メディアグランプリ

ハッピーバースデー


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記事:小泉琴子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「お誕生日おめでとう!」
「ありがとう」
 
これまで生きてきた中で、何度このやり取りを繰り返しただろうか。
うるう年の2月など一部例外はあるが、ほぼ誰しも1年に1度誕生日が巡ってくる。
 
誕生日はお祝いされて嬉しい日だと思っていたが、社会人になって人それぞれ色々な考え方があることがわかってきた。
 
「25歳はお肌の曲がり角だよ」
「30歳を過ぎてから、大好きだった焼き肉を食べるのが辛くなってきたんだよね」
 
誕生日を迎えるとは、すなわち一つ年を重ねるということであり、それをネガティブに受け止める人もいる。そういう人は、お誕生日おめでとうと言われても嬉しいとは限らないようだ。
 
また、お祝いされることを遠慮する日本人の文化的背景もあるかもしれない。
 
ちなみに、以前インドネシアに滞在したことがあるのだが、そこでは誕生日の人はその日一日周りに感謝の気持ちを表すためにプレゼントを贈る習慣があるようだった。
欲しいものがあるときに、ハッピーバースデーとよく冗談で言っていて、あなたは誕生日なんだから日ごろの感謝でこれを買って、という意味になるらしかった。
 
もちろん日本でも誕生日は生んでくれた親に感謝をする日だ、などと立派なことを思っている人もいると思うが、お祝いされて嬉しい日だと単純に思っていた私は文化によって異なることを面白いと感じたのを覚えている。
 
色々なとらえ方があるが、誕生日はクリスマスと似ていると思った。
 
クリスマスはカップルで過ごすことが慣習となっている日本においては、恋人がいるいないによって感じ方が異なってくる。
恋人がいなくても、友達とわいわい過ごしたり楽しむこともできるし、恋人がいても、期待していたものが裏切られたり、色々と準備をしないといけなかったり、逆に大変な日だったりもする。
このように世間的なイメージはあるが、どう感じるかどう過ごすかはその人の工夫によって様々だ。
 
さて、私は先日誕生日を迎えた。
社会人になると、誕生日だからといってとりわけ何か特別なことがあるわけではない。
 
その日も、いつもと変わらず会社に出社した。
誕生日だということを、周りにわざわざ伝えもしないので、普通に仕事をして時間は流れていった。
 
ただ何となく誕生日が普通に過ぎてしまうことがもったいなく感じていた。
 
お昼休みに会社の同僚と一緒にイタリアンレストランへ出かけた。
そこで、店員さんに聞いてみたのである。
「何か、誕生日特典とかないんですか?」
 
会社の同僚たちからは、かなりひかれたのを感じた。
 
「すみません、特に用意はしておりません」
お店の人からの返しに、やっぱりな、と思いながらも聞いてみたかったことが聞けて心は晴れ晴れしていた。
 
そこから会社の同僚たちと誕生日の話になったのだが、皆誕生日に対しては年を取ることからマイナスなイメージを持っていた。
 
SNSなどを見ていると、社会人になってからも周りから祝われて嬉しそうな写真をあげている人もまだまだ多くすべての人がネガティブにとらえているのではないことが分かる。
 
子どもの頃など、誕生日が待ち遠しかったが、その気持ちはいつ消えてしまったのだろうか。
 
社会人になると誕生日は受験や資格試験のようなものとしてとらえている人が多いのではないかと思った。
 
子どもの頃のように何もしなくても親からプレゼントがもらえるわけではなく、それまでにどんな人間関係を築いてきたかの結果が表れるからだ。
 
誰からも誕生日を祝われないことに悲しむ人もいる。
自分がこれまでどれくらいの人の誕生日を祝ってきたかと考えると、仲の良い友達の誕生日でも忘れることも多く、覚えている誕生日なんてかなり少ないと思うので特に気にすることはないと思うのだが……。
 
「おいしかったですね」
イタリアンを食べ終わり、食後のコーヒーをもらおうとした時だった……。
 
「お誕生日おめでとうございます!」
なんと花火が付いたパウンドケーキが運ばれてくるではないか。
 
誕生日特典など平日のランチタイムに期待はできないな、と思っていたところだったので、まさかそのお店の人がサプライズしてくれると思わなかった。
それはその方のご厚意のようだった。
 
「おめでとうございます!」
「ありがとうございます!」
 
その店員さん以外にも、何人かが声をかけてくれた。
 
こんな見ず知らずの人にサプライズケーキをくれるなんて、なんて優しいお店なのだろうと思った。さらにお土産にチョコレートまでいただいてしまった。
 
誕生日は試験のようだと思っていたが、大人になっても何もしなくても誕生日だというだけでよいことがあるものである。
誕生日をどうとらえるかはその人次第だと思うが、大人になってもポジティブにとらえていたらたまには良いこともあるのかもしれない。
 
 
 
 
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2021-04-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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