fbpx
メディアグランプリ

アンチエイジングは〇〇の副産物だ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:岡田ゆり子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
ご婦人「あなた50代?」
 
私「いえ、40代です」
 
ご婦人「あら、じゃ、かなり苦労されたのね」
 
日本全国から200人近くが集まる夏のヨーガの研修会にて、たまたま同じ部屋でご一緒した年上のご婦人と歳の話になったときの会話だ。
 
私はアラフィフ。かろうじて40代だが、もう50歳という大台は目の前まで来ている。確かにここ1年、白髪が増えたし、近くのものが見えにくくなってきた。それに、反抗期の息子の扱いに手を焼き、眉間にシワがより、それが習慣になって額にも刻まれていたかもしれない。そんな体験が苦労という形で表情に出ていたのだろうか。
 
自分でも老けてきたことには気がついてはいたけれど、実年齢よりも老けて見られたことにショックを受けた。私はヨーガの指導者で、人前に出ることも多いため、さすがに焦りを感じ始めた。だが、今までアンチエイジングをしたことがなかったので、何をしたら良いのかわからない。だから、出会う同世代の知人達に、若さを保つ為にどんな事をしているのか聞いてみた。
 
まず美容を専門としている知人が教えてくれたのが、美顔体操だ。顔の筋肉を鍛えることで、シワを伸ばしリフトアップさせる方法だ。また、高校時代からの旧友は、すっぽんのサプリを勧めてくれた。あと、小じわに効くという美容液を買った。切羽詰まっていた私は、その3つを早速試してみた。
 
2日目までは何とかそれらを実行したが、3日目ぐらいから、忙しさにかまけたり、忘れていたりして続かなかった。やはり、若さは努力と汗の結晶で、私のようなずぼらな三日坊主には簡単には手に入れることはできないのだろうか。谷底へと転がり落ちるようなスピードで進む老化をどう防げば良いのか……。焦燥感ばかりが募っていった。
 
そんなある日、ヨーガのクラスに久しぶりに参加してくれた友人が、クラスが終了するや否や、
 
「顔が引き上がった気がする!」
 
と、嬉しそうに声を上げた。その教室には鏡がなかったので、本人がそう実感したようだった。私から見ても、顔色も明るくて、本当にリフトアップした感じだった。
 
クラスを終えて私はトイレへ行った。そして、手洗いのシンクの鏡に映る自分の顔を見て驚いた。血色が良くて、私の顔もリフトアップしてツヤが出ていたのだ。
 
その時、私は大事なことを思い出した。
 
私がヨーガの教師を目指した理由の1つは、私の所属するヨーガの会の先生方が、男女問わず若々しく、「私も先生方のように歳を重ねていきたい」と思ったからだった。
 
今、先生方の多くが70代から80代だが、十数年前に私がヨーガを始めた時から比べても、お変わりなく若々しさを保たれている。姿勢も良く、気持ちもお若く、日本全国を飛び回って指導をされている方もいる。
 
アンチエイジングとは、先生方がご自身の存在で証明されているように、ヨーガを継続して健康になることでもたらされる副産物なのだ。
 
ヨーガが健康に良いというのは巷で知られているが、私は、改めてヨーガをアンチエイジングの視点からいろいろ考えてみた。
 
例えば、ヨーガには顔を動かす「ライオンのポーズ」がある。吐く息に合わせて目を見開き、口を大きく開けて舌を出すポーズだ。このポーズは喉の炎症に効くと言われいて、風邪で喉に痛みが出始めた時に行うと効果が現れるとされている。同時に顔全体の筋肉を鍛えるので美顔体操にもなっている。
 
また、私が学ぶ伝統的ヨーガでは、紀元4世紀から5世紀ごろにインドで編纂された「ヨーガ・スートラ」という経典に基づいた理論の理解も深める。ヨーガでは心と体を一つと考えている。「ヨーガ・スートラ」では人間の悩みや苦しみの原因についても言及していて、そのうちの1つとして「死や身体を含む物質的なものや記憶などに固執して手放せないこと」と書かれている。このように、若さに固執するとも悩みの原因になるということが分かった。
 
その経典では、心の働きを分析し、悩みの原因を取り除く方法についても系統立てて解説しているので、「ヨーガ・スートラ」の理解を深めていけば、老いゆく自分を見て落ち込んだり、老化を防ぐために何かしなくてはと焦ったりストレスを溜める必要はないと思えるようになりそうだ。ストレスだって、アンチエイジングにとっては大敵になるのだから。
 
私はエステに行くとか、サプリを飲むとか、美顔体操をするというような、普段の生活にプラスしていくアンチエイジングは止めることにした。年齢を重ねるごとに、老化に対する悩みも増えて、アンチエイジングにさらにお金も時間も掛かりそうだし、まず続かないことも分かったからだ。その時間やお金はむしろ、本を読んだり、やりたいことに費やして、できるだけハッピーに過ごしたい。
 
その代わりに、三日坊主の私が唯一長く続けられているヨーガを深めていくことで、これまで通り健康を維持していこうと思った。そうすれば必然的に自然に老化へのケアになっていることが分かったからだ。
 
これから歳を重ねるごとに、さらに体の内外に老化現象が現れてくるだろう。
ヨーガがどんな風に私に影響を及ぼしていくのだろうか?
 
20年後の未来の私に会えるのが今からとても楽しみだ。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

★早割10%OFF!【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜《10/27(日)までの早期特典あり!》


 

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2019-10-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事