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もしかして無職が増えると天狼院書店が儲かるんじゃないかと思う理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:大嶋実里(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
5年前、私は無職になった。
 
とあるコールセンターに派遣で勤めていた私。
長く働くつもりだったが、インフルエンザをきっかけに喘息を発症、辞めざるを得なくなったのだ。
 
退職理由は病気なので自己都合だ。
失業手当がもらえるのは、待機期間3か月終了後と考え落ち込む私に、
「病気で辞めたとしても、現在就業可能、と証明する所定の書類を提出すれば、会社都合と同じようにすぐにもらえますよ」と、
ハローワークの職員さんが教えてくれた。(現在も同様かは不明)
 
咳が出るので話し続ける仕事は難しいが、そうでなければ問題ない。
私は医師に書いてもらった所定の書類を提出、すぐに失業手当をもらった。
 
それでも今後の不安は消えない。
経験が長いからと比較的採用されやすかった、コールセンターの仕事はもう出来ない。
何より50歳という年齢では、なかなか次が決まらないだろうことは想像に難くなかった。
 
ハローワークの帰り道、暗い気持ちでフラ~と書店に入った私の目に、この本が飛び込んできた。
 
「神様にお任せで、勝手にお金が流れ込む本」
大木ゆきの 著
 
「お金が流れ込む」というタイトルに惹かれ、手に取った。
暫く立ち読みし、じっくり読みたいからとレジに持っていく。
 
詳細は控えるが、無職の私にこの本は安心を与えてくれた。
未来に希望を持つことができた。
私は著者のブログをフォローし、新刊が出れば購入した。
 
たまたま会った知人に「この本いいよ!」と勧めたこともある。
気持ちが前向きになったせいか、職業訓練の書類選考にも通った。
本を読んで講演会(著者セミナー)に足を運んだのも、人生で初めてだった。
 
しかし悲しいかな、私は熱しやすく冷めやすいタイプなのだ。
そして自己肯定感が低く、ネガティブになりやすい。
希望的な心情は長続きせず、だんだんと薄れていった。
 
職業訓練を経てExcelの資格を取っても、仕事はすぐには決まらない。
またもや暗い気分でボーっと本屋に入った私の目に飛び込んできたのが、この本だった。
 
「借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ」
小池浩 著
 
手に取って立ち読みしてみる。実話? これは面白そうだ。
しかし「同じような本をまた買ってもしょうがない」「どうせまた読まなくなる」「次の機会に」等々の考えが湧いてくる。
ひとしきり逡巡し、結局またレジに持っていった。
 
後日私は「あの時レジに持っていってよかった」という感想を出版社に送る。
どん底から自らの努力で幸福になった実話は、前回以上に大きな希望を与えてくれた。
だからまたブログをフォローし、新刊が出れば購入、講演会にも足を運んだ。
 
その講演会で著者の小池さんが、会場前列に居た、とあるブロガーさんを紹介された。
「〇〇さんのブログは面白いですよ~。皆さん是非読んでくださいね~」
 
早速お名前で検索し読んでみたら、確かに面白かった。
長文なのに、読みやすくわかりやすい。
クスッと笑える所もあり、なおかつ「なるほど」と思わせる。
文章を書くのがお上手だなぁと感じた。
 
フォローして何度もそのブログを読んでいるうちに、長いタイトルが沢山並んだ囲みがあることに気づいた。
その中の1行を何気なくクリックしたら……
 
開いたのは、天狼院書店のWEB掲載記事だった。
 
初めて聞く「天狼院」という仰々しい書店名。
そこに〇〇さんの名前で書かれた記事。
読んでみると、面白い。長いのにスイスイと内容が頭に入る。
どうやら無職の時に書かれたらしい文章もあった。
 
1つ読んではページを戻して興味がわいたタイトルをクリックし、いくつもの記事を読む。
記事の周りにある様々なリンクも、クリックして、読む。
 
こうして「天狼院書店のライティング・ゼミ」なるものがこの世に存在すると、私の頭の片隅に記録されたのである。
 
 
時は流れ2021年。私はまた無職になった。
喘息は回復したのでコールセンターに勤めていたのは同じだが、理由は違う。
コロナ起因による人件費削減のあおりを受け、長期派遣の契約が更新されないことになったのだ。
 
幸いすぐに失業手当がもらえるのと、あの頃より幾分かは経済的余裕ができたため、前ほど強い不安は無く、比較的穏やかに無職生活を送っていた。
 
しかし年齢は5歳も増えた。当然、あの頃以上に派遣の仕事は決まらない。
そもそも派遣で一生食べていけるとも思えない。
他の道を探すことも視野に入れなければと、漠然と考えていた私の目に飛び込んできたのは、本ではなかった。
 
「6月開講ライティング・ゼミ 受講生募集」のWEB広告だったのだ。
ドキッとした。こ、これは、申し込めということか?
 
ライターになるつもりは無い。
けれど、何を書いてもついつい長文になり、時間がかかる私。
ブログのコメントも、派遣の営業さんへの問い合わせメールも、友達へのLINEも。
 
ちょっとした内容のある文章を書く時は、何度も書いては見直し、言葉を変え、改行のタイミングや行間等々を考える。
書いては消しを30分近く続けた結果、疲れてコメントするのを止めたことも1度や2度ではない。
メール、LINEも同じように試行錯誤しながら書き、気づくと1時間経っていたこともある。
 
だからこそ「あなたのメールはわかりやすい」と、派遣の営業さんに初めて言われた時は、嬉しかったっけ。
ライターになるならないは別として、人に読んでもらうための文章を書くことは、私に向いているかも?
 
ブログアカウントは持っている。
しかし「書き続ける」と決意しては止め、決意しては止めを繰り返し、長らく開店休業中。
そんな私でも夏休みの宿題のごとく〆切があれば。
必ず読んでもらえるだけでなく、フィードバックまでしてくれる人が居れば。
ちゃんと書き続けること、できるんじゃない?
 
無職だから時間もある。
いやむしろ、無職の今しかチャンスは無いんじゃない?
仕事をしていたら2000文字の記事を書く時間なんて、物理的にも精神的にも、とれないかもしれないぞ?
 
失業手当もある。
講義全8回、4か月分4万4千円(分割可)を支払ったら、すぐさま生活に支障が出る? そんなことないよね?
 
何より〇〇さんのような、読みやすくわかりやすい文章を書けるようになるならば、参加してみたいじゃない?
 
他にも様々な考えが去来したので、決断にはそれなりに時間がかかったけれど、ついにポチッてこの文章を、書いている。
 
 
無職の不安から本を手に取り、
著者の講演会で〇〇さんのブログを知り、
そのブログを読んでライティング・ゼミに出会った。
 
無職にならなかったら、私はあの本を手に取っただろうか?
そしてライティング・ゼミに、出会えただろうか?
 
その答えを知ることは、誰にもできない。
しかし「不安」な気持ちが「希望」を求めたことは確かだ。
 
そして「人生を変える」もしくは「何かしらを得られる」ゼミにできるかどうかは、
私の「覚悟と行動」次第なのは、もっと確かなことだ。
 
さぁ毎週2000文字、仕事を探しながら、頑張るぞ!
 
 
最後に有名なことわざで、この記事を締めくくりたい。
 
「風が吹けば桶屋が儲かる」
 
ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る、また、とてもあてにできそうもないことに期待をかけるたとえ。(コトバンクより)
 
 
 
 
***
 
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2021-06-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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