常識にモヤモヤしてしまうあなたへ
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:池田義国(ライティング・ゼミ12月コース)
昨日、『ずっと独身でいるつもり?』っていう映画を見た。
この映画は、主人公の女性作家を中心に、さまざまな独身女性の異なる生きづらさを描いている。
僕は男だけど、この映画を見てすごい考えさせられた。
特に感じたのは、人って常識に囚われてるんだなってこと。
それが自分を苦しめたり、人生がうまくいかない原因になってるんだなってこと。
逆に言うと、常識を疑えることって、人生を楽に生きるために大事なことかもなとも思った。
この記事は、常識にモヤモヤすることが多い人が、ちょっとでも心が軽くなってもらえればと思って書きました。
僕も常識に囚われることはよくある。
例えば転職したときの話。
転職する前は、社内の人にあいさつするのは当たり前だと思ってた。
あいさつが返ってくるのも当たり前だと思っていた。
前の会社では、みんな出社したら「おはようございます」って、やる気なさそうな人も言っていた。
でも、転職した後の会社では、出社してあいさつする人はまばらだし、人によっては返ってこないこともあった。
転職したばかりの頃は、
「なんであいさつしないの?」
と思ってイライラしてた。
学生の頃のアルバイトでも、それまで経験してた他の会社でも、あいさつをすることは普通だったから、それが自分の中の常識になっていた。
だから、あいさつをしないことで上司に怒られるんじゃないかと思ってしまって、なかなかあいさつを止めることができなかった。
でも、毎日毎日朝からあいさつをするしないでイライラするのは嫌だった。
だから、一回思い切って、あいさつしないことにした。
そしたら、まぁ当然といえば当然だけど、誰からも怒られることはなかった。
そのとき思った。
「あっ、これはただの自分の固定観念だったんだ」
この会社ではあいさつは求められてないんだ、とわかったら気が楽になったことを覚えてる
僕の身の回りでも、常識に囚われてるなーって思うことはよくある。
「投資は危険だ」
「本業の片手間に副業やるなんて、本業が疎かになる。二兎追うものは一兔も得ずだよ」
「借金なんかするもんじゃない」
「男は仕事、女は家庭」
こういう言葉は、一度は聞いたことあるのではないだろうか?
こういう固定観念には、たいていの場合は理由がない感じがする。
映画の中でもあったけど、
「車は乗れなきゃダメでしょ」
と、男性が婚約者の女性に向かって言っているシーンがあった。
「都内に住んでるから、電車で事足りるよね」
みたいな話もなく。
自分の中だけの常識で物事を判断する人って、けっこう多いと思う。
「そもそも何で投資は危険なの?」
「ひと月で元手の何倍にもなるみたいな、あり得ないものに投資してるからじゃないの?」
「何で副業やったら本業が疎かになるの?」
「本業をさっさと終わらせて、やるべきことやった上での副業なら全然問題なくない?」
「そもそも、もし本業の会社がブラック企業なら、そんな会社に心血注いで頑張るのっておかしくない?」
「借金だって、不動産とか実物資産の価値を正しく見ることができれば、問題ないでしょ」
「そんなに価値の残らない、服とかバッグとか消耗品みたいなものを借金して買うのがよくないんじゃないの?」
「給料が増えない日本で、一人で頑張って稼ぐより、二人で協力して稼げばいいんじゃないの?」
そんなことを言っても、固定観念が強い人には通用しない。
「だってそういうもんでしょ」
と言われるか、違う話になって終わり。
正面からその話題に触れようとしない。
でも、そうやって正面からその話に向き合わない気持ちは分かる気はする。
だってその話に向き合って、もし自分の中の常識が違うってことに気付いてしまったら、自分がグラつく可能性が出てきちゃうかもしれないし。
例えば自分の場合、「老後2000万円問題」に正面から向き合いたいって思わなかった時期がある。
「老後2000万円問題」とは、老後は生活費の方が収入より多くなっちゃうので、死ぬまでに2000万円が不足して、貯蓄を切り崩さないといけないというもの。
その問題が出てくるまでは、会社で働いていれば、老後はなんとかなるだろうって思っていた。
周りもまだ、そう言ってる人多かったし。
だから、それを認めてしまったら、今の会社でずっと働いて年金をもらうだけじゃ、老後生きていけないことに気付いてしまう。
そしたら、何かしら副業をやったり、投資したり、家計を切り詰めたりして、お金を貯めてかないといけない。
でも、そんなことするのは大変だ。
贅沢できなくなっちゃうし。
これから勉強しないといけなくなっちゃうから。
今までテレビとかユーチューブとか見てダラダラ過ごせていたのに、それを減らさないといけない。
そんな生活はイヤだ!
そんな気持ちが瞬時に沸いてきて、老後2000万なくても大丈夫、あの話は嘘だ、という情報を探して安心していた時があった。
そうやって、現実を見ないようにしていた。
実際2000万が絶対必要かと言えば、そうじゃないかもしれない。
戦後日本の好景気のような時が来て、会社で働いていればお金に困らないなんて状況がくるかもしれない。
でも、先のことなんか分からない。
なら、ちょっとでもリスクを減らすように行動した方が、老後はより安心して暮らせる。
現実から目を背けて、今の快楽をとって、将来のことに目をつぶっていれば、今の不安や苦しみが解消されるのだろうか?
むしろ、不安は消えず、見ないようにすればするほど、不安は大きくなるだけなんじゃないだろうか?
そう思って、その時は苦しかったけど、将来の不安を根本的に解消できるように、いろいろ勉強していった。
そんなことがあったから、現実を見たくないって気持ちは分かる気がする。
現実をしっかり見ちゃうと、痛みが出るかもしれないから、それを避けるって気持ちは分かる気がする。
でもそれは、本当に痛みを避けることに繋がってるかといったら、そうではないと思うのだ。
だから、常識によく疑問を感じて、モヤモヤしてしまう人がいたら、きっとそれは、現実を直視しようとしている証拠だと思う。
時代が変われば常識も変わる。
少しでも時間が経てば、今まで正しいと思っていたことは変化する。
きっとその変化にいち早く気付ける人が、そうやって常識を疑える人なんだと思う。
そして、変化に気がついて、それに対応することができる人が、時代の波に乗れる人だとも思う。
だから、常識にモヤモヤしてる人がいたらこう言いたい。
きっとあなたは、時代の大きな流れを掴める人間なんだと。
***
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