【教育界のブラックジャック】子どもの成長と真の学びの喜び、ゲーム創りの有用性の観点から(天狼院RPGつき♪)~高崎的教育改革二歩目~
*この記事は常連の高崎翔太さんに書いて頂きました。
どうも、高崎です。最近生徒とパソコンを使用してゲームを創っています。特にRPG(いわゆるドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとかそういうやつです)が人気で、創る様子は真剣そのものです。特に感心なのは今までの人生で自習というものをほとんどしたことがないであろう子達(逆に勉強嫌いすぎて尊敬します。意思表示がはっきりしていて大変よろしい)がゲームを創るためになら本来嫌いな勉強をすることが多いということです。これには2つ種類があります。
一つ目は、まずそのままの意味で、学校の勉強はやらないけれどゲームを創るための勉強ならやるパターン。「いやいや、そりゃ好きなことなんだしやるっしょー」と思うかもしれませんがゲーム創りのための自習って小中学生の勉強より遥かに難しいと思います。
特にグラフィックの調整やコマンド入力(人に話しかけたら言葉を話すとかお店とかボス戦とかRPGの世界は全てコマンド入力で成立しています)が難しいようです。勿論、完璧に自習して自分でどんどん創っていくというのは初心者にはかなり難しいです。それでも複雑なコマンド入力でも前に使ったコマンドの応用であれば前のプログラムを見れば分かるし、簡単なことなら本やサイトで分かります。そこで分からなかったことを僕に聞いてきます。
なので、生徒たちはいつの間にか頼んでもいない予習復習をしていることになります。子どもに勉強を一度でも教えたことがある方なら分かって頂けると思いますが、子どもが勉強する内容に対して“やる気”があって、“予習”もしてきて、“復習”も勝手にする状況がどんなに稀有なことか。だから慣れてくると僕は「質問を受けるために座っている人」になっていきます。忙しい高崎先生を気遣い、ラクさせてくれるとても良い生徒達です(笑)。気遣いながらも調べ、蓄え、拡げるという学びの本質をよくぞその歳で理解したと拍手を贈ろうと思います。
二つ目は、僕の授業を受けるために嫌いな学校の勉強をやるパターン。親御さんと生徒のやり取りを見ていて「変なの!」と思うのですがいつの間にか僕の授業を受けるために学校の勉強もそれなりに頑張る!という話になっていることがあります。普通は塾に行く代わりにゲームを買ってもらうとかが妥当だと思いますが…。僕としては本意ではあります。正直なところ僕の教育は学校とは切り離したいのですが、まぁそれが生徒のモチベーションに繋がるのならそれはそれでしょう。
さて、ここで僕が強調したいのは「本当にやりたいことをやるためなら人間案外なんでもやるぜ!」ってことです。今一度確認しておきますが僕の生徒たちはクラスでもトップランカーの勉強嫌い達ばかり!そんな子たちが方向性は違えど勉強するようになってきています。
RPGを創りたがる子には読むことが苦手だったり、作文が苦手だったり、数字が苦手だったり、会話が苦手だったりする子が多いように思います。まぁ、その辺が得意なのであればゲームの世界にどっぷりハマることもないような気がしますが…。
そして、RPGを創るには人との会話がどのように影響するかを論理的に考えたり、プログラムを道筋立てて組んだり、自分の表現したいことを表現したりと学校の勉強にかなり共通した部分があるように思います。生徒達の様子を見ていると学校の勉強をして得られるような成長が見られます。
好きなことをやったらいつの間にか苦手なことも出来るようになってる、これって最高じゃありませんか?これが僕の目指すところです。
次回は知り合いからとあるお母さんの悩みに答えてあげてほしいと言われましたのでそれに答えようと思います。
こんな感じで今後しばらくは誰かの悩みに答えたり、僕の授業の成功例から「今、日本に教育に必要なものは何か?」を考察していきたいと思っています。今後ともよろしくお願い致します。
では最後に、天狼院大好きな皆様、僕が創った天狼院RPGをどうぞ!今回は便宜上プレイ動画にしましたがこれにリクエストなどあればご意見お待ちしております。
*す、すげぇ!この動画!ありがとうございました!(天狼院書店スタッフ石坂)
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