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「手帳が続かない女」は今年も手帳が続かない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:あおきいろ(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
9月。手帳オタクにとって、一年で最も盛り上がるシーズンの到来だ。
 
実店舗では、手帳特設コーナーができたり、SNS上では「今年はこの手帳にしました!」
「店舗限定デザインの手帳、3店舗目でようやくゲット!!」などなど、手帳を入手された方々の喜びの声とともに、映えたSNSを見かけるようになる。
そんな、手帳を楽しんでいる華々しい世界がある一方「手帳を買って満足!」で終わってしまう……。そんな人たちも、この世界には一定数存在する。
 
告白します。それ、私のことです。
そう、私は「手帳が続かない女」なんです……。
 
ちなみに、2022年は8冊の手帳を購入。もちろん空白だらけ。
そして、2023年現時点で、来年の手帳は、もう5冊購入済である。(ドヤ)
 
そもそも、私は「手帳が続かない女」なのに、なぜ、毎年毎年、懲りずに手帳を買ってしまうのだろうか。
 
それは、手帳選びが「楽しすぎる」ことが原因ではないか、と考察してみる。
私は「手帳を買うこと」が趣味なのかもしれない。
ただの手帳コレクターなだけなのかもしれない。
色々な手帳を見るだけで、幸せだ。テンションが上がる。楽しすぎるのだ。
 
では、どれくらい楽しいのか。
それはまるで、旅行を計画する時と同じくらいのレベルで楽しく、興奮している。
どちらも“選ぶ” 段階と“決める” 瞬間は、特にテンションマックスだ。
 
例えば“選ぶ” 段階。
旅行の場合は、どこに行きたいか、どんな体験をしたいか考え、“選ぶ”時間。
SNSで気になるキーワードを入れて調べたり、出会いが欲しいときは、縁結びで有名な神社を調べてみたり。趣味に関連する人気スポットや、好きなアニメや映画の聖地巡りを調べてみたり。冬の時期だったら、カニを食べ歩くプランを考えてみたり。昔は本や雑誌だったが、今の時代はSNSを見れば、たくさんの情報が出てきて、たくさんの“ワクワクの種”が見つかる。「どこに行こう」「あそこに行こうか」「ここにも行ってみたいな」と、妄想したり、計画したり、情報収集したりする時間は、とても興奮する。
 
手帳の場合は、数ある手帳の中から、どの手帳を“選ぶ”かのリサーチ時間が楽しい。
まず手帳を“決める”前に、何のために手帳を使うのか、手帳を使ってどんなことをしたいのかを考える、通称「手帳会議」を行う。そこでは、書きたい項目を書き出したり、月間・週間・日別など、どんなフォーマットが今の自分にとって必要かを考える。SNSで手帳仲間がシェアしてくれているおすすめテーマ、例えば“やりたいことリスト”や、“やらないことリスト”など、記録していきたい項目もメモしていく。最近は、著名人や人気インスタグラマーなど、みんなの手帳術がまとめられたムック本が発売されるようにもなった。おかげでたくさんの手帳の使い方・考え方を知ることができる。
 
ほかにも「来年は憧れのあの人がプロデュースした手帳を買おう!」とか「“昨日より今日のわたしが輝く手帳“だと?! なんだこの素敵なコンセプトの手帳は。よし、来年の手帳はこの手帳に決定だ!」など、一人ブツブツ言いながら、興奮状態の中、来年の手帳を選んでいく。手帳オタクにとって、いい時代になったものだ。本やSNSを見ているだけで楽しい! ワクワクする! 欲しくなる!! 来年どの手帳を使おうか、考えただけで心拍数が上がる。ドーパミンが分泌されているのを感じる。
 
こうやって、物欲が刺激され「手帳が続かない女」は興奮しすぎて、第一段階の“選ぶ”ステージで、毎年、何冊も(?!)手帳を“選ぶ”(購入する)羽目になる……。
 
似ている点二つ目は“決める” 瞬間だ。
旅行の場合は「ハワイ島へ行こう!」や「伊勢神宮へ行こう!」など場所を“決める” 瞬間。「ハワイ島でイルカと泳ぐ、念願の夢が叶うー!」とか「伊勢神宮で参拝したら、良縁に巡り逢えるかも?! キャー! 楽しみ! がんばるぞーーー!」など、テンションは最高潮だ。
 
手帳の場合は、店舗で購入した時や、ネットの場合だと「購入する」ボタンをクリックした時が“決める” 瞬間にあたる。「ついに! 欲しかった手帳が! 手に入った!! うれしい!!! しあわせ!!!!」この時点で、来年は最高の一年になっている気しかしない。
 
「手帳が続かない女」は、第二段階の“決める”ステージでも、興奮しすぎてドーパミンが過剰分泌され、“決める” (購入する)行為を繰り返し、今年も同じ年の手帳が増えていく羽目になる……。
 
よくよく考えたら、手帳を“選ぶ”、“決める” をした時点で、満足しきっている気がしないでもない……。いや、むしろそうかもしれない。
 
手帳が続かない私は、手帳を“選ぶ” 段階と“決める” 瞬間で味わうことができる「幸福感」に対して、お金を払っているのではないだろうか。
 
そうなると「手帳が続かない」ことについて、悩む必要もない気がしてきた。
私は手帳を購入することで“幸せ”を感じたいんだ。
なんだ、“幸せ”を買っているのなら、それはそれでいいではないか! と満足してしまった。
 
ちなみに、ドーパミンがが過剰に分泌された場合、脳内が興奮状態になってしまうため、冷静さの欠如などに繋がるそうだ。(ん?私のこと……?!)
 
来年も、再来年も、私は懲りずに「手帳が続かない女」を続けていくのだろうか……。
 
 
 
 
***
 
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2022-09-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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