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選ばれる女性になりたい


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:KATO RISA(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
私は愕然としていた。
 
会社の同僚と行ったお花見の写真にうつった自分の顔に。
 
集合写真のように、正面から撮ったものではなく、
誰かがふとした瞬間に撮ったものとはいえ、さすがに
これはひどい。
 
ギリギリまでクリームを詰め込まれたクリームパンのような
パンパンな顔に、
ブルドッグのようなたぷたぷの二重顎。
 
「これは彼氏できるわけないわ・・・・・・」
 
部屋で一人、思わずつぶやいた。
 
いつから私こんなに太った?
 
顔はもともと丸顔だ。
 
七五三の写真を見ると、まんまるな顔に
首が隠れ、顔のすぐ下に胴体というずんぐりむっくりな
体型。
 
とはいえ、体にはそこまで肉はつかず、
ウエスト58cmくらいの学生時代もあった。
 
明らかに体型が変化したのは、社会人になってからだ。
 
不規則な時間の食事、外食の多さ、頻繁な間食、
そして運動は嫌い。
 
当然といえば当然の結果だ。
気がつけば、最大で、20歳と比べ10kgはプラスされていた。
 
とはいえ、肥満というほどではなかったし、
仕事のストレスを発散できるのは食べることだ!
と思っていた私は、「痩せたい」と口では言っても
行動を起こすことはなかった。
 
そんな私にビンタを食らわせたのが、
例の写真だった。
 
それは27歳の頃で、結婚を意識し始め、彼氏を探そうと
マッチングアプリに登録した頃でもあった。
 
男性と会うまでは比較的順調だが、アプリを半年ほど続けても
2回目に繋がらないことがほとんどだった。
 
恋愛経験も多くなく、学生時代も女子とばかり一緒にいた私は
男性を楽しませることができなかったことが原因だと考えていた。
 
だが、例の写真をみて私は現実に気がついた。
 
そうか、まず見た目だ。
 
ルックスがいいわけでもないのに、自分への甘さから
脂肪という鎧まで着てしまっていた。
 
せめてその鎧を脱がなくては。
 
私は決心した。
「選ばれる女性になるために本気で痩せよう」と。
 
いったんアプリを中断し、自分磨きに時間を費やすことに
した。
 
さて、何で痩せよう?
ジムは試したことがあったが、意思の弱い
私には続かなかったので、きっとまた挫折してしまうだろう。
 
結果が出るまでエステに通うほど時間とお金もない。
 
興味を持ったのは、耳ツボダイエットだ。
仕事でお世話になっている方で耳ツボダイエットサロンを開いている方がいて、
「誰でもできる」「運動なし」「短期間で結果を出す」にひかれた。
 
初回のカウンセリングで、
思っていたよりも事態は深刻だったことを思い知った。
体重は平均くらい、とはいえ体脂肪率がなんと35%もあった。
 
「20代で35%はかなりやばいよ!見た目の問題もあるけど、
病気に繋がる可能性もあるよ」
耳ツボダイエットのオーナーは言う。
 
なんということだ・・・・・・。
 
私は思っていた以上に鎧を重ねてきてしまったようだ。
 
ダイエットの方法は、
①1日最低2リットルは水をのむ
②耳のツボをおす粒をはり、食欲を抑える
③不足した栄養分を補うサプリを食事の前に飲む
④LINEで食事の写真を送ってアドバイスをもらう
 
本当に運動は必要ないらしい。
 
分割で支払いできたが総額20万程はするので決して安い買い物ではない。
 
でも、安くないからこそ、自分の逃げ場をなくせるともいえる。
しかも私にとってダイエットの目的は
「選ばれる女性になる」ことなので、婚活をすると思えば、
妥当か安いくらいかもしれない。
 
2カ月で絶対に結果を出そうと、決心して
ダイエットを始めた。
 
誘惑は多かった。
平日は同僚とランチにいくことが多く、コミュニケーションの場でもあったので、
「ダイエットしてるからごめん」と言いづらい。
同僚がとんかつを食べているのに、サラダランチにするのは辛い。
 
できるだけ周りの人に気を使わせたくなかったこともあり、
ダイエットしていることは気がつかれないようにしたかった。
 
なので、思い切ってランチは我慢しないことにした。
とんかつも、パスタも、しょうが焼き定食も普通に食べていた。
 
その分、一人で食べる時には、たんぱく質を多く含む、鶏や卵を選んだり、
米をサラダに変えてもらったりと密かに食事管理をした。
 
朝ご飯はほとんど食べず、夜は外食ばかりの生活だったが、
「LINEで報告する」義務があることで改善された。
誰かの目があることは本当にありがたい。
 
夜のラーメンやカレーはもちろん控え、自炊メインの生活に。
 
間食は、高カカオチョコレートか、無塩のナッツ。
コーヒーは基本ブラックで飲むようにといわれていた。
 
今までとまったく違う生活に、最初こそ違和感があるものの、
数週間もすれば習慣になるから不思議だ。
 
するすると、面白いくらいに体重が落ちていくのが面白かった。
週単位でみれば数百グラムでも、気がつけば、2kg、3kgと
減っていく。
 
体重が落ちないといわれる停滞期もあったが、
オーナーの支えと、持ち前の「なんとかなる」精神で乗り切った。
 
結果、2カ月で約8kgのダイエットに成功した。
はじめてSサイズのズボンを買い、靴のサイズまで下がったのには
驚いた。
 
そして、マッチングアプリも再会し、不思議なほど2回目の
デートにも繋がるようになり、あっという間に彼氏もできた。
 
やっぱり見た目も大事だったか・・・・・・。
現実を思い知った瞬間だった。
 
いま、振り返ってみれば、
痩せる決意と行動ができたのは「選ばれる女性になりたい」という
自分の本心と向き合えたからではないかと思う。
 
「きれいになりたい」「素敵な服を着たい」だけでは
私のモチベーションは保てなかっただろう。
 
とはいえ、あれから5年。
 
恥ずかしながら、リバウンドしてしまった私がいる。
ダイエット後に知り合った彼と結婚し、
目的を達成してしまったからかもしれない。
 
これからのモチベーションにできる目的はなんだろう?
 
「一生愛され続けれる女性でいること」?
「健康な体を保って家族を守ること」?
「子どもが自慢できる母親になること」?
 
もしかしたら今の私は、痩せることよりももっと
時間と情熱をかけるべきことがあるのかもしれない。
 
何にせよ、自分のその時の本音と向き合って、
行動にうつせるだけの強い目的を持つことが、
成果を生むための原点なのではないかと思う。
 
 
 
 
***

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2021-01-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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