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営業電話の上手な断り方


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記事:ウチヤマトモコ(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
世の中には2種類の人間がいる。
営業の電話に「普通」に対応する人間とそうでない人間だ。
 
「普通」というのは分かりにくい表現なので「相手をひとりの人間として尊重して」と言い換えても良い。いや、尊重とまで言うととても丁寧な対応という感じがしてしまうので、やっぱり「普通」と表現するのがぴったりくる。
 
あなたはどちらのタイプだろうか。
 
「普通」の反対は何かと言うと、相手を人間と思っていないような対応と言える。
ことさらに冷たく感情のこもらない低い声で短いフレーズを繰り返すのがよくあるパターンだ。
「〇〇様はいらっしゃいますか」
「いえ」
「何時ごろお戻りになりますか」
「わかりません」
話を聞くつもりもなく、まるで詐欺師を撃退するような対応だ。どうせろくな話じゃないくせに、こっちも忙しいんだから早く諦めてくれと言わんばかりのうんざり顔が電話の向こうに透けて見えるようだ。
 
もっと攻撃的なパターンもある。
「〇〇様はいらっしゃいますか」
「いませーん」ガチャ。
または話も聞かずに
「必要ありません」ガチャ。
万が一、本当に大事なビジネスの相手だったらどうするつもりなのだろうか、と心配になるような対応だが、小さな会社だったら滅多に電話がかかってくることもないのかもしれないし、社長から取り次ぐなと言われていることもあるのだろう。
 
そもそも営業電話の対応なんてそんなものだろう、丁寧な対応なんて期待する方が間違っていると思う方もいるかもしれない。
断られることも営業の仕事のうちと言えばそうなのであるから、断られていちいち落ち込む必要がないことは分かっている。
でも、相手を人間とも思わないような対応をされると、心に小さな傷がついてそれが蓄積されていく。それは慣れることがない。
そういう対応に腹立たしく思う気持ちも芽生える。実際はそういうネガティブな感情を持たされることの方が後々まで影響が大きい。
 
営業の電話というのは、こちらの提案したいものに興味を示す人に一人でも多く話をするのが目的だ。興味のない人にかける時間が1秒でも惜しいのはこちらも同じなのだ。興味がないことが分かれば電話をかける理由がなくなる。
だから断るなら時間をかけずに上手に断ったほうがお互いに無駄がないと思う。
 
「本日は担当者が不在です」と言って断る人も非常に多いのだが(実際に不在の場合もあるのだろうが、断り文句としてこれを言っている人も多いと推測する)それは断りになっていない。それを言われたら、担当者につながるまで何度でも電話を掛けなければならなくなるので、それならいっそ「担当者におつなぎするつもりはありません。会社からそのように指示されています」と言ったほうが良い。
どうせ断るなら、掛ける側がもう打つ手がないようにきちんと断って欲しいのだ。
 
掛ける側からの意見を言うとするならば、担当者につなぎ、こちらの提案内容を一度聞いて理解したうえで、こういう理由で必要ないと言ってもらえたらもう二度と電話をかける必要がなくなるというものだ。
だけどなかなかそうしてもらえないので、何度もしつこく電話をかけなければならないのだ。
 
同じ営業の電話が何度もかかってきてしつこくて困っている方がいるとしたら、ご自分の断り方をいちど考え直してほしい。
 
相手を嫌な気持ちにさせて、あそこには電話をかけたくないなと思わせるのではなく、相手の目的を考えて対応してほしいと思う。
 
私自身はと言うと。お断りするときにはその理由を伝えるようにしている。
 
例えば以前契約していた有料テレビチャンネルのお誘いに対しては、「以前はあるミュージシャンのライブ映像が見たくて契約していましたが、いまはそのミュージシャンに興味がなくなったので不要です」と言えば、それ以上しつこく電話がかかってくることは無い。
 
例えば試供品を取り寄せたことのある健康食品のお誘いには、「何度か試してみましたが、味が好きになれず使いきれませんでした」と言って断る。
 
これを「いま時間ないんで」などと言って電話を切れば、時間のある時なら話を聞いてもらえると思い何度でもかかってくる。お互いに時間の無駄である。
 
会社でそういう電話を受けた場合は、
「弊社ではこういう状況なので、新しい会社様からのご提案を受ける予定がないと聞いています。ですので担当者におつなぎすることができないんです」と説明するようにしている。それが本当であれ嘘であれ、相手が納得すればそれ以降、電話がかかってくる頻度はかなり低くなる。
 
みなさんももしご自宅や会社に何かの営業の電話がかかってきたら、きちんと理由を説明して上手に断っていただきたい。
それがお互いの貴重な時間を無駄にしない最良の方法である。
 
 
 
 
***
 
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2022-11-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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