メディアグランプリ

If you wanna…《絶対麗度ライティング》


*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

 

記事:fusa(絶対麗度ライティング)

 

20対20のお見合いパーティでマッチングなしで、そのあとの別のパーティで知り合った男性とご飯行くも会話がほぼわたし発信であったため盛大に疲れた日、帰るなりベッドに横になり、Instagramのリールをひたすらスクロールしていた。その日は久しぶりに重めに来た生理も重なりメンタル最悪。マッチングできなかった原因を自分の中から探しては落ち込むループにはまっていた。

その時、なつかしい動画に目が留まった。『天使にラブソングを2』のワンシーンだ。

 

『If you wanna be somebody 

If you wanna go somewhere

You better wake up and pay attention』

 

未来を模索しながらも現実逃避をする生徒たちに、主人公デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が『夢を叶えたいなら、ここで目を覚まして真剣に取り組むべきだ』と諭すシーン。

その言葉に生徒の一人がメロディーを付けて歌い出す、ある生徒はハーモニーを重ねる、またある生徒は机でリズムを刻む。教室が音楽で満たされたとき、デロリスは言った。

『どこで音楽を学んだの?』

生徒は当然のように答える。

『だって私達ミュージッククラスでしょ?』

デロリスが生徒たちの音楽の才能に気付き、物語が動き出す需要なシーンだ。

 

私はこの映画について昔は『才能を秘めていた生徒がデロリスに見つけてもらって花開くストーリー』と思っていた。でも今は、『生徒にとって音楽は日常で、当たり前のように即興で歌ったり、ラップをしたりして遊んでいた。実は才能は身近にありすぎて気付いてないだけで、あなたも視点を変えれば違う世界が見えてくるよ』っていうメッセージもあるのではないかと思った。

 

先日、職場の病院の厨房に入っている、業務委託先の委託給食会社の栄養士さんが退職した。彼女は次に老人ホームの施設側管理栄養士として働くことが決まっていた。最後の日、彼女がわたしにこう言った。『Sさん(私の苗字)とは保育園勤務経験という共通の経験があって歳も同世代で。そんなSさんが保育園から病院に転職してバリバリ仕事されているのを見て、私も挑戦してみようと思って、退職して次のステップへ進むことを決めました。』

わたしは驚いた。もっとすごい栄養士さんなんてごまんといるし、そんなわたしが誰かの背中を押していたなんて、と思った。自分にとっては当たり前だと思っていたことも視点を変えればすごいこと、才能の発見に繋がるのかもしれない。

 

自分のできること、今持っていることを当たり前だと思わずに、認める。

それだけで気持ちは楽になる。

マッチング惨敗という結果から、わたしは何がいけなかったのか探した。答えなんて出ないまま自分を責めるだけ。でも、動画を見て、当たり前だと思っていたけどわたしができることに目を向けることで負のループを断ち切ることができた。

『パーティに行くという行動ができた。2時間20人としゃべった。相手のいいところを見つけようとした。笑顔を意識できた』

自分への加点方式はそんな小さなことでいいのだ。それだけで意外とわたしって頑張ってるのかもと思える。

 

私達は自分にないものばかり数えてしまう。でも本当は自分にとって当たり前すぎることの中にこそ、誰かの心を動かす才能が隠れているのかもしれない。

***

この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。

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2026-07-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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