【世にも恐ろしい女子ヒエラルキー③プライベート編】フェイスブックはれっきとした格闘技である《川代ノート》
こんなことを言うと「お前どんだけ性格悪いんだよ」と言われそうだが、ま、今更だと思うので、私、言っちゃうわ。
私ね、フェイスブック、見るの、だーいすき。
だって、女同士のリアルなマウンティングバトル、二十四時間、好きなだけ見放題なんだもん! ウフ。通信料だけでオーケー。なんて良心的なんでしょう。
どんだけ見ても文句言われないし(またこいつオンラインになってるよ……暇かよ、と思われる可能性はあるけど)リアルで面白いから本当にお得な格闘技観戦じゃないかしら。K−1とかよりよっぽど生々しいバトル見られるのにタダってすごいと思いません?
えー、ゲフン。なんちゃってー、冗談でーすと言いたいところだが、残念ながら冗談ではない。私は本当にフェイスブックを「格闘技観戦」というカテゴリーに入れてしまっているのだ。趣味と言ってもいいくらい。合コンとかで「趣味は?」って聞かれて「格闘技観戦です」「へえ、女の子で珍しいね。どんな格闘技? ボクシング?」「いえフェイスブックでのマウンティングバトルです」なんて言ったらドン引きされそうだからおおっぴらには言えないけどさ。
でもねー、本当に面白いのよこれが。どんなこと考えてこれ投稿しようと思ったんだろうとか妄想しながら見ると余計に面白い。ついでに投稿へのコメントも面白い。だって、リアルでは全然仲良くなさそうな人たちがネットでは「だいすき(ハート)」って書き合ってるとかあるじゃない?
あとはプロフィール写真で結構人柄が垣間見えるのも面白い。私的に「うげ!」と思うプロフィール写真の最強二パターンは、谷間が見えてるの(また巨乳ネタで申し訳ない)と、右手薬指に指輪がついているの。ハロウィンの写真でめちゃくちゃ胸盛ってる写真をプロフィールにしてる人を見ると、なんなん!? ってカーッと血がのぼる。右手薬指は、二十代の女子ならではという感じだけど、「彼氏いますアピール」に見えてしまうの。ムカつく! かわいくてムカつく! 胸あってムカつく! でもそういうあざといプロフィールにいいね! があんまり付いてないの見るとしめしめ、ザマーミロと思う。ええ、そうです、私の歪んだ見方がいけないの。かくいう私も一番よく写ってる写真にするけどね、もちろん。でも「私可愛いでしょ!」って感じにならないように極力視線をずらしたやつとか自然なやつを頑張って選んでるけど。
とはいえやっぱりフェイスブックはときどき疲れる。一番ストレスが溜まっていた入社三ヶ月目なんかはみんなこぞって「社会人楽しい!」アピールしてたから、もう余計にイライラしたわ。イライラするってわかってて見ちゃう私が悪いんだけど。
友人の近況が知れるのは便利だから助かるけれど、見たくもない彼氏とのラブラブツーショット写真がタイムラインに流れてくるとうんざりする。いやいいんですよ。ラブラブなのはいいんですよ。もっとはっきり言えば美男美女なら何も問題ないんですよ。でもたいして美しいわけでも芸術的なわけでもない他人のキス写真なんて誰が見たいんですか。たとえ親友のキス写真だとしてもちょっと「あ、うん……へ、へえ、よかったね幸せそうで」って反応に困るってゆーのにさ。
でもこれからはきっと同級生の結婚幸せアピール合戦がはじまるんだろうな、と思うと気が重いの半分、楽しみ半分である。すごそう。まあ私も結婚したら絶対旦那さんと二人で婚姻届持ってる写真投稿して「【ご報告】苗字が変わりました☆でも仕事上は引き続き川代でお願いします〜」って書くけどね。絶対やるわ。あとプロフィールのステータスも「既婚」に変える。ここぞとばかりに自慢するわ。他人のは見ててうざいけど自分はやるわ。うざがられるのわかっててもね。
なんだかんだ、見た目やキャリア以上に、人間性で人を測るのはとても難しい。
だからこそ、人は、自分の価値を確認するツールとしてフェイスブックに頼ってしまうのだと思う。人と比べて自分がどのくらいの位置にいるか? 自分はどのくらい価値のある人間なのか? 自分のプライベートな時間はどのくらい充実しているか? 気にしているからこそフェイスブックを見て焦ったり、疲れたりしてしまうのだろう。
そういう意味で言えば、フェイスブックの見方を「格闘技観戦」としてホビーのカテゴリーに無理やり放り込んでしまうというのは、非常に有効な手段である。大抵の人はフェイスブックにはいいことしか書かない。もちろんなかにはこういう辛いことがあった、という悲しい報告や、政治に対する怒りをシェアする人もいる。でもみんな、まわりからの「いいね!」を期待して投稿する。よっぽどドライで冷めている人、あるいはSNSをほとんど見ない人じゃなければ、いいね! の数やコメント数を気にしてしまうだろう。自分が何か発言したことに対しての反応が気になる。受け入れてもらえるか、共感してもらえるか気になる。当然のことだ。
そういう細かいことに振り回されたり、焦ったりしてモチベーションを高めたりするのもいいかもしれない。でももしそんな風にいちいち気にしてしまう自分が嫌だと言うのなら、フェイスブックは単純に観察するもの、面白がるものとして楽しんでもいいのかもしれない。そう、ときどき気が向いたら自分も殴り込みに行ける、フランクな格闘技。そんな感覚で。
ま、そういう風に上から目線で楽しんでしまう自分のあまりの性格の悪さに、嫌気が刺さなければ、の話だけど。
つづき(大学生はなぜウユニ塩湖に行きたがるのか?)は、12月10日夜9時公開!
前回【世にも恐ろしい女子ヒエラルキー③プライベート編】見た目も仕事も自信が無いと、「人格」で勝とうとしてしまうから、めんどくさい《川代ノート》
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