面白そう」
初めてメルカリを知った時、そう思った。
 
しかし私が「メルカリ」を始めるまでは時間がかかった。
それには理由がある。
 
まず一つ目。ネットでの取引が怖かった。
今までまともに使ったインターネットでの購入はアマゾンのみ。
(アマゾンは、世界最大級のインターネット通販サイト)
アマゾンは業者だが、メルカリは素人同士。
アマゾンでの購入では、電源が入らない不良品が届いたり、想像以上に状態が悪かったりとトラブルに巻き込まれたことがあった。メルカリなら、なおのことトラブルだらけのような気がしてしまっていた。
 
二つ目。メッセージのやりとりできるか不安だった。
ラインの返信は最低1日いないに返信するが、半日見ないこともザラ。
そんな私が見知らぬ方とのやりとりをちゃんとチェックしてスムーズに進められる気がしなかった。
 
三つ目。荷物の発送に不慣れだった。
普通に暮らしていたら、荷物を受け取ることはあっても、発送することなんてほぼない。どんな荷物の発送方法があるのか全く知識がなく不安だった。
 
上記のとおり、到底私にできるとは思えなかった。
 
しかし、気になる本をなんとなく、ネット検索した時のことだった。
検索履歴にメルカリでの出品が引っかかった。
店頭よりもアマゾンよりも安く、状態も良さそうだった。
「メルカリは他より高い値段でしか販売されていなさそうだな」
という勝手な先入観があった。
すでに購入されてしまっていたが、
「こんな値段で購入できるチャンスがあるなんて……」
と衝撃をうけた出来事だった。その後、アプリをダウンロードするだけならとダウンロードした。
そして、そのアプリで出品されている商品をたまに見るようになった。
 
その数ヶ月後、1000円ほどのポイントプレゼントのDMが来ていた。
「1000円をお金のように使えるのか……
もし商品を手に入られれなくても、自腹を切ったわけではないなら、気がラクだな」
と気になっていた本を2冊ほど購入してみた。
1週間もすれば2冊とも中古品にもかかわらず、綺麗な状態で届いた。
もともと中古の本ならば全く抵抗がないタイプだった。
「これなら使い物になるかもしれない」
そう思った。
その後、商品を出品してみた。
誰かに購入されるというのは結構嬉しく、次の出品の意欲につながった。
その後、発送した。
発送自体は、実際にやってみると大したことはなく、少々面倒だがシンプルな作業だった。
それから現在に至るまでメルカリは私の生活に浸透しつつある。
 
初めに感じたメルカリができないと思った理由のどれもが実際にやってみると大したことではなかった。
 
怖いと思ったネットでの取引もやってみれば、向こう側にいる相手を考え、常識のある行動をすれば全く問題なかった。
できるか心配だったメッセージのやりとりも、受け取ったらすぐ返信する必要はなかった。早い方に越したことはないが、大切なのはいつメッセージされてもちゃんと返信することだった。
不慣れだった荷物の発送も、実際にやってみると、大して難しくはない。わからなければネットで検索すればいくらでも情報は出てくる。私と同じところと困った人が他にもたくさんいたので情報は豊富だった。
 
新しいことは、確かに怖い。
「メルカリはトラブルがたくさんあるよ」とテレビでは放送されているのをみたことがある方も多いだろう。そんなものをみてしまえば怖くて手が出せなくなる。
しかし、よく考えてみてほしい。
トラブルに巻き込まれる可能性は、ただ道を歩いている時すらもゼロではない。
交通事故に遭う可能性も意外とある。
しかし、新しいことを始めたからといって、失敗したら死ぬわけではない。
だったら、少し怖くても、少し不安でも、わくわくすることを選ぶのは、ありではないだろうか。
 
メルカリを始めたいが、怖いなと思ったとき、ある名言がふと頭をよぎった。
「迷ったなら、怖いものかわくわくするものを選ぶ」
という名言だ。
私はこの一文が気に入っている。
これは今回に限らず、新しいことに遭遇した時に私の頭をよぎる。
 
残念ながら、私は
「面白そう! やってみたい!」
そう思ってもすぐ一歩を踏み出せるタイプではない。
 
迷って、迷って、考え直してからしか、わくわくする方には進めないぐらい優柔不断。
しかし、少しずつ怖いなと思うことや、新しいことに飛び込んで
自分の目でみていろんなものに触れていきたい。
 
メルカリを始めたことは、私にそう思わせてくれるには十分な出来事だった。
新しいことを始めるか迷っている方、少しでも怖いかワクワクするなら、あともう進んでみてほしい。意外と新しい世界が広がっているかもしれない。
 
 
 
 
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2019-12-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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