天狼院書店ライティングゼミとやる気のスイッチ
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:渡辺ことり(ライティング・ゼミ平日コース)
6月から入会した天狼院書店ライティングゼミで、すでに8回課題を提出した。
今までにいくつか創作講座を受講したが、課題をこなせたのは初めてである。
元々私は怠け者で、先延ばしの癖があり、夏休みの宿題すら出したことがない。
そんな私にとって、これは奇跡のような出来事だ。
ライティングゼミの何が、私をやる気にさせたのか、理由は主に2つある。
「物語」と「競争」のコラボである。
講師である店主三浦さんは、独特な言葉と表情で講義を行う。
まるで物語へと誘う語り部のような風情なのだ。それは三浦さんが意図的に作っている「やる気のスイッチ」だと私は思う。
そのためか、秘伝のタレと言われている「ABCユニット」は、極意を聞いた瞬間、理解できた。
お芝居を見ている感覚なので、すんなりと頭の中に入ってくるのだ。
その上一度覚えると絶対に忘れない。言葉のセレクトが絶妙なので、脳の襞に、ノウハウが刻みつけられてしまう感じだ。
講義が理解できるから自然と筆が進む。
課題を落とさないわけである。
そしてFacebookグループを使った情報共有の面白さ。
毎週、スタッフから課題の講評を受けるのだが、メディアグランプリに掲載されるか、ボツになるかもその時に決まる。
自作の講評が始まるまでの数時間は、ものすごい緊張感にさらされる。
きっと私以外の受講生にとっても、特別な数時間だと思う。
メディアグランプリという仕組みも、モチベーションアップにつながっている。
選出された課題は、天狼院書店ホームページに掲載され、毎週アクセス数を元にしたポイントを競う。
仲間と競い合うなんて、学生以来でワクワクする。心なしか若返った気分だ。これを味わうためにも課題は絶対に落とせない。
そう。天狼院書店ライティングゼミは楽しいのだ。
講座自体が、エンターテイメントになっている。
そういえば小学校3年の担任、花山先生(仮名)が、同じようなやり方で、子供のモチベーションを上げていた。
「みんな。大変なことが起きちゃったの。助けてくれない?」
授業が始まった瞬間、花山先生は芝居がかった口振りで私たちに訴える。
物語の主人公が苦境にぶつかり困っているという状況を演出するのだ。
私たちは内心、先生に転がされているとわかっていたが、最高に楽しかったので、毎日その演技に付き合った。
先生は家庭学習にランキング方式を導入した。
家庭学習の量によってシールを配り、1位から5位までを毎日教壇に上げて表彰する。
これに燃えた私は、大量の家庭学習をこなすようになった。
夏休みの宿題もさっさと終わらせた。
小学校3年生の1年間だけ、私は「すぐやる子供」だった。
花村先生と三浦さんは、苦行を娯楽に変える魔術師なのだと思う。
私は天狼院書店という物語の舞台に立ち、ウキウキしながら課題に取り組めている。
苦行を「物語」でくるんでしまえば楽しくなる。
「競争」という負荷があれば、やる気がわく。
人間は結局、楽しいことしかできないんだと思う。
というわけで私は先延ばし癖がある人に、全力でライティングゼミをおすすめする。
天狼院書店の企みに乗っかって、一人でも多くの人が頑張る自分に出会えるといい。
全力で頑張る毎日は、きっと、最高に楽しいはずだ。
私は今それを存分に味わっている。
ちなみに進級で花山先生と別れた途端、私は再びやらない子供に戻ってしまった。
それからというもの、私はずっと新たな花山先生を探していた気がする。
両手を引っ張ってくれる誰かがいれば、私はきっと頑張れる。
そんなふうに思っていた。
しかし本来誰かにモチベーションを上げてもらおうだなんて間違ってる。
そうやって何かに依存している限り、私は本物のモチベーションを手に入れることはできないだろう。
ライティングゼミをやめれば、またやらない私に戻ってしまう。
そんなのは絶対に嫌だ。
だから、この記事は、自分への戒めとして書き上げた。
課題の提出は、あと七回。
一度でも落としたら笑ってくれて構わない。
誰かの心を揺さぶるライターになる。
その夢を絶対に叶えてみせる。
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