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50代サラリーマンよ、今こそギアを上げよう!

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:石橋哲哉(ライティング特講)
 
 
 現在私は、企業研修の外部講師を仕事にしています。パッケージ化されたコンテンツを売るのではなく、クライアント企業のニーズや課題に合わせてオーダーメイドで研修内容を組み立てています。そのような仕事をしていると、企業が求めるコンテンツにも流行というか、トレンドが感じられることもあります。
 
 10年以上前から新卒入社から3年以内の離職率が3割を切らないという状況が続いています。そのため、企業では「辞めない社員」の育成も目的のひとつとして新入社員研修を行っています。それから、育成担当のリーダーの研修も増えました。近年では、管理職向けのコーチング(1on1)の研修も増えてきています。
 
 そして、ここ数年増えてきたのが、「シニア社員のモチベーションアップ」というテーマです。こう言うと聞こえはいいかもしれませんが、正直な意見は、「やる気が感じられない定年を控えた社員にもう少し生産性の高い仕事をして欲しい」ということです。全ての人がそうと言うわけではないと思いますが、一部の方が悪目立ちしているのが現状です。「働かないおじさん」「老害」「妖精さん」と揶揄されることもあるそうです。給料に見合うだけの仕事(成果)を求める状況になってきたということです。定年が60歳だった頃においては、企業側もこれまでの功績を考慮して、目をつぶっていたと思います。しかし、高齢者雇用安定法で65歳までの雇用確保が義務づけられました。2021年の改正では、70歳までの就業機会の確保が努力義務となりました。50代もまだ20年弱働く時代が来ているのです。もしかしたら更なる延長もあるかもしれません。企業側としては、この世代の生産性を上げることが必要課題となってきているのです。
 
 働く側の視点で見ると、人生100年時代と言われている今、50代は折り返し地点を過ぎたばかりです。「のんびり、ゆっくり」ではなく、これからの人生をしっかりと考える時期に来ています。今の年金制度の中では、定年後も一定の収入を確保する必要も生じています。いつまでも「元気でいきいき」が必須となっています。
 
 そこで、私は「シニア社員のモチベーションアップ研修」において、「仕事は“脳トレ”」と伝えています。脳は早ければ40歳以降から萎縮し始めると言われています。前頭葉や海馬が影響を受けやすいです。一方で、脳は筋肉と同じで可塑性があり、鍛えれば機能向上が見込めます。実際に脳トレにより認知機能の向上や脳年齢の若返りが確認されています。「仕事は“脳トレ”」つまり、仕事といういい材料があるのだから、仕事に取り組むことで、継続的に脳を鍛えていきましょうという提案です。1日のうちに8時間もチャンスがあります。その時間全てを使わなくてもいいのです。そして、脳トレして給料をもらえる。成果を出せば、評価される。一石三鳥になります。取り組まないのはもったいないと思いませんか? 
 
 前頭葉の萎縮は思考力や判断力の低下、集中力や感情のコントロール能力の低下を招きます。実際に「考えない」「決めきれない」「すぐキレる」シニア社員、あなたの周りにいませんか?そして、多くの場合このような社員が、「老害」と呼ばれているのではないでしょうか? 
 
 では、実際に「どうやって?」となるのですが、前頭葉は新しい学習や新しい挑戦によって鍛えられます。もちろんこれまでの知識や経験は仕事を行う上で判断材料としては大きなアドバンテージです。それに加えて、新しい考え方を取り入れ、新しいスキルを身につけるのです。違う世代の社員と交流し、多様な考え方を知ることも効果があります。もっともっと若い世代とコミュニケーションを取り、その考え方を聞き、受け入れ、新しいことに興味を持ち、新しい技術について教えてもらう。繰り返していくことで、人間関係にもプラスの影響が出てくると思います。知識や経験がある上で、新しいことも理解し吸収していく。これがこれから必要とされる「シニア社員」ではないでしょうか?
 
 いきなり仕事で変えていくことに抵抗がある方は、日常の中で変化を取り入れてみてはどうでしょうか?いつもと違うことを積極的にやるだけでも前頭葉の萎縮を防ぐ効果があります。いつもと違う道を通って通勤してみる。なじみの店とは違う新規開店のお店をのぞいてみる。少し興味がある程度のことでも構わないので、本を読んでみるとか、Youtubeなどの動画を見てみる。新しいコミュニティに参加してみる。など。これ以外にもたくさんあると思います。ポイントは、「新しい」です。まずは、できることからやってみることです。行動しないと変化は起きません。もちろん、不安やめんどくささはあると思います。でもその先に少しでも明るい未来が見えたとしたら、やってみる価値はあると思いませんか? 
 
今こそ50代サラリーマンがギアを上げるときです。
 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2025-03-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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