契約社員の悲哀
記事:Souen(ライティング・ゼミ)
「百貨店でアパレルの仕事をしています」と言うと、
「凄いね」「華やかだね」
と色々言われる。
百貨店の名前を出せば、誰でも知っている百貨店だ。
確かに、皆キラキラしている。
私も入る前はそう思っていた。いつでも綺麗にしていて、華やかでお客様と笑顔で接する楽しい仕事だろうな。
しかし、外から見るのと中から見るのとでは、見える風景も感じる風景も全くと言っていい程違う。
考えてもみて欲しい。
本社や内勤の人達は正月休みで今年は12月26日から1月3日迄9日間も休みである。
ニュースでも年末年始の休み、帰省ラッシュなど賑やかになる。
しかし店頭は1月1日からお店が開いているのならば、正月なんて関係もない。
12月31日夜18時に
「今年一年お疲れさまでした。良いお年をお迎え下さい」と言った14時間後には
「明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」
しかも開店時間も通常よりも一時間早いのである。
しかも毎年どんどん開店時間が早くなっている。
新年の雰囲気も味わう事なく怒濤の初売りに突入する。
実家では家族親戚集まってお雑煮食べたり、テレビ見たり、お年玉渡したりという楽しそうな正月のお祝いをしているのを想像しながら、全く普段と変わらない日常である。
時期をずらしてでもいいのでせめて3連休、4連休でも欲しいが、そこは契約社員の辛い所。休めばその分自分の給料の手取りが少なくなるだけなのだ。
女性の32%は貧困層!
貧困女子が急増中!
テレビや本、ネットなどを見て
「ふーん」と思いながらも
「自分がその中に入っている!」と気づいた時は本当に情けなくなった。
それでは、なぜそういう私が天狼院書店のライティング・ゼミに入り、今こうして文章を書いているのか。
最近フェイスブックも投稿していないし、書く事なんて自分には何も無いと思っていた。
でも、このライティング・ゼミには何かわからないけど、何か自分の人生を変えるチャンスがあるのではないかという、小さな小さな希望があった。
「とりあえず一週間に一本投稿チャレンジがあるし」
「何も書かないのはお金ももったいないし」と思いながらとりあえずパソコンを立ち上げ、ワードを開く。
一文字書いてみる。
一文字書くと次に何かしら言葉が出てくる。
そうするとまた一文字、一文字がひとつの言葉、ひとつのフレーズ、ひとつの文章となってどんどん文章が沸き出してくるのだ。
これはどこから仕入れてきて、切り貼りや人の目を意識した表面だけの言葉ではない。明らかに自分の中から出て来ている自分の言葉なのである。
自分の中に植えられていた小さな小さな種が、天狼院という大きな太陽の光を浴びて、芽が出始めているのだ。
「私にも書ける!」
何事も無駄な事はない。
スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチにもある様に
未来に先回りして点と点をつなげる事は出来ない。君たちに出来るのは過去を振り返ってつなげる事だけなんだ。だから点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければいけない。
何気ない普段の日常のふとした一瞬。振り返るとその場所にいた事が最高だったのだと気がつき、過去がキラキラを輝いてくる。
天狼院のライティング・ゼミを受講し、実際にライティングしながら、大きなバックアップを受けながら、一歩一歩進んでいこうと改めて希望に胸が高鳴っている。
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