メディアグランプリ

私にとって「書きだすこと」の効能~頭と心の整え方  


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:宮崎じゅん(ライティングゼミ集中コース)
 
 
私は会社員をする傍ら、「手帳活用プランナー」という肩書を持っている。
8年ほど前から手帳好きが高じて手帳にまつわる集まりやイベントを開催している。
そして、それをきっかけに雑誌やメディアに掲載の機会も得るようになった。
今では商品へのアドバイスやプロデュースをするようになり、ときどき手帳講座も開催している。
「手帳活用プランナー」は趣味が仕事にかわったときに名のりはじめた肩書である。
 
こんな肩書を名乗っているとさぞ几帳面でしっかりしている人物を思われがち。
だが、残念なことに素の私はその真逆でまったくしっかりしていない。
だからこそ今の私があったりする。
「好きこそものの上手なれ」
手帳好きが高じて「手帳講座」を開くまでに至った、私の頭と心の整え方がある。
 
様々なことがとっ散らかっていたころの私といえば
他人との約束をうっかり忘れてほかの用事をいれてしまったり。
仕事の時間配分がうまくいかず、いつも締め切りギリギリ。
頭の中も心の中もモヤモヤが多く晴れることがなかった。
失敗が続くと自分で自分のことが嫌になってくる。
すると、ますます物事は捗らなくなってしまうのだ。
 
私は一念発起して「マインドマップ」の講座を受けにいった。
マインドマップとは思考整理術のひとつでたくさんの講座が開催されていた。
が、残念なことにこの方法は私にはまったく合っていなかった。
性に合わないというやつ。
「困ったなぁ」ありとあらゆる手帳術、ノート術の本を読み、インターネットで調べた。
 
そして、とうとう私なりの思考整理の方法を見つけることができた。
 
実際にやっていること、一つ目は『もくもく』
マインドマップにヒントを得たが、関連付けて書き出すのではなく、ただ書き出すだけ。
箇条書きにしてもいいが、私は雲型の吹き出しを書いてひとつに一個書く。
頭や心にあるモヤモヤは形のない見ることのできないなもの、文字を使って書き出すことで
「見る」ことができるようになる。
「見る」ことができるようになると、次にどうすればいいのかを考える余裕が生まれてくる。
 
例えば「本の整理をしたい」と考えていた時、ノートに「本の整理」と書く。
すると「次の休みに売りに行こう」とか「資源回収に来てもらおう」とか
次のことに目が向けられるようになり、具体的な行動に移していける。
あれもしなきゃこれもしなきゃと、ただ思うだけのことがなくなった。
実際にやっていることの2つ目は『15minutesノート』
これはモーニングノートというジャーナリングの手法からヒントを得たもの。
本家はノート3ページにびっしり書くが、私は15分という時間で区切っている。
方法は簡単。5分間、自分が思っていることや感じていることをひたすらノートに書き出すだけ。
他人に見せる必要もないので、持っている感情をすべてノートにさらけ出す。
 
仕事で失敗をした翌日、ノートには
「悲しい。注意を受けた、情けない。悔しい。もう嫌だ。」という気持ちが羅列していた。
が、最後のほうには「次は気を付ける」とも書かれていた。
 
「そうか、私はこんなに落ち込んでいるのに、次に向かっていたりもするんだ」
そんな自分の感情に気づくこともある。
 
「感じていること」は「思っていること」よりもさらに不確かなもので
とどまることなく浮かんでは消え、浮かんでは消えていく。
それをキャッチして文字を使って書き出すことで「見る」ことができるようになる。
「見る」ことができるようになると、自分の本心に気づけたりする。
 
私自身のことで言えば、
会社員と手帳活用プランナーの二足の草鞋を履くことに行きついたのも
この二つの方法で自分と向き合ってきた結果なのだ。
 
一日8時間の拘束があるサラリーマンをするより、フリーで仕事をしたほうが
自分のやりたいことにたくさんの時間がさける。
のだけれど、私は今の会社が案外好きで、今の仕事が案外好きなので続けているのだ。
 
毎日の暮らしは忙しい。
仕事、家庭、子供のこと、人間関係、そしてコロナ禍での先の見えない不安感。
思いや気持ちはますます増え、頭や心の重しとなっているかもしれない。
これといった専門的な道具は何一つ必要ない。
ノートとペンがあればいい、裏紙とちびた鉛筆だってかまわない。
かしこまる必要は一つもない、ちょっぴりだけ時間を作って書き出してみる。
頭の中、心の中、空っぽになるくらいのつもりで書いてみる。
そうすることで私は自分が何をしてきて(どこから来て)、
今何をしていて(どこにいて)、
これから何をしていきたいのか(どこに行きたいのか)を考えていく
スタートに立つことができるようになると考えている。
そしてこれが私にとって書き出すことの効能なのである。
 
さあ、ペンをもってノートに向かってみよう。
 
 
 
 
***
 
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2021-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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