ライティングゼミで書くことが嫌いになった
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:ゆっこ(ライティング・ゼミ朝コース)
「あー。何を書こう。今日、締め切りなのになぁ」
今日は、月曜日。
ライティングゼミの課題提出日である。
本来ならば、提出日の前日までには記事を仕上げておきたい。
そんな理想を掲げながらも、今は月曜日の18時。
まだ、記事は書けていない。
さっきまでは、錦糸町のタリーズにいた。
パソコンで、ワードの画面を開き、アイスコーヒーを片手にパソコンと向き合っていた。
もちろん、ライティングゼミの課題を書くためだ。
しかし、全然書くネタが浮かばない。
気がつけば、ユーチューブでセカイノオワリのライブ動画を観ていた。
気分転換すれば、ネタも出てくるかもしれないし。
そんな言い訳を自分にしてみる。
結局、アイスコーヒーを飲み干し、ハニーミルクラテを注文してしまった。
それを飲み干しても書くネタは浮かばなかった。
諦めて、帰宅することにした。そして、今に至る。
再び、やる気を出そうとパソコンを開くと、フェイスブックページから通知が来ていた。
フェイスブックのお知らせで、天狼院書店の田中さんからのメッセージが表示された。
「天狼院書店スタッフの田中です。本日、いよいよ最後の記事投稿のチャレンジになっております」
そんなメッセージだった。
今日でライティングゼミの課題を提出するのは最後だ。
なんだか、しみじみしてしまう。そして、ホッとする自分を隠せない。
5月から始めた天狼院書店のライティグゼミ。
毎週、月曜日に記事を投稿する課題があった。
この課題を提出することが、毎週楽しかったなぁと言えるところには到達できなかった。
どちらかと言うと正直苦しかった。
「あー、今週は何を書こう」
そんなことをいつも考えながら、一週間を過ごしていた。
しかし、自分の書いた記事が天狼院書店のWebページにアップされた時は、1人でもガッツポーズしてしまうくらい嬉しかった。
自分の書いた記事がなんだか我が子のように愛おしく思えた。そんな感覚は味わったことがなかった。
そして、多くの人に自分の記事を読んでほしいと思った。そんな風に思う自分にも少しびっくりしていた。
私は、子供のころから「ことば」が好きだった。
物心がついた時から、本を読んでいたし、私の人生においてどんな時も常に本がとなりにあった。
そして、本に書かれている「ことば」に数えきれない多くの場面で救ってもらった。
学校での作文や、読書感想文、友人への手紙やメール、
気がついた時には、「ことば」の持つ魅力に取り憑かれており、書くことが大好きになっていた。
書くことで人を喜ばせられないかな?
そんなことを漠然と考えるようになった。
そんな時に、天狼院書店のライティグゼミというのを見つけた。
天狼院書店の店主は、「殺し屋のマーケティング」の著者の方だと知り、びっくりした。
なぜなら、すでに私はその本を読んでいたからだ。
私は、いつもは読んだ本はメルカリで出品してしまう。
しかし、「殺し屋のマーケティング」は本棚に保管していた。
なぜなら、もう一度読みたいと思うほど面白かったからだ。
私が、「殺し屋のマーケティング」を知ったのは、旺季志ずかさんという作家さんがブログで紹介していたのがきっかけだった。
その著者の方が書店をやっている?
あんなに面白い本を書ける人のライティングゼミ?
有無を言わせず、フェイスブックから申し込んでいた。
そして、今日でこのライティングゼミが終わる。
このゼミを受ける前は、私は書くことが好きだった。
好きを超えて、大好きだった。
しかし、今は嫌いになりそうな自分がいる。
それくらい、このライティングゼミで書くことの難しさを痛感した。自分の甘さと弱さ、未熟さを感じずにはいられなかった。
軽々しく、「書くことが好き。大好き」と言えないくらい、書くということに向き合ってきたからだと思う。
心が何度も折れた。今も折れたままだ。
でも、私は今こう思う。
この苦しみの先にある景色を見てみたい。
だから、今日もコーヒーを片手にパソコンに向かう。
やっぱり私、書くことが好きだよ。
そんな風に微笑む私がちょっと先の未来にいてくれるような気がするから。
「今は、うまくいってる途中なのかも」
そんなことを呟いてみた。
ありがとう、ライティングゼミ
おわり。
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