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出会い系本屋の使い方


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中原 彩那(ライティング・ライブ 福岡会場)
 
 
「男女 出会い 場所」、「学生 恋愛」、「運命の人 見つけ方」……
ベッドの上でこんなワードを何回検索したかわからない。
理想のパートナーに出会うには、何人の人と何回デートし付き合えば良いのか、確率的に一番良いパートナーと巡り合うにはどうしたら良いのか。私のような恋愛に興味はあるけど奥手で怖がりな人間にとってそこの尽きないこの疑問。ある日、数学者たちが「最適停止理論」を元に考察した論文について書かれた恋愛記事にたどり着いた。ありがたいことに、数字に基づいた最適なパートナーと最も巡り合いやすい方法について書かれていたのだ。目から鱗の考え方に興奮したのと同時に数字で冷静に恋愛を考える新しい感覚だった。今の年齢から自分の決めた年齢までに何人くらいの人と出会えるかを予想する。その人数の平方根分の人数の中でベストだと思った人を基準にし、残りの人数をその人と比較してより良いと思ったらその人と深い関係になれば良い。そんなことが書いてあった。
さんざん「運命の人」とか検索しておいてロマンスのかけらもないが、これをつかって自分の場合で考えてみた。今20歳の私が30歳で結婚するとする。30歳までに出あうパートナー候補が100人いると仮定する。パートナー候補100人に出会い初めてから「はじめにあった10人の中のベストの人」と30歳までに出会う残りの90人の中で「初めの10人の中のベストの人」と比較して、より良いと思った人と関係を持ったら良いというのだ。これは、出会う人が16人なら4人、出会う人が400人なら20人をテスト期間として割り切って基準となる人を探すようだ。こんな時だけ数弱の頭が良く働く。この方法を取り入れるメリットは、自分の選択に迷いがちな人やチャンスを逃してしまいがちな人にできるだけ選択肢をしぼって選択しやすい環境を作り、一歩踏み出せるようにしていることである。大事なことは、初めの「データ収集期間」を設定し、色々な人を見ておくこと、自分の基準や自分に合った生活スタイルなどを見つけておくことらしい。
 
この記事を読んで、「よし、いろんな人に出会ってみよう!」ということで先月末、福岡天狼院のBook Loveに参加した。まずは第一過程のデータ収集期間である。合コンのようなものに参加するだけでだいぶこの過程を進めることができる気がした。
食事をしながら自己紹介や持って来た本の紹介をする。名前や本の名前、趣味、本の登場人物と自分の似ているところについてなどなど。初めての出会いの場で、どのように振舞ったら良いかわからない、何を話したら良いかわからないそういう不安はがもちろんあった。なんなら、読書会なんて少し敷居が高く感じるし、20歳の人間が参加して良い会なのだろうか、という不安さえあった。他の合コンにも参加したことがなかったので単純に比較はできないが、参加者全員が本を1冊紹介するシステムには本当にありがたみを感じた。何と言っても話のネタに困らない。普通は話があいにくい他の職業、分野の人や年齢が大きく違う人でも、どこでこの本を見つけたのか、どんな内容なのかなど本をきっかけにいろいろ話を膨らませることができる。
 
会が始まってすぐ、私は海外旅行に行っているように感じた。同じ日本語を話していて、なんなら多くが同じ県に住んでいる人なのにここまで一人一人異なる国に住んでいるくらい違う時間を過ごしているのか! という衝撃を受けた。海外、特にアメリカの旅行と感覚が似ていた。英語という共通言語を話すし、同じような地域に住んでいるけど文化がそれぞれ違うみたいな感じだ。普段はただの学生で、関わる人もだいたい同じ学部の学生、サークルの友達、学校関連の人や家族、ちょっと広がった関係でもアルバイト先の人。仕事や年齢などが異なるフィールドの人と4時間以上も話し込んだのは初めてだった。とにかく世界が広がって刺激が多かった。
 
参加している最中はもちろんこんなことを考える余裕もなかったし、帰ってきてからも時差ボケレベルで疲れて放心状態。だけど心地よい疲労感。
海外に行くと自分がどれだけちっぽけだったか実感させられる体験や、自分を高めよう磨こうと強く思う体験をする。今回も多くの新たな出会いがあって、同じような体験をした。恋愛を目的に参加したはずなのに。
 
海外旅行のような刺激が欲しい方にもBook Love、オススメです。
 
 
 
 
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2022-11-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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