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【めんどくさい】は自分を活かす守り神~めんどくさいの活用法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:南野原つつじ (ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「あ〜、めんどくさい」
いつもそんなふうに思ってしまいます。
ついつい【めんどくさい】という感情にとらわれて、ダラダラしてばかりでやるべきことができない自分に落ち込んでいました。
 
コロナで出不精になって、デブ症になってしまっても、なかなかダイエットできません。
いつのまにか顔はまん丸だし、お腹は信楽焼のタヌキのよう。
体重、BMIや骨格筋率など、乗るだけで様々な数値を表示してくれる体重計で測ってみたら、体脂肪率は36.5でした。体の4割弱が脂肪だったとは驚きです。
 
4つ年上の夫は身体年齢39歳なのに、私は実年齢より5歳も老けてて60歳。
最低7キロ毎日走る夫と、犬の散歩すらめんどくさがってサボっている私とでは、大きな差がついてしまいました。
 
たまってしまったのは体脂肪だけではありません。
いつか時間が取れたら売ろうと思って、保管している不要物もたまる一方です。
例えば、消費税が8パーセントに上がる前にと、まとめ買いしたものの、本体のプリンターはとっくの昔に壊れてしまい余ってしまった未使用のプリンターインクなど、枚挙にいとまがありません。
こんな古い型のインクを買ってくれる人なんて、もういないかもしれません。
 
TO DOリストも、【めんどくさい】のせいで、できてないものだらけ。
 
高校時代の友達に“お誕生日おめでとう”メッセージを送るとか、わずか数分でできそうなことも、できないままもう2年以上たっています。
 
あ~、もう~、こんな自分がつくづく嫌でたまらなくなってしまいました。
 

 
そんな自分を変えたくて、お悩み相談しました。
 
お話をお聞きしたのは田路和也先生。先生は日本国内9刷、韓国・台湾でも翻訳出版されている『仕事ができる人の最高の時間術』という本の著者です。
 
先生いわく
「時間管理術の極意は【捨てること】
自分が本当にやりたいことをやるために、限られた時間をどう活かすか、それが時間管理術。
他の人でもできることは他の人にやってもらうようにしたり、どう効率化すれば、不必要なことに時間を割かずに、やりたいことができるようになるか考えていけばよいのです」
と。
 
「え?、私が最も苦手とする【捨てること】?
 
そういえば、私には大切なことだけをチョイスし、後はスルーしたり、適当に切り上げたりして、自分に適した量のものをさくさくと処理していく器用さがない。
紙袋も捨てられなくて、いざという時いっぱいある袋の中から良いものを選ぶ時間がなくて、結局大切な方によれっとしたものをお渡ししてしまったりしてる。
うわぁ~全部、ぜんぶ、つながってる……
【あれも捨てられない、これも捨てられないと、欲ばりな私……
大切なものを選び、その他を捨てることが必要なんだ!】
 
考えてみたら、TO DOリストもそう。
年を重ねるほど、人付き合いも増えていく。
そもそもお世話になった友人に私は恩を感じてるけど、向こうから特に誕生日おめでとうメッセージとかはもらってない。
もし、私に有り余る体力と時間とエネルギーがあるのならいいけど、元気になったとはいうものの一応は難病患者で肺活量も人の半分、家事育児仕事を抱えよれよれしながら、いつも時計を見ながら焦っている私。
『~をやりたい、やらなければ……』という感情や義理、欲だけに突き動かされて動いてしまうと、一つ一つはたいしたことがないようなことでも積もり重なり、しんどくなってしまうこと間違いない。
 
今しなくちゃいけないことじゃないから、2年間もできなかったんだ……」
 
目からうろこが落ちたような気持になりました。
考えてみれば、私たちは【めんどくさい】という感情に守られて、必要以上働きすぎないようにブレーキがかかっているのかもしれません。
 
【めんどくさい】は、
「それって、ほんとに大切なこと?」
「あなたが今絶対しなくちゃならないこと?」と問う言葉。
本当にやりたいこと、自分にとって大切なことなら【めんどくさい】なんて感じませんからね。
 
これからは【めんどくさい】という自分の内なる声に耳を傾けて、どうでもいいことはスパッと捨てたい、私にとって大切なことを大切にできるようになりたいと思いました。
そして【めんどくさい】と思っても、やらなくちゃならないことは、さくっとできるように工夫していきたいと思うようになりました。
 
たとえば掃除しなきゃ、と思うと、めんどくさいけど、洗面所に可愛いスポンジを置いておいて、気がついた人が手を洗うついでに洗面ボウルも掃除しちゃうとか、目の前の【めんどくさい】ことをめんどくさくなく合理的に効率よく楽しくできる方法、ちょっとしたアイディアで日々の暮らしを彩っていけたら素敵ですよね。
 

 
先日、作家の藤沢あゆみ先生から
「なかなかできないことや続かないことは、自分が好きなことと組み合わせるといい」と教えていただきました。
 
今までなにをやっても続かなかったダイエットと、私の好きなこと~ブログを書くこと~と組み合わせてみたらどうかなと、思いました。
日記も家計簿も何一つ続いたことがない私ですが、ブログだけは数年間ほぼ毎日続いてるということに気づいたのです。ブログや原稿を書くことだけはさほどめんどくさくないし、書いてるときは時間がたつのを忘れるし、睡眠不足でもしんどくなりませんので。
 
“読んだ方が少しでも笑顔が増えますように、お元気になられますように……と祈りをこめて文章を書き発信すること”が、私の人生で一番やりたいことで、生きがいなんじゃないかなと思うくらいです。
「体力もなく大した運動もできない、根性もなく食事制限もできない。
そんなへなちょこの私でも、
“毎日体重計に乗り、軽い運動と一口一口よく嚙んで食べ過ぎないように食べる”
そんなメソッドでお金もかからず楽しく健康的にダイエットできることを発信できたとしたら、少しでもどなたかを励ますことにつながるかも……」
 
と、夢を抱いて毎日体脂肪率、BMIや身体年齢などのデータをブログで公開することをはじめてみました。(あまりに生々しくて公開をはばかられますので、体重だけは黒塗りしていますが、見事ダイエットに成功したあかつきには公開予定です。)
私にしては珍しく今のところ奇跡的に12日間も続いています。
初日から比べると体重は1.7キロ、体年齢は2歳、内臓脂肪も1下がりました。
 

 
他のことはめんどくさくてもこれだったら【めんどくさくない】と思えるような本当にやりたいこと、と組み合わせると、いつもすぐにめんどくさくなってしまい挫折してたダイエットでも、もしかしたらたやすくできるのかも! と、びっくりしています。
 
【めんどくさい】センサーを上手に活用すると、できることが増えていく可能性を実感しました。
 

 
【めんどくさい】は、本当にやりたいことかどうかを教えてくれるリトマス試験紙。
本当にやりたいことを大切にできると、人は自分の時間や力を活かせます。
そして本当にやりたいことと組み合わせるとできないこともできるようになれたりします。
 
【めんどくさい】は自分を活かす守り神なのかもしれません。
どうか、あなたもご利益をいただいてくださいね。
 
 
 
 
***
 
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2021-04-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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