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夫婦円満の秘訣は双眼鏡だ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:吉良健一(ライティング・ライブ大阪会場)
 
 
既婚者の方々、夫婦円満でしょうか?
 
私は夫婦円満です。
私が心掛けている夫婦円満の秘訣は、「お互いが大切に思っていることに注目し、同じ対象に焦点を合わせること」です。
 
お互いが大切に思っていることは同じでしょうか。そうとは言い切れませんね。なぜなら、焦点が合わないと同じ対象を見ているようであっても、捉え方が異なってしまうからです。
 
私の事例をお話します。
 
私は、かつて、仕事を一生懸命して収入を増やすことが幸せだと考えていました。収入が増えれば、生活が豊かになり幸せにつながるという考えでした。朝出社して、出勤して、帰宅するのが22時、23時になり、土曜日や日曜日にも出勤をして仕事をしていました。
 
後で知ったことになりますが、妻は、毎晩夕食をともにして、今日のできごとをお互いに語り合うことが幸せだと考えていました。お互いに考えていること、感じることを共有し合うことが幸せだという考えです。妻は、毎晩語り合うことで安心し、ストレスを発散し、穏やかな気持ちになると考えていたそうです。
 
このような事態が何年か続きます。私は毎日帰宅が遅くなり、夕食をともにできず、妻の顔から笑顔が消え、妻は毎晩イライラを募らせ、頻繁にケンカをするようになりました。
私は、週末に埋め合わせができればいいと考え、仕事の仕方を変えませんでした。実際に、週末は毎週買い物に出かけたり、車を借りて日帰りの旅行へ行ったりしていました。私は大切に思っていることは同じだと思っていました。
 
そんな日々が続いた結果、妻が体調を崩してしまいました。ストレスによる自律神経の乱れが原因でした。
 
私は反省しました。
妻の体調不良にすぐに気づけなかったこと。私が妻のストレス発散をさせてあげられなかったこと。
幸せの為に仕事をがんばっていたのに、このやり方では幸せにならないことに気づきました。
 
私は仕事のやり方を見直し、妻と夕食をともにすることを優先する生活に切り替えるようになりました。妻が用意してくれた夕食をともにしながら、今日のできごとをお互いに語り合います。妻の語ってくれた事が仕事のヒントにつながります。私の語った仕事のことで妻が私を見直してくれました。
 
このことから学びました。
私も妻も「幸せ」を見ていましたが、その捉え方が、一方は「収入を増やすこと」、一方は「毎晩夕食をともにして、今日起きたことをお互いに語り合うこと」でした。
捉え方が違っていたのです。
 
双眼鏡を思い浮かべてください。
双眼鏡は、左目、右目から、左のレンズ、右のレンズそれぞれの焦点を合わせます。必ずしも、左右が同じ視力とは限りません。左のレンズ、右のレンズ、左のレンズの調整と、右のレンズの調整は同じではありません。お互いのレンズをそれぞれに調整して、同じ対象物に焦点を合わせます。
 
夫婦関係も一緒ではないでしょうか。
 
私の場合は、私は夕食の時間を融通しました。一方、妻は私がライティング・ライブに学ぶ時間を融通してくれました。
私がライティングスキルを磨くことで、考える力、表現する力を養い、幸せにつながることに納得してくれたからです。
 
夫婦円満の秘訣は、「お互いが大切に思っていることに注目し、同じ幸せに焦点を合わせること」です。私も、妻も、「お互いが大切に思っていることを伝え合い尊重する」という焦点の合わせ方により、夫婦円満という幸せに焦点を合わせているのです。
 
また、このことは、夫婦関係に限らないのではないでしょうか。
 
親と子、上司と部下、営業とお客様、先生と生徒。
人間関係構築において、お互いの大切に思っていることに注目し、同じ対象に焦点を合わせると、どうなるでしょうか。
親と子は、信頼できる親子関係になります。
上司と部下は、信頼できる仕事仲間になります。
営業とお客様は、信頼できるパートナーになります。
先生と生徒は、信頼できる学びの友になります。
 
さて、あなたは何に焦点を合わせますか?
人間関係構築のヒントになれば嬉しいです。
 
 
 
 
***
 
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2022-02-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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