メディアグランプリ

人生はチョコレートの箱


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:野 勝治(ライティング・ゼミ冬季集中コース)
 
 
これから社会人になる息子へ
「人生はチョコレートの箱、食べてみるまで中身はわからない」
このセリフは、30年くらい前にトム・ハンクス主演で映画化もされた「フォレスト・ガンプ」の中のセリフ。
でも、今日はフォレスト・ガンプの話しをしたいのではありません。
今年大学4年生になり、就職活動をする君の少しでも参考になればと思って、私の知る人生の極意を伝授しようと思います。
まず、就職活動は恋愛と一緒です。
あ、恋愛は君の方が得意か。
あのね、就職活動はオーディションでもコンテストでもないんだよ。
自分の能力を見て欲しいと思って、いくらアピールしてもそんなのは全く役に立たないんだ。
これは恋愛も一緒だろ?
君が相手を選んだつもりになっていても、相手にも好みがある。
好みが合わない相手を無理矢理振り向かせることはできるかもしれない。
テクニックを使って、言葉やその場の雰囲気で相手を説得することはできるかもしれない。
でも、そんなの長続きしないだろ?
君の言いたいことはよくわかる。
「今は終身雇用の時代じゃないから、長続きしなくてもいいんじゃね?」
それはそうかもしれない。
でも、少なくとも、まだ大学生で実績のない君が、キャリアを積んでいく最初の段階でつまらない女性に引っかかって、つまらなかったと後悔するよりも、振り返った時に少しでも楽しかったな、と思いたいんじゃないかな。
逆に、どんな会社でも入る方法があるんだ。
意中の「会社の求める人物」になればいいんだ。
恋愛でも一緒だよね。
君の好きな女の子の好きな男子になれば、100%勝利間違いなし。
たださ、一応建前上は就職活動では容姿は問われないけど、恋愛は容姿を変えるのが難しいからその点は全然違うね。
例えば、Googleに入りたいんなら、Googleの求める人物であれば採用してもらえる。
君の能力とか、やりたいこととか、ライフプランなんかどうでもいいんだ。
身も蓋もないかい?
そんな風に思うことはないよ。
私は二回転職をしているけど、二回目は就職氷河期でね。
すごい苦労したんだ。
就職で苦労することにも意味はあると思うけど、別にしなくていい苦労だとも思う。
いずれにしても、自分が会社を選ぶんではなく、自分を選んでくれる会社を選ぶんだよ。
そのことを真剣に考えて、エントリする会社を選ぶんだ。
これが就職活動の極意。
次にね、社会生活の極意を少しだけ伝えておくね。
社会人の生活は、学生時代とは違って、先生や教授の言う通りにしなくていいし、訳のわからない校則に縛られることもない。
もしかしたら、親の言うことすら聞かなくったっていいんだ。
その代わり、なんでも一人で判断をしていかなきゃいけない。
人生はね、この「判断」の連続なんだ。
判断をするときに、全ての情報が揃っているとは限らない。
判断をするときに、全て理解できることばかりとも限らない。
それでも、判断し続けなくちゃいけないんだ。
だから、社会人生活はガチャだと思うことにしているんだよ。
私はゲームをほとんどしないし、ガチャにお金を払ったことはない。
無駄だと思うから。
ゲームなんだし。
でもね、実際の人生ではガチャを買うか、買わないか迷う場面がいっぱい出てくる。
もちろんね、一切のガチャを買わない選択もできる。
まぁ、そう言う人はほとんどいないんだけれどもね。
例えば、友達付き合いもある種のガチャだよ。
いや、むしろ最大のガチャといってもいいかな。
社会人にとって人脈は最大の財産だから。
年齢は別として、想像して欲しいんだ。
君の友達に、菅義偉総理、孫正義ソフトバンク会長がいると想像してみよう。
二人ともだよ。
君の友達に、本田圭佑と大坂なおみがいると想像してみよう。
君の人生が全然違ってくるのが分かるかな?
実際にはそんなことはないんだけど、私が言いたいことはこういうことだ。
広告代理店に勤めている友達がいるとする。
君が意中の彼女を射止めて、結婚式をするとして、その広告代理店の友達に結婚式を全部仕切ってもらうんだ。
君が自分で仕切るよりも、いろんなアイデアがあって、ワクワクする式ができそうな気がしないかい?
二人で手作りの式の方がいい?
それも選択だけど、これは例え話だから。
結婚式の時にさ、パティシエの友達がいたら、ケーキを作ってもらえる。
他人の仕事をあてにしているように聞こえるかもしれないけど、これは例え話だ。
そう言うことをアテにして友達を選ぶわけではないし、私もそう言う考え方は嫌いだよ。
だけど、友達と遊ぶと言うことは、そう言うガチャを引くことだし。
自分で決められることは全部そうなんだ。
どういう服を着るかによって、他人からどう見られるかと言うのもガチャ。
どこに住んで、どういう暮らしをするのかも、ガチャ。
どんなお店で食事をするのかも、ガチャ。
全部自分の選択であり、そしてその結果がどうなるかはよくわからないんだよ。
最初に書いた言葉を覚えているかい?
人生はチョコレートの箱。
食べてみるまで中身はわからない。
そのチョコレートがいっぱいあった方がいいだろう?
なんて、わかったようなことを言うつもりはない。
君の人生は、君が選んだ結果なんだ、と言うことを父親が言っていたな。
と言うことだけ覚えていてくれればいいよ。
就職活動楽しんでね。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325


■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984


2021-01-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事