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苦手克服のヒント! 風呂嫌いな私が風呂が好きになった話

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:陣(Jin)(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
私は風呂が嫌いだ。
 
そんなことをドラえもんの世界でしずかちゃんに話したら、「え~。ばっちぃわよ」なんて言われてしまうのだろうか?
 
そんな事言われても嫌いなものは嫌いなのだ。
 
家族と一緒に住んでいるが、毎日のように早く入れ! と叱られていた。
風呂は毎日入るので、それこそ毎日のように言われていた。なかなかのストレスだった。
 
こちらにも入りたくない理由があるのだが、それを言ってもわかってもらえないだろうなと思っていた。
 
ある日、風呂に入るのを渋りすぎて、深夜にシャワーで済ませることが多くなった頃、父親から言われた。
 
「なんで風呂はいらんの?」
 
「だって、嫌いなんだもん」
 
「なんで嫌いなん?」
 
チャンスと思った。
 
「だって痒くなるんだもん!」
 
機嫌が悪かったのもあり、子どもみたいな言い訳をした。
 
でもこれは事実だった。
 
私は風呂に入ると全身が痒くなるのだ。
 
いつもそうで、汚れを落としたはずなのに全身に痒みが出てくるのだ。
 
もともと乾燥肌でアトピーもあるため、体があたたまると痒みが出るのだ。
 
せっかく肌をきれいにしたのに、温まった体からは汗が出て、それが刺激になり痒みが出るのだ。
 
風呂上がりの肌は乾燥しやすい。
 
だから余計汗が刺激となって痒みが出る。
 
その悪循環があるため、私はいつしか風呂が嫌いになっていた。
 
でも風呂に入らなければ疲れが取れないし、汚れも取れない。
 
接客業をしている私にとっては風呂は絶対に入らなければならないものだ。
 
毎日が苦行だった。
 
入る時間を変えてみたこともあったが、あまり効果がなかった。
 
と、私は考えてみた。
 
痒くなりにくい風呂の入り方はないものか? と。
 
痒くなる原因としてあげられたのは、あらだがあたたまる他には、体を洗う石鹸やボディソープ、シャンプーやコンディショナーなどが体に残っていてかゆみを起こしているということ、ボディタオルで体をこすることによる肌との摩擦、そして、体を拭くときのタオルとの摩擦で痒くなることがある。
 
しかしこれらはすでに対策を取っており、体を洗うときは石鹸を使っていた。ボディソープよりも低刺激で水でさっと泡が落ち体に残りにくいのだ。そしてシャンプーのあとに湯船に入っていたから、シャンプーの成分は殆ど体には残っていないはずだ。コンディショナー系も肌が荒れるので使用していなかった。
 
体を洗うときは手で洗っていたし、風呂上がりもタオルでこすらず、押し拭きで水分を吸い取っていたからそれらは原因とならない。
 
おそらく今のところ一番原因としてあげられるのはやはりお湯の温度だけれど、家族と入っている以上、勝手にお湯の温度は変えられない。
 
本当は低い温度のほうが痒みが出にくく良いのだが、家族が帰ってくる時間がバラバラで、私の温度に合わせてしまうと最後に入る人が水風呂になってしまう。そうなれば家族から大ブーイングを食らうだろう。
 
私が最後に入ればよいのかもしれないが、せっかくならなるべく新しいお湯が良いと思うのは自然ではなかろうか?それにあとに慣ればなるほど、お湯にシャンプーなどが混ざっている可能性もある。
 
体が温まらないように風呂に入るにはどうすれば良いのだろうか……と考えた末出てきた答えは、【湯船に浸かる時間をなるべく少なくする】という方法だ。
 
そうすれば体が温まる前に湯船を出ることができ、汗もかきにくいのではないか?
 
そうと決まればいざ実践。
 
早速風呂に入る時間を2分以内にしてみた。
 
はじめは順調で、思った通り肌も痒くならずに済んだ。
 
「お! いきなり成功か!?」と思っていたら、別の問題が出てきた。
 
ふくらはぎのあたりの疲れが気になるようになった。
 
湯舟にゆっくり浸かれていないことから、体が十分に温まらなくて筋肉が緩まず、体の疲れが取れていなかったのだ。
 
でもこれ以上入浴時間を増やすと絶対痒くなるもんなぁ……。
 
シャワーだけで済ませるという手もあるが、元美容部員の同僚が、「シャワーは肌を削ってるようなもんだから、やめたがいい!」と言っていたのと、シャワーだけだと、なんとなく洗い残しが気になることがあったので、シャワーだけでは済ませたくなかった。
 
また、寝る前に脚を高く上げることで、足の血流の流れを良くしようとしたが、それもいまいち効果がなかった。
 
日頃から体を動かすことが多い仕事なので、動かしすぎによる筋肉疲れは温めたほうが良いようだ。
 
うーんと悩んだ末、また名案が浮かんだ。
 
【そうだ! 一瞬で脱力すれば良いんだ!】
 
湯船に入ったあと、私はなかなか体の力が抜けず、力が入ったまま湯船に浸かっていた。
 
そこで今度は短い時間でもリラックスして、血行が良くなるように湯船に入った瞬間脱力するようにした。
 
なかなか力が抜けないときは、口を開けたり浴室の電気を消したりしていた。
 
そんなことをしばらくしていると、短い時間でもリラックスできるようになり、肌も痒くなくなってきた。
 
これは成功だ! これで風呂に入るのもそんなに苦労せずに済むぞ!
 
そう思っていたら、さらなる問題が出てきた。
 
顔が痒いのだ。
 
洗顔料も化粧品も変えていないのに、急に痒くなったのだ。
 
でも顔を洗わない訳にはいかない。
 
顔を洗わないということは化粧がついたままということだ。不衛生。
 
しかしだからといって化粧をしないで人前に出られるわけがない。化粧品ももともと敏感肌用を使っていたので、そんなに刺激があるわけではないはずなのだが、現に痒い。
 
もう、仕方ないのかな……年齢なのかな……そう思っていたが、またまた名案が浮かんだ。
 
【洗顔時間を短くしよう!】
 
化粧を落とすために念入りに、1分くらいかけて洗っていたのだが、これを10秒にまで短縮した。
 
「それで化粧取れるの?」と思われるかもしれないが、化粧品は石鹸で落ちるタイプのものを使用していたので汚れ残りは気にならなかった。
 
泡を作り両手に広げて顔にばふっとする。
 
両手のひらをフルに使い、気になるところを泡を転がしながら洗顔していく。
 
10秒カウントが終わった瞬間、手に残った泡を洗面器に準備していたぬるめの水につけて洗い流す。
 
洗い流すときもなるべく手早く行っていく。
 
また、乾燥が気にならないように、洗顔は一番最後に行っていた。
 
結局行き着いた、【私の痒くならない入浴法】は、
 
頭を洗う→湯船に浸かる(2分以内)→石鹸を使い手で体を洗う→ぬるめのお湯で洗顔(洗うのは10秒以内)→タオルで押しながら水分を取る
 
こうするようになり、かゆくならずに入浴も楽しめるようになった。毎日のように言われていた「早く風呂入れ」も言われなくなった。
 
そして更に学んだことは、苦手を克服するのに必要なのは、【なぜ嫌なのか理由を探すこと、そしてその理由となるものをどうやれば取り除けるのかを自分が納得するまで試行錯誤すること】かなと思いました!
 
みなさんも苦手なことがあったら、試してみてくださいね。
 
 
 
 
***
 
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2023-04-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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