メディアグランプリ

上手くいかないは、上手くいっている証拠〜車の譲渡の話が凄いシンクロニシティを引き寄せてくれた!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松本 哲明(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
5月13日。妻が八王子で使っていた車を、無事に友人に譲り終えました。
終わってみれば、引き渡されるまではドラマの連続! 僕って(友人に言わせると)シンクロニシティを起こしやすいところがありますが、今回の件で、新たな伝説ができた。そんな気持ちです。
そして、「やはり、そういうものだよね!」という学びにもなりました。
どんなストーリーが待っていたのでしょうか。
 
今、僕たちは鎌倉に住んでいます。
この春から一緒に暮らし始めました。
それまで彼女が住んでいた八王子の家。そちらで通勤などで使っていた車は手放すことにしたのです。今回は中古業者に売却するのではなく、SNSを通じて縁のある方に譲る方向で動いてみることにしました。
募集をかけたところ、すぐに数人から問い合わせがきました。価格も安めにしたのも功を奏したのか、「これは、無事に済みそうだ」とホッと胸を撫で下ろして、3人ほどご連絡をいただいた時点で、いったん募集は終了。
ところが。いざ、蓋を開けてみたら、波乱の幕開けになっていました。
最初のお二人は、微妙な条件が合わずに辞退になったのです。まさか、こんなところで躓くとは!
気を取り直して3番目に連絡をいただいていたYちゃんに連絡。
彼女には、「前にお二人いるから、難しいかも……」とお伝えしていたので、まさかの展開に大喜び。早速、いつ、どこで渡すかの調整に入り始めました。
再び胸を撫で下ろす僕と妻。
 
その数日後、あとは当日を待つだけだと安心していた僕に、Yちゃんから、まさかの連絡があります。「やっぱり、辞退させてください。」と。
曰く、「こんなことある?! って思ったんですけど、なんと、実家の父から、『車がいらなくなったからもらってほしい』って連絡が入ったんです。」
こんなことある!?(もう一回)
そうは言っても、これでは僕には為す術もないわけです。慌てて気持ちを切り替えて、再度Facebookに募集をかけました。実は、あと半月ちょっとで車検が切れる頃合いだったので、それまでに譲渡を済ませたいという思惑があり、ちょっと急いでいたのです。正直、焦りました。
ここまでに辞退した方にも「もし、見つからなかったら手伝うよ」と声をかけてもらっていたので、協力をお願い。僕の記事をシェアしてもらいもしました。そのお陰もあり、再び人が集り始めます。3〜4人の方からご連絡をいただくことができたので、改めて募集をストップ。
順番に話を進めてみますが、4番目の方も、結局条件やタイミングが合わず。もうここまでくると、こういう展開にも慣れてきました。(とは言っても、やはり譲渡が完了するまで、ドキドキは続きました。)
そして、5番目の方で無事に決着することになります。
ここから信じられないようなシンクロの連発が始まったのでした!!
 
その方は、最近知り合ったYくんです。鎌倉在住の方でした。
一つ目のシンクロは、結局、妻が八王子時代に使っていた車は、彼女と同じように八王子から鎌倉に移住することになったことです。
妻は、この車がとてもお気に入りでした。
手放すのを決めた後も、何度も落ち込んでいたほど。
それが、持ち主が変わったとはいえ、同じ鎌倉の町が拠点になったのです。少しは車と別れる寂しさも和らいだのではないかと思うわけです。今回の件でご連絡をいただいた方々を振り返ってみても、都内の方はもちろん、千葉や、遠くは京都のほうからも問い合わせをいただいていました。日本全国、どこにでも行く可能性はあったわけです。それを見ただけでも、鎌倉の人に繋がったというのは感ずるものがありますよね。
 
車の譲渡当日は、そのまま新しいナンバープレートに付け替えられるようにと、軽自動車検査協会で落ち合いました。
手続きを待つ間、Yくんが「僕、この話が決まってから、やりたいことができたんです。」と話してくれました。
この車に乗って、日本中を旅しよう。
そう決めたのだそうです。それを聞いた妻は、「実は、この車を買った時に、色んな所をこれで旅したいなって思ってたの」と感慨深げな顔。子育てとかに追われて、実際には色んな所を旅することは叶わなかった。でも、Yくんが、自分の想いを受け継いでくれるみたいに感じられて嬉しかったようです。Yくんも、「益々、自分の思いが深くなりました。その想いも車と一緒に受け継がせてください!」と。なんて好青年だ!!
車を通じて願いが重なるというシンクロ。これも別れの寂しさを和らげてくれました。
 
ここまでの流れだけでも十分感動的じゃないですか。
でも、最後の最後に、これまでのシンクロの驚きが全てひっくり返るような驚きが待っていました。
帰りの電車で何気なく開いたFacebookに、驚きの表示があったのです。
なんと、今回譲渡した車を購入したのが、ちょうど6年前の同じ日、5月13日だったと。
もちろん、妻もそのことは覚えていませんでした。手続きを待つ間も、「これを買ったの何年前だったっけ?覚えてないや。」なんて話してたくらいでしたから。
もうこれには、ただただ、絶句。
何かのメッセージなのでしょうか。
 
何か事が思うように運ばない時。
そこには見えていない、もっと大きな地図が隠されている。
誰かが、そんなことを言っていました。
そのことを改めて思い知らされる出来事でした。
思うように事が運ばないということの裏側で準備されていたもの。
車も八王子から鎌倉へ移住することになり、新しい持ち主は同じ想いを抱き、そして、譲渡の日は図らずも購入した日と同じ日になった。そんなシンクロニシティの連発によって、辛い筈の愛車との別れは感動の別れに変わったのです。
シンクロニシティは愛だった。
全てが成るべくして成っているのですね。
 
車を譲渡する。ただそれだけのことだと思っていたら、優しさに溢れるシンクロニシティ、そして「全ては成るべくして成るのである』という教訓を与えられる出来事になりました。
ちなみに、Yくんは、譲渡の次の日には、早速、旅をしていました。
それから、今回は改めてSNSの力を痛感する出来事でもありましたし、このことを通じて、色んな素敵な方と知り合うことに繋がったことも、嬉しい誤算だったことも付け加えておきます。
 
 
 
 
***

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2021-05-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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