夢を持つ人全員に見てほしい傑作~「映画 えんとつ町のプペル」を観て~
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:中谷 至(ライティング・ゼミ日曜コース)
12/25に封切りされた「映画 えんとつ町のプペル」を早速観てきた。
結論から言おう。最高だった。
夢を持って、夢を目指して生きることは素晴らしい。
そんなシンプルで力強いメッセージが、この上なく胸に響いた。
約1時間半の物語が終わってエンドロールが流れる中、
30過ぎの男が号泣してしまった。
2020年の締めくくりにこんなにも綺麗で、
泣けて、勇気をもらえる作品に出会えたことに感謝したい。
この映画を夢を持つ全ての人に見てほしい、
そしてこの感動を味わってもらいたい、
そう思って、今この文章を書いている。
えんとつ町のプペルという映画は例えるなら、
夢を持つ人にとっての高校野球の応援団のような映画だと思う。
応援団は決して選手を非難せず、否定せず、彼らの挑戦を全肯定する。
バッターボックスに向かい、相手投手に立ち向かわんとする打者の背中を勇壮な曲で後押しする。
バットを振った結果が例え空振りであっても、ナイススイング! とチャレンジしたことを褒めたたえる。
ホームランを打とうものなら、最高の声と拍手でヒーローを称える。
えんとつ町のプペルという物語も同じだ。
と言っても、この物語を全く知らない人にとっては何のことかわからないと思うので、
まずネタバレにならない範囲で簡単に物語の導入部を紹介したい。
物語の舞台はえんとつ町。
町の至る所に建てられたえんとつから常に黒い煙が立ち昇り、
朝も昼も夜も空は黒い煙に覆われている。
この町に住む人達は生まれた時からずっとこんな空を見上げて生きているので、
空の向こうに何があるのかは知らないし、興味も無い。
主人公の1人であるルビッチはえんとつ掃除屋の少年。
毎日えんとつに上り、仕事をしながら空を見上げている。
彼が空を見上げているのは、昔彼の父が語っていた、
「黒い煙の向こうには光り輝く星がある」という言葉が本当だと信じているから。
物語はハロウィンの夜から始まる。
ハロウィンの夜にゴミから生まれた謎の化け物、ゴミ人間プペル。
ルビッチはプペルと出会い、友達になる。
ルビッチはプペルに星の話をする。
町中の人に笑われた星の話を聞いてもプペルは笑ったりせず、
素敵な話だと言ってくれた……
そう、このえんとつ町のプペルは、
笑われたり叩かれたりしても星、即ち夢を目指す少年の物語である。
そして物語の中で、夢を追うことと、
周りから何を言われようとも夢に挑戦する勇気を肯定してくれる。
例え夢を追う過程で失敗をしたり、一度は夢を諦めたりしたとしても、
もう一度立ち上がり夢に挑戦することはカッコいいことだと伝えてくれる。
夢を見た先には最高の景色が広がっていると、スクリーンを通して示してくれる。
つまりこの映画は、夢を見る人の挑戦や挫折を肯定し、
夢の実現に向けて背中を押してくれる、応援団のような映画なのである。
今、まさに夢を追いかけている人、昔は夢を持っていたけど諦めてしまった人、
夢を持って生きていきたいと思っている人。
そんな、「夢を持って生きること」に思うところがある人は絶対にこの映画を見てほしい。
何か感じるものが必ずある筈だ。
かく言う僕も、夢を持って生きることは素晴らしい、
夢を持って、夢を目指して生きていきたい、と思っている人間だ。
この映画には少なからず感じ入るものがあったし、
だからこそ登場人物たちに感情移入し、号泣してしまった。
僕の夢は、文章を書く仕事をすることだ。
より詳しく言うなら、自分の持つ思いや知識を人に伝え、
それを読んだ人の感情や生活がより豊かになるような文章が書けるようになりたいと思っている。
じゃあ書く媒体は雑誌なのかブログなのかはたまた小説なのか、
その辺の具体的なことはまだ何も決まっていないけれども、
まずは文章を書く力そのものを向上させたいと思い、
現在この天狼院ライティング・ゼミを受講している。
正直言って30過ぎた人間がこんな夢みたいなことを言っていて良いのか、という不安はあるし、
自分に果たして文章を書いて食っていけるだけの才能があるのだろうか、という疑問もある。
そんな思いを抱えながら観に行った映画の中では、
最高に美麗な映像と、物語に最高にマッチした音楽をバックに、
登場人物達は夢を目指そうとしている僕を全力で肯定してくれた。応援してくれた。
夢を見て、それを口にし続けていれば、一緒に夢を見てくれる友達や、
夢を目指すことを応援してくれる仲間と出会える。
例え一度夢破れたとしても、また立ち上がって夢を見れば良い。
夢を叶えた先には最高の景色が広がっている。
映像を、音楽を、登場人物達の言葉や行動を通じて次々と届けられるメッセージに
背中を押され、自分は間違ってないんだ、夢を目指して良いんだ、と強く思えた。
気づけば1時間半の上映はあっという間に終わり、僕の目には涙が溢れていた。
胸の中には、迷いの消え去った心地よい爽快感が広がっていた。
何度でも言おう。
「映画 えんとつ町のプペル」は夢を持つ人にとって最高の映画だ。
あなたの胸の中に少しでも目指したい夢があるなら、
是非観に行ってほしい。
必ずあなたの夢を応援してくれるから。
***
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