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「あいつかわいいから」って諦めさせる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:十一智教(ライティング・ゼミ5月開講通信限定コース)
 
 
目を閉じて考えてみてほしい。
「男女は問いません、あなたがかわいいと思う人を10人挙げてください。」
1人2人なら即答できるかもしれない。
でも10人だ。
真面目に答えようとすると地味に難しい。
 
年上か、同い年か、それとも年下の人だろうか。
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、バイト先、習い事、サークルや職場といった場所で出会った人も入ればテレビやSNSで見かけた人、はたまた、駅のホームや旅先の海外で出会った人もいるだろう。
 
その中に、どんな状況でも何をしても許されやすいタイプの人はいないだろうか?
 
失敗した時、
周りからサポートされて立ち直りが早い人。
説教されたときやしつこく絡まれたとき、
炎上から鎮火までにスピードが異様に早い人がいるはず。
 
その人はきっと、容姿に左右されない「かわいらしさ」を持ち合わせている。
 
かわいいという言葉を使う時は私たちは
「かわいいね(年齢が低いですね)」
「かわいいね(体つきが小さいですね)」
「かわいいね(近くでサポートしてあげたいですね)」
というメッセージを込めていうことが多い。
最初に思い浮かべた人はこんな言葉をかけたあげたい人たちではなかっただろうか?
 
10代に感じている可愛いはそういうものだったかもしれない。
しかし、だんだんその「かわいい」の感じ方が変わってきたような気がしている。
 
数年前、リアルでもお付き合いのあったブロガーさんがいた。
その方が言っていたことなのだが、
彼女は30歳を迎えたとき、英語力と資格とお金に対して諦めたそうだ。
英語を見聞きすること、
資格を取得すること、
お金を貯めたり稼いだりすること
をすることを完全に辞めた訳ではない。
いつか役に立つだろうからと
果ての見えない努力をすることを辞めたそうだ。
 
誰かのために尽くす人生は
それはそれで尊いけれど、
無敵になることなんてできないから、
ひとりで誰かを支えきることはできない。
 
諦めることは自分は自分自身を弱くしていくような気にもなるのだけど、
そうやって自分の意見を持って
誰かから肯定され、誰かから非難されるようになることが、
誰かに応援される要素となってくるのかもしれない。
 
完璧な人は応援したくならない。
不完全だけど、何か1つ期待したいようなものがあると応援したくなる。
応援したくなるような1つが作るための条件が何かを諦めること。
1つしかできない強さは1つのことしかできない弱さにもなる。
オリンピックの選手とかもそう。
ひたむきに頑張る姿は強いようで脆い、だから応援したくなる。
 
少ない事しかできないことは不自由に感じるかもしれないけど、
そんな不自由から溢れる魅力に人は惹かれていくんだと思う。
 
そんな応援したくなるきっかけはその人の人生の節目に現れてくると思う。
入学、卒業、告白、結婚、離婚というイベント事の前後や
成功や失敗など個人の人生の波の中でその場面は訪れる。
そのシーンで自分とどんな約束をして、
どんなプロセスを周りに見せていくか、
 
何年か前まで地上波で放送されていたAKBの総選挙が私は好きで、
毎年見ていた(地上波で放送されなくなってからは見ていない)。
いわゆるかわいい方々がファンに投票されて
直近発売されるCDの選抜メンバーに選ばれるかというイベントなのだが、
その時の順位発表直後の演説が好きだった。
 
アイドルをやっている理由はそれぞれ違う。
しかし目指す先は
少しでも上の順位、
客席に、ステージ中央に近いポジションだった。
彼女たちはそのために目標のために、
自分自身や世間と戦い、その姿をファンに見せてきた。
 
その姿は強く見える一方でどこか不安定に見える存在に
私は応援したいという気持ちになっていたのだと思う。
 
自分と年齢の近い人が、
自分と全く違う人生を歩んでいて、
自分が勉強や部活に全てを賭けているように、
歌と踊りに全てを投げ打っている姿に、
どこか夢を見ていたのかもしれない。
 
彼女たちも、アイドルにならなければ他の人生が待っていただろう。
勉強していい大学に行っていたかもしれないし、
武芸に秀でてインターハイやインカレで成果を出していたかもしれない。
でも彼女たちにはそんな人生を歩むことはできなかった。
そんな人生を全て捨てて、
彼女たちは別の人生を歩んだのだ。
 
選択肢を狭くしていくことは怖いかもしれないけれど、
魅力はホイップクリームみたいに絞り出すから
盛り上がって美味しそうに見えるんであって、
生クリームのままでは引き出せるだけの魅力は引き出せないんだと思う。
 
だから「あいつかわいいから」って行き過ぎた期待は捨ててもらおう。
そして自分の応援してもらおうじゃないか。
 
 
 
 
***
 
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2020-08-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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